かつて、単身赴任で数年を、山梨県(中央市)で過ごした。
その頃、手持ち無沙汰もあってか、休日、近くに出かけた感想などを小文にして、友人にメールしていた。
題名を〈甲斐だより〉と称して。
註:杖突峠より見る八ケ岳連峰 (2020.3.26)
先日、オフが家人と揃ったので、気晴らしをかねて、小淵沢あたりまで出かけて行った。
小淵沢ICを降り、そこらをうろうろしてから、次に、一般道を長坂まで走る。
八ケ岳、茅が岳、甲斐駒、北岳、それに富士。
贅沢な眺望だ。
昔の記憶と標識をたよりに、長坂ICの近くまで行って、オギノ(スーパーマーケット)に入る。
遠出の時は、地元のスーパーマーケットをひやかすことにしていて、今回もいろいろと興味深かった。
スイーツと、店内調理の惣菜など、かなり興味を惹かれたけれど、そこでは、澤田屋のくろ玉をひとつ、調達する。
家人としては、別にお目当てがあったのだが、今回は果たせず。
そのかわりに、八ケ岳山麓で採れたトマト(ミニサイズ)を入手したようだ。
帰宅後、薦められて食したのだが、これが、かなりの優れモノなのだった。
皮が厚いこともあって、その甘味ともども、ずっしりと味に迫力がある、という感じ。
みると、フルーツトマト〈フルティカ〉の名。
トマトはアンデス高地の原産というから、標高1,000mのあのあたりで栽培するのが本来なんだろうな。
……と、毎年酸っぱいトマトしか育てられない萬年さんは、感心しきりである。
では。