中途半端は、最悪。

今年の、第100回天皇杯には、そんな感想をもってしまう。

この大会、いちばんの眼目は、アマ、プロ問わず、JFA(日本サッカー協会)に第1種登録されたすべてのクラブに、出場機会が開放されていること。

ところが、COVID-19禍によってJリーグの日程が変則、過密になったためか、
Jクラブの参加を、J1の1、2位と、J2およびJ3の優勝チームの、4クラブに絞った。

で、秋田と徳島は準々決勝から、川崎とG大阪は準決勝から出場し、
結局は、トップリーグのツートップが、決勝(1/4) (1/1) に残る。

大会には、優勝チームにACL出場権が与えられるという規定があるので、なんらかの形でJクラブを関与させる必要をやりくりするための開催要領だったんだろう。

でも、どっちつかずの中途半端感が、否めない。

そもそも全クラブの参加を否定した時点で、既に大会の本義は消えてなくなる。

であるならば、萬年的には、ACL出場権獲得規定は凍結しておいて、Jクラブを不参加にすべきだった。

そうすれば、JFL以下に属する全クラブの日本一を競う大会となるから、かなりスッキリしたと思う。

主催者としての責務なら、Jリーグは、他にいかようにでも果たせるだろうに。

天皇杯だからこそ、スッキリと上手く生きのびてもらいたいのだが……。

ついでに言っておくと、山雅の歴史(2009年対浦和戦) を忘れているわけじゃあないが、下位リーグのチームが上位に一矢報いることにばかりフォーカスする姿勢は、どうも好きになれない。

では。