よせばいいのに,登録メンバー考。

中途半端に暇があるのはいけません。

チームに任せておけばいいものを、

今夜を含め、リーグ終盤の、メンツ(システムとプレイヤー配置)について、どうのこうの、と考えてしまう。

で、今節は、とりあえず下のように。

❶あれ、先発は、大宮戦と同じではないか。

各個の出来を考えれば、こういう並びが自然にはなる。

運用は、特に守備の局面で、菊井が上がって、4 – 4 – 2 だとは思いますが。

❷アタマをひねるべき部分は、リザーブです。

たとえば、復帰が待たれる高井 和馬

今季、彼には、ストライカーの#9をあてがい、FW登録ですが、

そのプレイスタイルはむしろ、トップ下のミッドフィルダーでありますから、ある意味、#10菊井 悠介とおおいにかぶる。

(☞その菊井にしたって、昨季までは、FW登録だった)

この点、どうするのか。

僕からすると、菊井を左に配し、真ん中に高井を置きたくなる。

ディフェンダーの控えがひとり、というもの攻撃的サッカーのゆえであるし、

守備陣の交替は、3バックにして凌ごうという意図でしょうが、

その点、サイドバックもこなせる宮部は、重宝なプレイヤー。

#16村山は、ムードメーカーとして貴重なのか、他のGKにもチャンスがあっても、とは思います。

❸登録外の、辛さよ。
今回、泣く泣く外した藤谷、山口、馬渡。

このクラスがリザーブにも入らない、というのは、なんという贅沢なんでしょうか、山雅は。

さらに、滝、安藤、佐相も、この線上にからんでくる。

(もちろん、こっちが承知しない不調は別にしても)

……結局。

サッカースタイルと基軸プレイヤーは、ほぼ固まっているとして、

メンツの出し入れは、悩みどころなんでしょう。

では。

より攻めるのは,こっちですが (FC今治戦プレビュウ)

まづは【今治さんの概観】

リーグ第2位につけていて、勝ちを続けているようだから、

好調であり、チーム内外の雰囲気もいいだろう、きっと。

6月、アルウィンでやった(1 – 2の負け)ときは、4 – 3 – 3 を採っていたが、

直近2ゲームをみると、3バックでやっている。

相手は、4バックの奈良、北Qとで、ともに勝利。

好調を持続したいだろうから、意表を衝く意図が無い限りは、

今節も、(4バック山雅に対し) 3バックはほぼ確定か。

得点は、リーグ3位、シュートは 5位が目につくが、

僕は、今治の基軸は、守備に在り、と診る。

ボール保持は、平均で 47%  (前回対戦時は、38%くらいと記憶)、

反則の多さで、リーグ 5位 (先日やった大宮が、2位)。
山雅は少ないほうから、4番目。

全得点のうち、40%以上を、セットプレイから 挙げている。

フリーキックの累計数は、山雅とほぼ同じで、ゲーム当り 14本。

侵すファールも多いが、そこそこにファールも誘う、ってことか。

右サイドからの攻撃が目立つけれど、そこから直接に得点、という訳でもない。

ショートカウンターを仕掛けて、シュートに持っていく確率は、山雅とほぼ同程度だが、回数のほうは断然多い。

……大ざっぱには、

ガッチリ守り、ボールを奪ったら一気に前へ、もらったファールはムダにせずに得点につなげる、そんな姿。

【前節同様、堅いゲーム】
大宮のほうが若干〈おっとり〉はしてるが、スキの無さは、大宮と同等。

この際、相手が、3バックであることのデメリットに注目。

つまり。

相手のサイドバックを置き去りにして、相手陣内のサイド奥を空白化させるか、

あるいは、食いつかせることで相手の守備網を疎にしてに穴を開ける、それを徹底したい。

どうしたって、こっちがボールを握る格好になるだろうから、

そこでは、おそるおそるやらず、強気、果敢なパスを狙う、ってことで。

サイドチェンジ、縦パス、これらを前節以上にかましましょう。

☞ でも、ポイントは、こうです。

おそらくは、ボール保持が下がった側(時間帯)に、得点が入る

これは、かなり可能性が高いから、

攻守においては、逃げのボールロストを避け、攻撃の速い仕掛け、を心がける。

縦に入れられた相手のパスカット、それは狙い目。

もちろん、遅攻は否定しません。

それも追求しているのですから。

要は、緩急と変速で、相手を欺く、これです。

攻めているから Good!!、でもなく(それはできるでしょうから)、

枠に撃ち込む回数を増す、に尽きる。

なんだ、大宮戦と同じ課題じゃん。

最後に。

大宮戦レビュウでだらだら書いた件。

これを、僕なりの方法で、

米原さん、中村さん、龍平さん、藤谷さん、安永さん。

これらの諸君には伝達、かつ、お願いしましたので、

あとは、DAZN画面を見つめてひたすら応援するのみ。

では。

なぜ知っているのか?

