むづかしいサッカーは要らない (ザスパ戦プレビュウ)

群馬かぁ。
利根川の河川敷に駐車する。
堤防の道を渡って下れば、そこが正田スタジアム。

前橋の街中を流れる広瀬川の波がしら……。



―懐かしい遠征に戻れるのは、果たしていつになるや?

〈攻撃の看板を掲げる群馬〉
J3で2年を過して帰還したザスパ。
今季は、相当な覚悟でチームを編成したことだろう。

特に、攻撃面で、J2で実績を持つヴェテランを補強した。
林 稜平、岩上 祐三、宮阪 政樹、そして大前 元紀。
いづれも攻撃の匂いがムンムンするタレントではないか。

〈打ち続け、そして堪えよ 山雅〉
4 – 4 – 2 の布陣で真っ向から当たる時、山雅としてなすべきことは、

ボクシングで言えば、相手のガードを下げさせて顔面にパンチを見舞う、というよりも、ガードの上からでも休みなくパンチを浴びせる、これでありましょう。

ロングボールであれ、狭いエリアでのパス交換であれ、サイドあるいは中央突破を駆使し、とにかく群馬の守備陣形に圧力をかけ続け、後退させる。

とことんペナルティエリアに侵入していって、シュートを多く打つ。

むづかしい、手の込んだことはせずに、シンプルに前へ。
(註:無闇にボールを蹴り込め、とは言わない)

いかにチーム総体としての力量に差が在るにせよ、サッカーとは、攻守いづれの時間も訪れる戦い。
堪えるシーンも覚悟の上で。

ザスパの求めるのはもっぱら、山雅の隙やミスに乗じて手早くカウンターを仕掛けることのはず。
そこから逆算した守備と連携、パスの選択を手当てしつつ、ボールを動かせ。

宮阪のプレイスキック、岩上のビッグスイッチ。
懸念材料には事欠かないけれど、今節こそ、自分の戦い方に徹しよう。

では、待望のアルウィンで。