北関東の 果報者。

昨日は、学生時代からの親友K君と、関東平野の北端あたりをうろうろしていた。

ひと月前は、
― 内陸部のあの辺だと、灼熱地獄。
オッサンの干物が出来上がるのがオチだね。
とか言っていたのに、ずっと時々雨の曇天で、最高気温は26℃。

おかげで、干上がることもなく、まづまづの過ごしやすさ。

朝、桐生市を出発、国道122号をたどり、足尾銅山(日光市) まで行く。

そこから、山越えをして鹿沼へ下り、さらに栃木市を通過して、渡良瀬遊水地へと向かう。
で、栗橋駅からJRで帰京するK君を降ろして、解散。

こう書くと、なんともそっけない旅程ですな。

― 君に連れて来てもらわなければ、こうやって群馬、栃木、さいたまを巡るなんてなかったですよ、と、東京人(渋谷在住) のK君が言う。

でも、そんな寂れと朽ちれの中にたたずむ街々を観てまわるのも、今のK君には苦痛であるはずもない。

― 実はね、今度の土曜日に、婚姻届けを(渋谷区役所へ) 出しにいくのよ、大安、ってことで。

聞けば、長年のつきあいで、20歳年下のお方、とのこと。

― いろいろな事情があってさ、とおっしゃるが、いと佳き事ではないか、K君。

K君と別れ僕は、東北道へ乗ると、北関東道、上信越道へと回り、三才山を越えて松本に戻った。

サイモン&ガーファンクルを流しながら来たんだけれど、こういった一節が、なぜか心に沁みるのではありました。

And here’s to you, Mrs. Robinson
Jesus loves you more than you will know

ミセス ロビンソン、申し上げたいことがあって、それは、
神様は、あなたが思う以上に、あなたを愛して下さる、ということなんです。

では。

1 – 0 の現実。 (福島戦プレ/プレビュウ)

八戸戦(第15節)、富山戦(第16節)と、スコア 1 – 0 での勝ちが続いた。

もちろん、勝って嬉しい花一もんめ、には違いない。

3連勝なんてのは、優勝した2018シーズンでさえ、1度だけ。

けれど、あまり浮かれるとロクな未来が待っていない、と戒めておく。

辛酸をなめた昨季だって、3連勝はあった(1回) のだから。

端的に言えば、1点はなんとかモノにできるようになった。

けれど、更に、2点、3点となかなか積めないのが、今の実力なんであります。

これを、 1点とったら、あとは堅実に無失点でゲームを締られた、とか喜んでいるようでは、よほどの極楽トンボ。

2点目が入らないから、ヒヤヒヤしながら策を講じて時間を刻む。

それでもって、やっとこさ、ジ エンドの笛を聞いているのだ。

かつて、イタリアあたりでは、このスコアによる勝利が称賛された、なんてことを言う声がいまだにあるようだけれど、僕の診る限り、それって、ここ数十年、時計の針が進んでない脳ミソに思われる。

すくなくとも、我が山雅は決して、無失点はともかくも、1点とったらもはや安全圏、のサッカーを志向しているはずもない。

いまだ発展途上の攻撃力の拙さによって、こういった勝ち方を余儀なくされていることだけは忘れないでおこう。

勝つことは大切、けれど、勝ちゃあ万事オーケーでは、とてもとても、磐石な後半戦は過ごせないだろう。

ゆえに、福島ユナイテッド戦の重要指標は、〈複数得点〉これに尽きるのであります。

では。

夏のおごり。

昨日の夕方。

東の空には、しばらく大きな虹が立ち上がると、今年はじめて、ヒグラシの鳴くのを聞いた。

もしも、平和を表現したいのであれば、

― 今日ね、虹を見たよ、とか、ヒグラシの声があったよ、なんて些細なことを、夫婦や家族、近しい人々と会話することが、それなんだろうな、と思う。

平和を、いくさのある無しで語るのは、もう、うんざりだ。

先の日曜日、所用で長野市まで行って来た。

国道19号を使ったけれど、路傍には、ノウゼンカズラの花の橙が、やたらと目についた。

家ごとに  のうぜんかずら   狂おしく      萬年

同じ頃、ジャガー氏は、蓼科山でガイドにいそしんでいたのだが、ビーナスラインの山は、ニッコウキスゲの黄が、いつになく盛んだった、と聞いた。

(すでに秋が潜み込んだ)  この夏。

自然は、黙々と奢っている。

僕等が、気づこうが見逃そうがには、おかまいなく。

自然は惜しみなく奪い、惜しみなく奢る……。

では。

七月の,これからに気づく。

定期健診のフォローアップのため、かかりつけ医の待合室に居た時。

宮沢 賢治の詩群が、
日本語が培ってきた五七調の韻律を巧く取り込んでいることに、今ごろになって気づいた。

こういった自分の迂闊さには呆れ、あるいは、感心してしまう。

で、宮澤 賢治 ➩ 岩木山 ➩ 東北地方、と連想が連なっていって、山雅の日程をみたら、

今月、残り3ゲームは、すべて東北勢(福島、いわて、八戸) との対戦なんですな。

しかも、八戸、いわてとは、対戦間隔が約1箇月と、とても短い。

さらに、その後、8月に入ると、九州勢(鹿児島、北Q)との 2連戦。

遠征の移動距離も長い、なかなかに手強い日程ではありませんか。

言ってみれば、夏の決戦、みたいなもんでしょうか?

僕はすでに、これら夏の諸戦を、上手く乗り切るための、とっておきの処方箋を思いついてしまったのですが、それは、プレ/プレビュウあたりで書きます。

では。

たまに 一服。

気分転換する際、なにを服用するのか。

これに関しては、世の中、ここ30年くらいでずいぶんと変わりました。

煙草が第一線からご退場。

と思ったら、白い錠剤や粉は、ますます健在。

そこへ持って来て、オーヴァ―ドウズですか。

大勢は、電車内でも食卓でも、下を向いてスマフォ画面をひたすら見つめる、これでしょうかね?

そして、人は、ますます空を見あげなくなった……。

いえ、なに、本当はどうでもいいことなんです。

もちろん、若く見えればすべて善し、ってのも信じちゃあいませんよ。

では。