妄想の 企業秘密。(福島戦プレビュウ)

― リーグ最終戦の締めをよろしくお願いします、と石﨑監督にはお願いしてある。

(PK戦を、あくまでドローと見なした)戦績で、

勝ち数が、負け数を上回るチャンスが、このリーグ最終戦にあります。

さて、2か月前の対戦は、

福島に、65%のボール保持がいく基調で、

相手の倍のタックルを敢行した山雅のプレッシングが相当効いたのと、

セットプレイの強みが発揮されたことで、3 – 1 で勝利。

それからここまで、

互いに、サッカーのやり方は変えていないのだから、同じような有り様となるだろうけれど、

今節、

寺田監督は、ロングフィードとロングボールを、サイドを使いながら、より運用してくるような気がするが、どうか。

……そんな中、いくつかのポイント。

❶ 福島を、攻撃サッカーとみなすのは、間違ってはいない。

が、最終ラインから、丹念にパスワークで繋ぐとともに、

システム4 – 3 – 3の、中盤3のところで、相手ボールを奪う〈守備〉を執拗におこなうことを忘れてはいけない。

奪取数で、リーグ40チーム中第6位の数字が、それを証しする(山雅は、奪取数で第1位)。

ゴールにより近い、つまり、高い位置で奪取されると、

そこからの縦パス一本で、決定的なシーンを生みだされてしまう。

ゆえに。

このゲームでは、山雅の 2列目と(おそらくは)ワンアンカーが、プレッシングをかけに行く最前線に連動しながらも、

対峙する福島の中盤 3枚と、奪取合戦をやり続けなければならない。

今節は、村越を出場停止で欠くので思い切って、キャプテン深澤をその位置に挙げて、松永のアンカーでいくのはどうでしょうか?

または、佐相を、そのまま右に入れる?

セットプレイは、あいかわらず、勝負をわかつ生命線。

キッカーは澤﨑オンリーなのか、とにかく、工夫を切望する。

さらに、安永を怪我で欠くので、さて、ロングスロウは?

この際、思い切って、二ノ宮 慈洋をセンターバックに配して、彼にロングスロウを託す?

いや、彼はむしろ、ペナルティエリアで、そのアタマを活かすべきタレントのゆえ、それはないか。

……と勝手に、ゲームのやりくりを、妄想しています。

では。

ホンモノの Summertime。

きっと。

前に採りあげているだろう曲。

でも、まぁ、いいや。

毎年、同じことを、こうやって繰り返していても

ホンモノは、何度でも聴くに堪える。

また、この歌唱がなかったら、

ジャニス ジョプリンのサマータイムもなかったことだろうし。

エラ フィッツジェラルドによる、1968年のライブのようです。

では。

Early Summer (または 麦秋)。

しろがねの如き光をたたへたる朝の麦畑(むぎばた)にいでて来にけり

朝あけてまだしづかなる空が見ゆ木々の青葉のうへの朱雲(あけぐも) 

                                                           佐藤佐太郎 (1945年作)

こういう描写を(のみ) 採りあげるならば

短歌や俳句は、〈文学〉にあらずして、ほんの〈文芸〉なり、と断じたくなる。

スケッチに過ぎないものでもって、人間やその所業を描破はできない。

……と、お堅いことを云々するのはやめにして、

切り取られたその一瞬を、軽い風情で楽しめばよい、

短歌など、せいぜいそのくらいなもの、と自分に言い聞かせる。

(ただし、万葉集の、長歌には可能性を感じますが)

さて、先日の、

いわき市往復は、北関東道を使ったから、

途中、関東平野の北、宇都宮あたりの田園風景を目の端に入れて通り過ぎていた。

人を撃って バイト地獄の 十六の夏  by 萬年

これだと、スケッチにしては、むきだしに過ぎるか……。

では。

サッカーの日常……(いわき戦レビュウ❷)