高校生時代からの友人 K君から葉書が届いた。

……台風の後、まだ暑い日が続きます、御変りもなくお元気にお過ごしでしょうか。8月の展覧会は、ご来場いただきありがとうございます…で始まり、

最後を、〈御礼まで〉で終えている。

K君からは、そのひと月ちょっと前に、案内状をもらっていたので、

8月上旬。

僕は、小学3年生をふたり連れて、会場の松本市美術館へ向かった。

展覧会は、2階のスペースでやっていて、入場は〈無料〉。

滞在時間は、十数分程度。

来た痕跡は一切残すつもりもなかったから、記帳はなし。

幸い、(当番で詰めているであろう)主催者らも、入り口にはおらず素通り。

ならば、はて?

どうしてK君は、僕らの来観を知ったのだろう?

(僕と違って)教師一筋のキャリアを通した真面目な彼が、

まさか、たかをくくって、おそらくは来ただろうぐらいで、御礼の葉書を寄こすはずがない。

とにかく、早速、礼状に感謝する葉書をしたためて投函したが、

奥ゆかしい僕のことゆえ、露骨に、何故知ってるの?、とも書けず、遠回しに

形跡も残さずに非礼をいたしました……にとどめた。

ところで。

ジョルジュデ キリコの『不安を抱えるミューズ達』(1950年頃)の絵葉書を使うところなんぞ、気をつかってあって、K君らしい。

ダダイズムや、シュールレアリスムは、たしかに、

絵画(文学も)の、伝統な枠組みを通して味わう鑑賞法に一撃を食らわした。

これも芸術だ、これを味わえ、といった感じの作品が目立ち、

技法や技量は単なる手段であり、作品をとおして表現したのは〈思想〉なんだよ、という態度でしょうね、観ていると。

で。

K君が出品者のひとりであった、あの展覧会の作品。

絵画だと、すべて 100号、つまり、縦横が 1500mm以上の大作ばかり。

これくらい大きなキャンバスに描き込むのは、相当な手腕を要するし、

破綻をしているような作物はなく、要は、手馴れた描き手を感じさせた。

ただし。

僕が、物足りなかったのは、

その題材、その技法で、俺はこれをいいたい、と思える感じが、こっちに伝わって来ないことだった。

きっとそれとは、上述の〈思想〉に近いもの。

なぜ、そこに、半裸の女性を置いたのか?

彼女の存在、肢体を通して、何を言いたいのか?
憂鬱か、それとも、希求か、はたまた、悲嘆か。

こんな観方を、僕はいつの頃からするようになったのか?

なにを求めて、絵画と面と向かうのか?

そこをハッキリさせなくちゃあな。

今後、機会があれば、K君にはチキンと話せるように。

では。

これから先を見すえれば (大宮戦レビュウおしまい)

【前回の要旨】
☞攻撃的なスタッツのほとんどで相手を上まわり、ボール保持率60%強でやりながら、シュートは同数の 11本、そのうち枠へ飛んだのは、大宮3、山雅1。

この点、大宮も大したことないが、こっちはそれ以下の出来。

こういうゲームを〈善戦〉の軽い言葉でやり過ごさず、厳しく総括、修正をかけようよ。(以上)

大宮とは、今季の対戦(プレーオフで)は、もうありそうにないけれど、

来シーズンは再戦があるやも知れず(別のステージで)、

そのためには、3バックの左シャドウに入る杉本 健勇が、かなり頻繁に、右に流れてチャンスメイクに動く、ということもデータに残しておきましょう。

……(大宮のような)3バックとやるには

攻撃面では、相手サイドバックを引っ張り出して、その裏に深く侵入することが常道。(センターバックを喰いつかせれば、なお上等)

