正直な自分 を披露せよ! (徳島戦プレビュウ)

ニュースも知らなかった家人の携帯に、青森県の身内から、
―山雅、布監督解任なんですってね?、とメールが入っている有り様。

ラインメール青森をさしおいてでも、山雅について、いろいろと気づかってくれるご親族は、まことにありがたい。

リーグ戦半ばでの解職は、布氏、羽田氏(コーチ)ともに、その無念は察するにあまりある。

まづは、御二方のご尽力に、この場を借りて深く感謝します。

就任時の約束事や内部事情(不協和音?)などをまったく知り得ない萬年は、その逼迫性や妥当性について、発言のしようがないのがホンネ。

とは言え、繰り返しをおそれず、以下だけは記しておこう。

企業であるからには、存続のため、収入減に直結するようなスポンサーや株主の離反を回避しなくてはならない。
布体制に対して、利害関係筋から強烈なクレームでも舞い込んでいたのか?

降格ホヤホヤのシーズン当初で、来年はトップリーグ復帰、という目標を掲げるのはきわめて自然のことなんだろうが、
コロナ禍のなか、思うようにアルウィンに戻ってこないファンサポーターの動向を、すべて戦績の低迷の所為にするとしたら、それはチョット違うだろう、とは思う。

入場制限数まで迫るように集う見守りが、ファンサポーターもクラブも、ちっとも実現できていないのだから、解任についての論評に少しは遠慮がなければおかしい。

かつかつの舵取りでやって来た数年間を、いつしか真の実力と錯覚するような勘違いはなかったのか、どうか?
2016年と2017年の昇格失敗や、雌伏の年月も忘れたのか?
ここぞという時の勝負弱さは、今季になって始まったわけでもあるまいに。

山雅の存在意義は、どのディビジョンで闘っていようとも、アルウィンがいつも観衆で埋め尽くされ、ご当地の生活の中に松本山雅が根づくことであるはず。

J2における上位とトップリーグ参戦は、二の次ぐらいのオマケのご褒美ではなかったのか?

今回の解任が、初心のヴィジョンに立った上での判断であることを、ただただ望むばかりです。

ただね、いちばん気に喰わないのは、解任のリリースに「理由」が明示されていないこと。
これは、いただけませんぞ。
そもそも作文の体をなしていないね。

職を解かれた御方が、成績を上げることができずに申し訳ない、と述べているので、リーグ戦の低迷が原因だろうと推定はできるものの、クラブとしてキチンとみづから説明すべきこと。

この状況をみたらわかるでしょ?、と言っているようなもので、読む側に非礼。

どこぞのメディアに事前リークしておいて記事を書かせ、しかも、その記事で代用するようなことをしてはいけない。
(註:後になって会社トップによる報道対応を追加しているけれど、それはそれ。あくまでもファンサポーターに直接語るべし)

 

さて、おかまいなしにリーグ戦は続き、ゲームは次から次へとやって来る。
本日は阿波国で、徳島ヴォルティスと戦う山雅。

先の対戦はわづかひと月前のことであり、片方の監督が変わったこと以外には、両者のサッカーに大きな変遷がありもしない。

前節の琉球のサッカーを、もっと深みのある体勢で、より巧緻に仕掛けてくる徳島。

ボランチが最下辺のラインに降りて、3バックを形成し、それより前方に攻撃力をワイドかつアグレッシブに展開してくる練度高きスタイル。

1 – 3 でねじ伏せられた前回対戦(8/29)のお返し、とか力んでみても無意味。

新任の指導者を支持して、今持っていると自分たちが信じられる強みを、勇気を持って表現する、それに徹することだ。

自分を偽らず、怖れる自分に克つ、これこそが 残った9月の暮らし方でしょう。

勝敗などは、自然についてくるんですから。

では。