一蹴入魂あるのみ (札幌戦プレビュウ❷)

……といっても、精神論ではありません。

要は、山雅は。

いま取り組むサッカーを、ひたすら実行せよ、ということ。

だんだんデータがたまってくると、

我がチームは、ロングカウンターにリーグ随一の特長を持つチームとなった。

たとえば、前期札幌戦における藤枝のゴール。

ちなみに、2022季は、ロングカウンター重視でも、横山 歩夢の俊足をアテにしていた。

いまは、カウンターにかける枚数が多く、それだけに迫力が出ている。

また。

長短のカウンターを狙うから、大宮戦でも、手数少なく、ゴールを決めた。

カウンターの旨味は、相手の守備が整うまえに、こっちの攻撃をやってしまうことにあるので、シンプルさは不可欠。

他方、札幌。

ボール高保持をベースに、パスで相手の守備を崩したい。

攻撃の時は、(どんな攻撃であろうと) ボールを持っているのだし、

自分らがボールを持っていれば、それだけこっちのペースでゲームを進められる。

たしかに、地力に絶望的な隔たりがあれば、それは〈真〉だろうし、

プレイヤーからすれば、ボールを握れる = 高い技量の発揮、の納得感があるのだろうか。(素人の僕にはわかりませんが)

ただし。

決定的な技量差がなければ、相手の出方、自陣への籠り方にもよって、

ボール保持が、必ずしも優位性のあかしにならないのが、現実にみる世界。

今回は、

ボールを持つことにおいて、まったく毛色の違う両者が対戦するから、

(札幌 ☞ リーグ第5位、山雅 ☞ リーグ最下位)

見方によっては、

攻守の様相が、かなりピッタリと篏合してしまうのではないか。

つまり、攻守の立場が、わかりやすいゲーム。

ありがたくも、この状況は、山雅にとってフラストレーションが少ない。

ましてや、次のデータが重要でありまして、

フィールドプレイヤーについては、

【札幌】 ゲーム出場 10回 が 3人、出場 9回 が 2人。

【山雅】 ゲーム出場 10回 は 8人、出場 9回 が 9人。

これが、チームの台所事情なのかどうか不明なるも、

すくなくとも、コンサドーレ指揮官は、

今次リーグでは、より多くのタレントを試したい意思をお持ちの様子。

かように、

山雅とは、相当にへだたった起用思想であり、土俵への上がり方が違う。

でも、でも。

たとえ、相手がどうやって来ようとも、

魂込めて、前後にボールを追いかけ、ゴールを陥れることに専心、ですかね。

今回は、DAZNから、共闘します。

では。

なんという幸運。(札幌戦プレビュウ❶)

あらためて、ゲーム日程をながめると、

我らが山雅は、

黄金連休のあたりで、ホームで 3連戦、なんですね。

これこそは、

昨季終盤のジプシー暮しによる入場料収入減を、ここで挽回させてやろうとの、

Jリーグの尊い思し召しに違いない。

深く感謝し、喜んでおりますが、

こうなったら、いよいよ、

ファン&サポーターは、〈一万弱〉の汚名を返上しなければなりませんな。

……さて。

ホーム3連戦の直前となる、アウェイ札幌戦。

札ドでもなく、ミスドでもなく、会場は、厚別区の陸上競技場……とか。

この地が、コンサドーレ界隈の人々にとって、どういう意味合いがあるのかを、萬年、これっぽっちも承知していませんが、

ドームの持つ、無機質で人工的な空間よりも、

初夏に近い、北の大地を感じながらプレイし、観戦できるのは、これも一興。

 

……前節の対甲府戦、

コンサドーレは、、相手よりシュートも多く放って、ゲームを、押し気味におこなっていた。

ただ、結果は、逆転されての敗戦。

ここらへんは、ヴァンフォーレ先輩の、いぶし銀の渋とさでありまして、

内容には執着せず、

とにかく、勝ちを獲り、それを至上として喜ぶ、これこそが、甲斐人気質。(☜ 次回対戦のヒントです)

新監督を迎えてのサッカーも、だいぶんとサマになってきた札幌さんなんでしょうが、

シュートをたんと浴びせつつ、ゲームを獲れなかったのは、

どこかに、〈坊ちゃん〉風な容貌を持つ、ということか。(それ自体は、べつにチームの瑕疵ではない)

ま、山雅がつけいるとすれば、そのへんでありましょう。

執拗果敢に前線から押し込んでいく我等と、

パスを多用し、ボールを持つこと=攻撃に迫力を増す、という信念の札幌。

そういった対抗の構図にあっては、なおさら。

では。

異変がひとつ。

 

大工町寺町米町仏町老母買ふ町あらずやつばめよ

軒燕古書売りし日は海へ行く      

(ともに、寺山 修司)

 

四月も、そろそろ下旬だというのに、

隣家のつばめは、いまだに、姿を見せない。

車庫の軒下に残された巣はみっつ、空のまま、補修された跡もなく……。

  

  つばめ来ぬ 家の息子の  三周忌      萬年

では。

試されて明暗 (大宮戦レビュウ❸おしまい)

チノ氏によれば、

いわき戦後(だったか?)のインタビュウでの、

監督の、レギュラー陣以外の選手層が薄い(=使えるカードの不足) 発言。

あれは、本人たちへの奮起を促すためもあるが、

むしろ、暗に、強化部門へ(人材獲得の)注文をつけたんじゃあないか?

