観衆の仕事。

世の情勢をかんがみて、Jリーグのゲーム催行が、現行のまま 9月初めまで延長された。

この調子だと、もっと先まで厳戒態勢で開催されるのは濃厚だ。

声援と叱咤と手拍子、この禁制は解かれないのだから、観客からの支持、不満のコミュニケーションは、ほとんどできないまま……。


あぁ、観衆の迫力と後押しでチームを活気づけるアルウィンが早々に戻ってくるのは、期待できそうにない。

こうなると、常時5,000人チョボチョボの観衆の前でゲームをしていたチームのほうが、よほど平常心で戦える。

なんという、皮肉。

歌唱の世界も、これとおなじ。

聴衆のノリと受容こそが、良いパフォーマンスを引き出す。

反面教師は、クラシックのコンサートで演奏が終わった途端、我先きに喝采する輩。
感嘆したのならば、余韻にゆっくり浸ってからおもむろに拍手したっていいだろうに、といつも思う。

アル グリーンの熱唱は、この聴衆の居る場が在ってこそ、だった。

では。

〈コメント〉
☞つー  さんより (8/17 15:56)
湯船にゆったり浸りたい。
スポーツは観客の応援が在ってこそ、より高いパフォーマンスが発揮されるだろうし、芝居やコンサートは観客の真剣な眼差しが在ってこそ、より良い演技や演奏が出来るのだろう。 
観客と選手、演者が互いに作り出す空気、それが共鳴し合い感動を生むとしたら、今の状況は物足りない限りです。
さらに、折角の感動をせっかちに切り上げるのはいかにも勿体ない
せめて、映画の最後はエンドロールが終わる迄、コンサートは気持ちの高ぶりが収まるまで、布団の中は完全に目が覚めるまで、浸っていたいものです。
では、また。

☞萬年より  (8/17 18:29)
あぁ、それでした、
エンドロールの最後まで暗闇の中、深く沈み込んでいる。
これこそ、作品への敬意でありましょうし、キネマファンの仁義に違いありません。