リーグ戦績を少しでも向上させるとか、来季への橋渡しとか、それもあるが、今節、勝ちがほしい最大理由は、ゲームが地上波で配信されるからに他ならない。
ただでさえチーム情報の発信において制限がある今年、県内の方々の眼に触れる重要な機会なのだから。
ここで、良いところを魅せないでおいて、一体いつ見せるのか?
〈ひたすら自分たちのサッカーあるのみ〉
サッカーは、たとえ優勢と劣勢があったにせよ、かならずや、攻守の機会が双方に何回も訪れるもの。
技量には相当な格差のあるメキシコに対して、日本だって決定機を作れるのがその証拠。
勝ち負け、特に、失点シーンの印象によってゲーム内容を一方的な物差しで判断するような観方は、チームの取り組みを見誤るおそれがあるので、これを戒めないといけない。
特に、再生途上にある山雅のようなチームに対しては。
今節は、ともに(データ的には)強烈な〈売りのない〉同士の対戦。
山雅は、前節とほぼ同様な、ゲームプランで臨戦するだろう。
中美をのぞいて、この前の登録メンバーはそのまま好調を維持していると思われるのが、幸いだ。
特に、杉本 太郎が、守備であれほど連続的に貢献できるようになったのは注目に値する。
中盤における攻守の強度を増す、というコンセプトに重きが置かれているからだろうか、久保田 和音の登録がここのところないが、来季に向けても彼の復調が望まれるところではある。
さて、おそらくファジアーノは、ロングボール多用で山雅のリズム感を削ぎにくるだろうから、これをどういなすか?、が大きなテーマ。
3バックを採るからこそ、岡山は、相手のシステム的な弱点を衝いてくるのではないか。
特に、サイドを狙うと思う。
これに対し、セカンドボールを回収したら、いかに地上戦で速く、かつ、ワイドに展開してゴールに迫れるか、ここに注目いたしましょう。
先手先手でゲームを進行できれば、被ファールに恵まれ、そうなるとプレイスキックの回数も増えるはず。
岡山のような、取り立てて特長がないけれど、しっかりと中位を確保するチーム、そういうのが対戦するにいちばん厄介なのです。
なんだかんだのチーム得点王山本 大貴と、燃える中盤パウリ―ニョ、このふたりには仕事をさせないでおこう。
しかしなぁ、パウリ―ニョにはやっぱり、山雅のユニフォームがよく似合う。
では、アルウィンで。