山本 龍平(左)は、たった1度(失点のクロスをゆるしたシーン) をのぞき、

相手サイドバック(#22)を、攻守で凌駕していたから、敢闘賞に値いします。

これには、ひとつ内側に張っていた村越 凱光の位置どりと動きも効いていた。

他方。

樋口 大輝(右)は、同じサイドに中村 仁郎が入ったおかげで、

中村を潰そうと、相手2~3人がまとわりつくために、前方スペースが消されてしまうぶんだけ窮屈になった。

ここは、ボランチか、中村との連携で、前進する手法を開発しないと。

たとえば。

右からクロスを入れる者を樋口に限定してしまうのでなく、

樋口が(相手サイドバックを連れて)内側に入って、かわりに中村が外に張る。

その中村へセンターバック、またはボランチが、直接ボールを入れてもいい、ゲーム中、米原が1度やったように……。

さらに。

野々村 鷹人は、右サイドバックへのボール供給を、あとステップ2歩分は短縮すべき。現状、数秒ロスし、相手に時間を与えている。

これは、ボランチ経由でアクセントをつけたり、直接アウトサイドハーフ

にボールを入れるなどして、時短を図れ。

中村、途中投入の滝 裕太(左アウトサイドハーフ)は、

固めた相手守備網に突破口を創ろうと、ボールを中央へと運ぶシーンがあって、それ自体はいいでんすが、

そうなると、彼らと逆方向か、相手裏に入っていってボールを貰おうとするプレイヤーが生まれないと、せっかくのドリブルが活きてこない。

……と、なぜに細かいことをとやかく言うのか?

これから対戦が待っている、11チームの採用システムをみると……

4バック一択 ☞  3つ (奈良、宮崎、沼津)

3バック一択 ☞  1つ (ys横浜)

残り 7チームはふたつを使い分けているが、運用の比率をみると、

4>3   ☞  2つ (今治、鳥取)

4<3  ☞  5つ (讃岐、長野、金沢、岩手、琉球)

ざっと、3バックを主として採用しているのは、8チームとかなり多い。

しかも、4バックの山雅とやるには、ポジションが真正面から相対するのを避けて、3バックを採るかも、という観点で、

8つは、3バックで来ると診ていい。

サイドが鍵、と力んでみても、具体論を準備しなければ空疎。

気合いだけでは、サイドは獲れません。

なので、サイドにおける、対3バックの打開策には注目です。

さて。

4 – 3 – 3 は、ボランチが3人健在でピッチに立つことが前提のようだから、

時節は、中村が一列上がって、最前線(右)に位置するのかどうか。

すると、背丈のないスリートップに、どんな強みを付与するのかを再考でしょう。

僕など、ロングフィードを正直に入れるんじゃあなく、

全体を片方のサイドに寄せておいて、反対側のサイドバックにロングパスして、

そのまま空いたサイドを持ち上がる、これでいいじゃん、といつも思いますけどね。

ズラリと構える密集の中へボールを入れないのは非紳士的な行為、なんてことはないはず。

では。

あれが〈善戦〉は,あり得ない(大宮戦レビュウ❸)

某地方紙のブンヤさんが、

山雅は〈善戦〉した云々、の見出しで投稿した。

誰かが、そう表現するだろう、とは思ってましたが、

語彙の貧相とステレオタイプの思考が結びつくと、こういう言葉を選ばせる。

たしかに、そこそこチャンスもあったし、緊張感のあるゲームであった。

(これには、大宮が猛烈に前から圧迫してくることがなかった事情がある。
思うに、システムにおける役割分担をハッキリさせるため、互いの距離を保つことを優先していたから。
肝心なシーンでは、#30(ボランチ)が出現し、ボールを確実に回収してました)

では。

シュートは十数本放った(枠内は2~3本)が、それらが、どれほどキチンと撃てていたのか?、あるいは、撃たせてもらえてたのか?

残念ながら、まともに悔しがれるやつは、記憶にはない。

ここだけみたって、〈よくやった〉はあり得ない。

攻撃的サッカーを目指すチームなんだから、なおさらのこと。

まぁ、意識の底に、両者には技量差が歴然とある、と山雅を見くびっているからの〈善戦〉発言なんでしょうが、

当夜の南ゴール裏の反応も、ほぼそれに似ていたけれど、

すくなくとも、

昇格病に罹っているファン&サポーターが、このゲームを〈善し〉としたら、矛盾もはなはだしい。

こういうゲームこそ、ブーたれよ、南ゴール裏は。

もしこれを善戦とみなすならば、昇格、昇格と騒いではいけない。

現実主義者を装って、

富山戦を〈惨敗〉、岐阜戦を〈辛勝〉(そして今節が善戦)と定義したところで、

山雅のやっていることをよく観ていれば、

それほど評価が乱上下する内容ではない。

だから、結局は、勝ち負けだけを論じているだけのことだろうね。

で。

昨日、監督のゲーム後インタビュウをよく読んでみたら、

実にマットウな自己評価が、そこには在って、

― 自分たちができることは全部やったけれど、(勝利に)届かなかった。

なんだ、〈完敗〉を正直に吐露しているではありませんか。

では。