逆転はしたものの、アディショナルタイムで追いつかれて、2 – 2 のドロー。
けれども、ここまで、という条件付きながら、間違いなく今季の ベストゲームでしょう。
❶メンバー編成が、ひととおり出揃うことで、チーム総力戦の仕様が整ってきた。(怪我による離脱は、やむをえず として)
❷ピッチ上に在るメンバー組み合わせごとの、攻撃の形、とくに円滑なサイド攻撃の再現性が相当に高まってきた。
前 貴之はもっと自分を押し出すべき。
久保田、セルジ―ニョ、杉本が同時にピッチに居る時間帯は必要でしょうね。
❸アタッキングサードに侵入していく連動性(とパス精度)がかなり向上。
逆に、ひと手間省いてもいいじゃん、というシーンもあって、ひとつ前でシュートを打てる決断と工夫を加えるべき。
そのくらいの個人技はあるのだから、いまや。
❹橋内の復帰も大きいが、最終ラインの安定が格段に増した。
❺#10セルジ―ニョの2得点目と、初アシスト(MVPを逸したのはむろん痛恨)。
❻ツーボランチ、塚川と米原ペアに見通しがついたこと。
……、といった部分で光った好ゲーム。
勝利した福岡戦よりもはるかに収穫があったはずで、残りリーグ戦 3分の2 に光明が射してきた感があります。
対京都という側面でいうと、スピードと強度で上まわり、サンガの良点を削ぐほどに先手を獲れたゲームを進行できたことは、高評価。
さて、DAZNのシステム予想が見事に違っていて、実際は 4 – 4 – 2 を採用。
(実況では、キチンとした訂正はなし)
ということは、右サイドバックは大野 佑哉が担ったのだ。
大野については、ゲームを重ねるごとに落ち着きをみせていて、プレイにもビビり感が消え、昨夜の出来にはちょっと驚いた。
大卒生え抜きがひとり、漸く開花しようとしているのは心強い。
同年代の吉田 将也との競争激化は願ってもないこと。
これから、シュアなゲームをこなすためには、4バックも採用すべき局面があるから、サイドバックに厚みが増したのには価値がある。
(このリーグには、3バック採用のチームはかなり多いため)
最後に、あえて難点を言いますと、
守備に入った時、ここまではやらせるが、ここは決して割らせないを、その都度、カッキリと決めて対処することでしょうか。
瞬時の判断だからこそ、日ごろの準備が必要です。
そういう意味で、昨夜のMVPには、橋内 優也を推したいのです。
では。