 

新加入組のおおくが、着実に存在感を示している一方で、

タレントの発揮に、かなりもの足りなさを感じるプレイヤーが在るのは、事実。

村越、安永が、プレイの精度、プレイスタイルを貪欲に追求しつつ、レギュラーに食い込んでいるのと対照的に。

その状況下、

この日の〈明〉は、ずばり 樋口 大輝だった。

僕は、前に、右サイド(小田 逸稀)の片肺飛行と、酷な表現をしたけれど、

左サイドからのクロス(by 樋口)に、安永がダイビングヘッドでゴール!!!

サイドバックとしての面目を、ひとつ、ほどこすことになった樋口。

あれは、ボールを送ってくれた澤﨑にも感謝すべきで、ようやく突破口が開いた感だ。

先発として使ってもらえているのだから、いよいよ、これからが勝負。

高麗からのロングフィードが、自分のアタマを意図するぐらいなアピールをもすべきだと思う。

で、〈暗〉のほう。

ゲーム終盤、ボールが、左タッチラインに転がった際、それを最後まで追わない田中 想来に対し、

横で観ていた家人は、ひどく不満を表明。

たしかに、ああいうのは、悪い心象を与えてしまう。

このゲーム、田中に与えられた時間は、5分。

そこで存在感を示すのは、なかなかに至難とは思うが、それでも、なんとかしなきゃあ。

ベンチで加藤らのプレスをみているのならば、

単にボールホルダーに寄せるだけでなくて、奪ったボールでゴールを狙うまでのヴィジョンをもつべき。

むしろ、一辺倒にボールに寄せず、相手を牽制することをも工夫すべきだろう。

奪おうとして、ファールをもらったあのプレイを続けることです。

さらには。

15分前にピッチに投入された、藤枝 康佑とコミュニケートして、ふたりの距離感をもってして、ボールホルダーを追い込むこと。

さすがに、チームに疲れが出たか、最後15分間は、山雅は自陣に追い込まれて、

その時間帯のシュートは、0本。

けれども、田中には、それでも、シュートにいたる仕事をしてもらいたい。

宮田村の星は、なんとしても、輝かねば……。

では。

失点の価値。(大宮戦レビュウ❷)

ふたたび、繰り返すんですが、

大宮戦の出来(=ゲーム内容と得点)を、真に受けてしまうと、今後のタメにならないのでは?、といまだ思う萬年。

いやいや、そうではなくて……

ボール奪取の指数において、大宮と松本は、リーグ40チームの、1位と2位を争う。

その大宮に対し、特に、ゲーム前半、

我らがキャプテン 深澤のボールを奪う仕事が、いつもと比べて、執拗にやってる感に乏しかった。

仕事はしていたが、いわば、存在感で希薄だった。

その理由は、おそらくふたつあって、

ひとつは、あいてボランチと対峙するよりかも、

相手の2列目、たとえば#11、とのマッチアップが多かったこと(つまり、山雅がチームとして、敵陣の高い位置まで押し上げていた)。

ふたつめは、単純に〈奪取〉において、山雅のほうがはるかに、迫力と熱心とエナジーで豊富だった。

……こう考えれば、大宮が、特段に不調だったわけではなくて、

我等が、ただただ自己サッカーの追求で優っていた、でいいではないか。

大宮の監督さんは、〈ゲーゲンプレス〉という用語を使っているらしいけれど、

ゲームでは、そんな言葉を持ち出さずとも、山雅がそれを、90分間体現していた、と。

☞ この推断は、次節の札幌戦での、見極めとなるだろう。

さて。

今節、宮部にMVPがいったことが象徴的だったとおり、

ゲームを獲った根底には、

あいかわらず、センターバックの良き仕事があったことは間違いない。

たとえば。

同点弾を浴びた、コーナーキックのシーン。

あれは、オリオラ サンデーこの日いちばんの貢献で、彼に身体を寄せられために、

高麗の体幹が崩れて、ジャンプをマトモにできなった要素があった。

ただ、失点の瞬間。

山雅のセンターバックふたりが、体ごとゴールマウスに突っ込んだ。

あの執着心には、ひとつなりとも失点を許すまじ、といった

守備の規律と覚悟を感じます。

軽い失点を減らし、失点を重視する気風、これは常に大切。

ここのところ、(位置によっては)セットプレイのキッカーとなり、

あるいは、スロウインをしたりと、

なにかと受け持ちが増すセンターバック。

いまの レギュラー3人のポジションを脅かすプレイヤーの抬頭が、大いに、求められます。

では。