はじめてのかりがね。

いまや、正式な名前は違うんですよね。

でも、まぁ、いいや、かりがね(サッカー場)、で。

今週の火曜日のこと。

そこに、オフィスワタリ代表のジョー氏が、デビュウを飾ったのです。

彼、最近、ある趣味に凝り出したのだけれど、

自分の技量(腕前)の鍛錬のためにと、

山雅の公開トレーニングの場へ出向いたのだ。

自分のトレーニング内容は、データとして、僕のパソコンに送ってくれた。

結局は、トレーニング全部と、ファンサーヴィスのさわりまで付き合ったらしい。

で、こういう結論。

皆が同じ格好(トレーニングウエア)で、誰が誰かも知らずでは、良い作品になりません。
(もともと個とチームの知識がほとんど無い)

練習をあれだけ楽しめたので、ゲームは、もっと面白いんでしょうね。

 

なるほどなるほど、対象物に対する〈愛着、愛情〉が、なによりの鍵のようだ。

たしかに、ロバート キャパの作品に触れると、おおいに感じられること。

……と、いうこともあって、

ジョー氏を、(今月は都合が悪いようなので) 9月のホームゲームにお誘いしている。

しかし。

彼、こうも言っていた。

― さすがプロだけあって、ボールコントロールは巧み、また、スピードに溢れてるんですが、それでも、弱いんですか。

まったくもって。

それこそが、サッカーの難しさと、結果を出す苦労なんです。

では。

いつかの 林 誠道……そして次節へ。(琉球戦レビュウ❸おしまい)

それなりに、鮮烈なアルウィンデビュウ―だったから、

ストライカーとしての印象が強く刻まれた 林 誠道

だが、彼は、プロとして始めた鳥取では、オフェンシブハーフ(2列目)としてもプレイしているから、

なにも、ツートップを担うばかりのタレントではない。

僕は、2018年6月10日、南長野のスタジアムで、

ガイナーレの一員としてピッチに立った林を観ているはずなんだけれど、

調べてみたら、たった1分間の投入だったから、

まさに、マボロシに等しいような出逢いではあった。

その後、2021季。

林は、モンテディオ山形のメンバーとして、4分間 アルウィンにお目見えしていて、

そのホーム戦では、対山雅の、決勝点をアシストしているから、

過去には、我らとなんらかの接点があった、という因縁。

山雅公式では、次節鳥取戦の告知画像に、

馬渡 和彰を掲げている。

そのプロキャリアを鳥取でスタートした含みだろう。

ただし、林は、

鳥取には、2017年から5季所属しているので、

鳥取のファン&サポーターにとって、かなり記憶に濃いだろうから、

その意味でも、アウェイ鳥取戦は、

馬渡も絡んで、それなりの魅せ場が期待できそう。

では。

山本劇場!! (琉球戦レビュウ❷)

このゲーム、山雅にとっては、

ひとつの転換点となる予感がする。

具体的な数値は承知していないが、

リーグ第4位のボール保持率を有し、ボールを動かすことに長けているFC琉球というチームを相手に、

おそらくは、尻上がりに、相当にボール保持を高めながら、優勢に押し込んでいくゲームをやって魅せた、という点で。

同点ゴールは、攻め続ける流れの中で、生れたもの。

琉球とは、2か月前に対戦(3 – 0 で勝利)、

この時の、山雅保持率は、39.6 %だった。

勝敗はともかく、

チームとしての戦い方において、舵が切られつつあるのを、僕らは見逃してはならないだろう。

(もちろん、カウンター攻撃を棄てることはない)

ゲームの入りから、20分過ぎまでを別にすれば、

ボールの動かしとパスワークに練達度の高い相手に、

それほど遜色なくボールを握って闘えていたのが実相。

ゲーム開始からしばらくは、ボールの出しどころ、配球に時間がかかったり、逡巡がみられて、そこは不満点として残る。

そこには、ほんらいボランチ特性豊かな 安永を、ツーシャドウの左にした事情もあったし、

ドリブルでみずからパスコースを拓くことと、受け手の責任として、パスコースに顔を出す責任感、このふたつが、乏しかったのではないか。

ただ、ゲームが進行するにつれ、ディフェンダーの持ち上がりも織り込まれきて、ボールを要求する姿勢も観られたので、

こういう点には、期待が持てた。

最終盤、想来にボールが入り、田中はみずからシュートを選択したのだったが、

すぐ近くでフリーであった前田 陸王が、ボールが来ないのを、かなり残念がっていた(2度ほど)のは、ボールを要求する姿勢として好感が持てる。

やはり、こうでなくちゃ。

この日の陸王は、かなりキレていたしね。

さて、山本劇場。

ボールを持って、相手を押し込み、ゴール前のチャンスを拓くシンボリックなシーンは、前半37分あたりにあった。

右サイドを使いながら、

#25 ☞ 24 ☞ 19 ☞ 15 ☞ 25 ☞ 24 ☞ 15 ☞ 25 ☞ 15 ☞ (ここから中央へ持っていって、左サイドへチェンジ) 16 ☞ 7 ☞ コーナーキック獲得。

この一連では、センターバック、ボランチ、サイドバックといった多彩なプレイヤーが絡み、

結局は、山本 康裕 が、そのタクトを振っている。

こういう攻めが評価できないと、いまの山雅に、正当に寄り添えないでしょう。

では。

かなり面白くなってきた (FC琉球戦レビュウ❶)

前回の、かるたに、

言いたいことは、ほとんど込めてしまったのではありますが、

勝ち点3を獲れなかったのは惜しまれるけれど、

おそらく、10,000人を落胆させない好ゲームでした。

特に、ここでは、ふたつ。

ひとつめ。

前半30分をのぞき、つまりは、ゲームの3分の2、

極端な話、60分間は、山雅が圧倒していたのが前提にあって、

その中で、

システムばかりでサッカーの中身が決まるわけでもあるまいが、

前線に、#43(林)と、#42(想来)を並べて、

そこに、攻撃の仕上げを託したのが効いた、ということでしょう。

新加入の#43をば、早速ゲームに投入するのは予想されたが、

後半、思い切って、ツートップにしたのは、僕からすると我が意を得たり、でした。

そうなれば、おのずから、

前半、いつもの #10菊井の位置(シャドウ)に入れた #46安永をひとつ下げて、#!5山本とならべて、ツーボランチとする。

さらに、のこり30分間は、両サイドバックをリフレッシュするとともに、

そこへ持ってきて、アウトサイドハーフ(2列目)に、#20田中 前田、#22佐相の、躍動力を注入。

こういう一連の流れは、采配としても、僕からすれば、信頼を置ける。

……と、まぁ、こういう積み重ねの先には、

結果として、4 – 4 – 2 でいいのでは?、とも思うわけです。

ふたつめ。

4バック推奨の前提には、

守備陣の安定がありまして、

失点シーンは、不運にも、

クロスのクリアボールが、相手フォワードこぼれたところを決められはしたが、

あとは、それほど危なげないシーンはなく、

かつ、これだけ持ち上がり、駆け上がりシーンを演出できるようになっている。

コーナーキックは、振り返れば 9本を積んで、

その都度、#4 高橋が、チームメイトに立ち位置を指示し、確認。

こういうインフォーマルなリーダーシップは、これからも大いに必要でありましょう。

では。