反省する意欲こそが (2020.11.11 千葉戦レビュウ)

セルジ―ニョの、まったく唖然の!! ボレーシュートで先制したものの、
結果は、2 – 3 の敗戦。
なので、逆転負け、にはなるわけか……。

〈忘れたい、忘れちゃあいけない〉
得点した直後の戦い方の拙さ、ペナルティエリア周辺で不要なファールを犯す(ジャッジの適正はともかく)、セットプレイのマークの甘さ、シュートは相手より多く打ってるだろうが、とか、文句は、いろいろある。

わかっちゃあいるけど、やめられない、ってことかいな。

けれど、そういった反省の糸口が、(感情的にも)キチンとたぐれるところまでようやくたどり着いた。
そんな意味では、決して、つまらない負けではない。
この点こそは、大いに評価します。

ゲーム様相がどうであろうと、連戦の次節町田戦も見据えた中、5枚のカードを使い切る、という当初のゲームプランだったのでしょう。きっと。

セルジ―ニョにはハットトリックを……、とついつい欲が出てしまっていたので、交代は心情的に惜しまれましたけどね。

〈次につなげていくべきもの〉
千葉は、ある意味で、こちらの意表を衝いた布陣。
あまり出場機会のなかった工藤らを先発させ、前から圧力をかけておいて、パスで崩そうとするやり方。

ために、前半は対応にかなり手こずって、なかなか思うような地上戦に持ち込めなかった山雅。

前 貴之と中美 慶哉のふたりがハーフタイムの練習を早々と切り上げたので、あぁ、これはと、後半あたまからの投入が知れた。

で、このふたりがかなり効いて、後半は、自分たちのゲームへと転換できた。

特に、前はセカンドボールの回収に圧倒的な存在感を魅せて、萬年的には、昨夜のMVP。

これだけの出来ならば、杉本 太郎を引っ込めたことも了承しないわけにいかなくなる。
とにかく、次戦への体力的な温存の布石なんでしょうし。

(ちなみに、2得点のセルジ―ニョは、MIP)

後半開始早々からの、ボールを地上で果敢に動かしておいて、両サイドを存分に使って侵入していくアタック、これをシーズン最後まで貫徹すること。

右サイドにはる浦田へのビッグスイッチ、ああいうダイナミックなのは実に素晴らしい!!

その過程で、必要とするプレイヤーに、来季も山雅で、と覚悟してもらうこと。

残り9ゲームのメインテーマはそんなところでしょうか。

千葉が変わろうとしていることはわかる。
けれど、あのようなロングボール一辺倒なやり方は、採用してもらいたくないなぁ。

あれは過去と、そして、いざとなった緊急事態の話。

今の山雅にとって、それは変節でありましょうから。

では。