葵の紋に 鍛えてもらう (水戸戦プレビュウ)

〈乗ってる水戸と ご対面〉
前節、水戸殿はフクアリで、5 – 1 とジェフを粉砕しており、その勢いでアルウィンに出張っていらっしゃるのだ。

ハイライト映像を観ると、最初のゴールは、萬年お気に入りの#5 木村 祐志が、コーナーキックの跳ね返りを、ペナルティエリア外から打ち込んだミドルシュートだ!
シュートも絶賛ものだが、あらかじめそこに居る、というクレバーさが木村なんだな。

その後も多彩なゴールラッシュで、千葉のディフェンスが水戸のプレイヤーについて行かれない、あるいは並走するだけといった様相で、なんとも……。

左右に振ることを許したら、手をつけられなくなる、という印象の水戸。
ですがこれ、水戸の攻撃が良いのか、千葉ディフェンスがふがいないのか、ゲーム総体を観る気にもなれないので、良くわからん(で済ましてしまおう)。

水戸戦を前に船山 貴之は、各自がもっと動く必要があると、インタビュウで語っているけれど、どうも、そこらへんがダメだったのかね。

余談になるが、船山を左サイドで使う、ってのはどうなのか?
そこのポジションだと、ワンタッチシューターとしての彼の強みを出す瞬間に乏しいだろうに。
仮に右サイドにボールがあって、船山がフリーになった場合、左から入ってくるの、彼得意だったっけ?
(フロンターレで、このポジションにあって開花しなかったことを想い出す)

〈いろいろと 吹っ切れよう〉
さてと、山雅が3タテを喰らったその千葉に、5点を見舞った水戸、さらに前半戦では、水戸に2点先制され、辛くも同点に追いついた山雅。

どうみたって当方に分がないのは、算盤をはじくまでもなく明らか。

こうなったら、新リーダーの下、出直し中の身として、水戸殿の胸を借りる、と吹っ切れて臨戦するしかないわけです。
もちろん、そのご印籠の前にむざむざとへりくだることなどはせずに。

#5 前 貴之がキーパーソンになるような気がするけれど、中2日でアウェイ琉球においてリベンジを果たすためには、かなりのターンオーバーがあるかも知れない。

〈単なる修正で良いから〉
日曜日、生え抜きサポーターである京子さんから家人あて、山雅は方向性がみえてきて嬉しい、とのショートメールがあった。

うーん、たしかに。
悪くはなっていないが、実体は手直し程度の手当て、しかも暫定指導となれば、京子さんにしたところで、いまだ手放しでオーライを出せない言い回しだ。

萬年は、勝ち、分け、負けが繰り返すのでは?、と予想しますけれどね。

リアルな計算をしましょうか。

山雅がこの先、残り17試合を全勝しても、最終勝ち点は、75。

昇格には毎年80点前後が必要だから、上位でよっぽどの潰しあいがない限りは……、ということ。

かりに、後半戦でゲーム平均で勝ち点2を稼いで、60点台に乗せたならば、それこそ、エクセレント!! でありましょう。

あくまで、保有のカードと技量の中で、でき得る部分をカッキリ仕上げるという修正が、現状の最上策でないかい?、と思います。

ここで、山雅らしさとか、泥臭く、とかいった実体不明のローカルランゲージばかりが先行するのがいちばんいけない。
悪い意味で、ヤバい。

前節の対磐田をのぞけば、このリーグにあって、個が技量的に見劣りしているわけでもないのだから、もう、みづからを泥臭いところに置いてはいかんのですよ、山雅は。

もちろん、テクニックと熱情(=走行に手抜きなし)を両立させることなどサッカーでは当たり前のことで、ことさら論ずることでなし。

もはや、クラブ規模が、(頭脳と技量ともに)スマートなサッカー、を追求するべきステップに踏み込んでしまっていて、ゆえに、現在の順位が不適切なのです。

年俸に見合った仕事、これをやり切ってくれれば、結果については一喜一憂するさ、そんなのがいちばん。

では、アルウィンで。