数年前にお邪魔したのは、Jヴィレッジスタジアムだったので、

ハワイアンズスタジアム(いわきグリーンフィールド)は、初の訪問だった。

立地は、広い森の中で、サイコウ。

が、ここは、あくまで、本式のスタジアムまでのつなぎとして利用している(のだろう)

でなければ、あれほど手入れの乏しさがめだつわけがない。

スタジアムは丘の上にあって、その途中で、湯元温泉郷 湯本温泉街を通り抜ける。

浅間温泉ほどの斜陽感はないけれど、どこか、時代と、歩みはぐれた風情。

もちろん、僕は、こいういった雰囲気は大の好み、なんだが、

今回は、その旅情に浸る時間はとてもなかった。

一日 880kmの走破が目一杯、ってのがアウェイ観戦のリアル。

……さて。

約4,000人のホーム観客で埋まるスタジアム、その界隈のにぎわい、ファン&サポーターの楽しむ光景。

そこには、かなり意識的、腕力的に、いわば、時間との競争の中で、

我が街に、サッカーのある日常を創りあげて来た仕事が、感ぜられた。

その仕事が、そこそこ成功裡に推移していることは、他人事ながら喜ばしい。

ただ。

同地に、ポリネシアン文化の表層だけを移植して良し、としている前例にならうみたく、

サッカー観戦こそ、地域盛り上げのミッション、といった際どさが前面に出たら、それはそれで窮屈なんだろうなぁ。

と、山雅が好きだから、それだけで、好き勝手にスタジアムに居る僕からは、思われた。

では。

獲られたものの価値 (いわき戦レビュウ❷)

そりゃあ、プレイの安定、堅実性からすれば、

アンカー起用は、#8 深澤 佑太のほうに軍配はあがる。

けれど、

ポジションはどうあれ、

#36 松村 厳が先発投入されたのは、僕の注文のひとつだから喜ばしい。

ゲーム開始早々に魅せた、クロス投入と、ペナルティエリア内への侵入は、

彼の持ち味である、神出鬼没的な顔出しの典型。

残念ながら、クロスはゴールラインを割り、ペナルティエリアではみづからシュートの機会を逃すものの、

そのクリアが、#41 凱光のロングスロウとして、#43金子光汰のゴールに結びついたので、ムダであるはずがない。

逃げず立ち向かえば、ボール保持や主導権では、相手が上回ることはほとんど必定だったから、

願わくば、もっとチームいわきを、左右に揺さぶるようなパス、ビッグスイッチ、意表を衝くボールを多用しても面白かったのかも知れない。

けれど。

マジメに対峙したからこそ#41 #40 樋口 大輝の、身長差相手#30とのバトルとサイド攻略が際立ったのだし、

逆サイドでは、#2小田の、切り込みと、相手#27との奮戦が、チーム士気を高めたのであるから、

畳みかけられたセットプレイ(ロングスロウを含む)からの失点がなかったこととあわせて、得られた教訓は、大きかった。

思うに。

いわきのスタイルは、ガタイの良いプレイヤーと飛び道具などを揃えておく〈装置型〉サッカー。

となると、流動的なボール転送よりは、むしろ、

相手を置いてきぼりとする瞬間移動と、空中戦勝利におおく依存し、カウンター攻撃と親和性を有すから、

60%近くに保持率が自分に傾くと、かえって、攻撃に膠着を生む。

たとえば、#10を背負うプレイヤーに何を求めるかが、ハッキリしない。

それが、山雅に幸いし、守備のポイントがハッキリした。

唯一、例外的に、

イカしたパスを最前線に通されたのが失点シーンだったことが、そのあたりの証左。

波状的な攻撃圧に曝されようと、ひきこもらず、カウンターを狙う

この姿勢とプレイが、今シーズンを特長づける確かな進化でありましょう。

79分。#38 藤枝の振り向きざまのシュート。

あれが決まっていれば、ホームに続き、

金子=藤枝の、ルーキーアベック弾が実現したんですが、ここまで、

6勝 5分け(PK 2勝 3敗) 6敗で、最終戦(ホーム)にこぎ着けた、は良い仕事

では。