少々奢れ (長野戦プレビュウ ❶)

南長野スタジアムの、ホーム自由席。

そこは、アウェイカラーやグッズを身につけての占有はご勘弁、とのルールなんであって、

アウェイチームと一体化した応援、声援をダメとしていないから、今年も、そこでいいや、と思っていた。

が、娘が気を利かしてくれて、メインスタンドのアウェイ席を獲ってくれたので、少々奢って、今回は、そこで観戦です。
(発売開始10分で、アウェイ側は、完売だったらしい)

指定とあれば、もはや待ち時間に汲々することもなく、長野駅前に駐車して、(駅そばでもいただき) そこから、篠ノ井駅へ移動、その先は、シャトルバスを使おう。

座席とアクセスをまづは心配しなければならぬ、とはなんとも鬱陶しいが、
それを確保してはじめて、ゲーム内容に気が及ぶ。

〈守功一体、 高強度サッカーをやり切れ〉

対沼津戦は、相手のポゼッションをそこそこ抑えたものの、攻撃の起点に巧くフタをされ、最終ラインのビルドアップを窮屈にされた結果、持ち味の〈強圧〉に欠けた。

ここらから、対戦相手がよく研究してきていて、難しい戦いを強いられている。

だから、このゲームが格別にどうこう、というよりも、今季チャレンジしているサッカーを取り戻すことこそ、大切。

今節は特に、強度にフォーカスしないと、なかなか難しい展開になりそう。

何故か?

長野パルセイロは、カウンター攻撃を基調としたスタイルなので、

その攻撃スイッチを、(アバウトな)セカンドボールの奪取や、相手のパスカットをすることで入れる。

天皇杯県予選では、(ジャッジの妥当性はともかく)、長野にイエローカードが4枚ほど出たはず。

つまりは、ボールやボールホルダーへの寄せが鋭く、激しい。

となれば、山雅流の、高強度サッカーを究めるためには、長野は、絶好の対戦相手なのだ。

前線からの追い込みはもちろん、強固な中盤を形成して前へ前へと向かおう。

では。

変哲もない けれど 名曲 『Baby I Love Your Way』(1976年)

ピーター フランプトン (1950年4月22日生れ) が作った曲。

強烈な印象はないけれど、じわじわと効いてくる、そんな魅力があります。

本人の歌唱よりも、カヴァーにけっこう上出来が多いから、存在感が深まっているのかも知れない。

あるいは、同業者に好まれる楽曲なのか。

こんなピアノによる編曲も好きです。

時代的なこじつけを行なうのなら、煮詰まった60年代が終わり、もっとシックにやろうか、という70年代への流れ込み、そんな気分で好まれた?

では。

復讐するは我にあり?

天皇杯県予選ファイナルの夜だったか、

京子さんから、家人にメールがあった。

具体的な文面は忘れてしまったけれど、

大野 佑哉(元山雅戦士) への不評が記され、ますますパルセイロが嫌いになった、と結ばれていた。

京子さんにしてみたら、パルセイロを好きになるつもりもないのだから、ますます嫌いでいられる出来事が起こって、これ幸い、と喜んだらいいのに。

そこら辺のやりとりは、僕の見聞にも否応なく入ってくるし、天皇杯では大野に盛大なbooが浴びせられていた。

が、そういうのには、醒めた、外野の身分で居るのが、自分を害さずに済む。

十二使徒であったパウロがみづから書いた書簡と伝わっている、新約聖書『ローマ人への手紙』第12章19節。(文語訳)

― 愛する者よ、自ら復讐すな、ただ神の怒りに任せまつれ。
録して『主いひ給ふ、復讐するは我にあり、我これに報いん』とあり。

〈意訳〉☞ 愛するローマのクリスチャンよ、あなた自らが仇に復讐をおこなってはならない。
書には、『復讐する者は、神である私の務め。あなたを害する者には、私が報いを与えよう』とある。

聖書の教えによれば、人を裁くのは人の仕事ではないのだから、それは、天の御方に任せておいて、あなたは、ひたすら、

悪に勝たるることなく、善をもて悪に勝て (21節)。

ピッチで行われることは、いかに真剣勝負であろうと〈プレイ〉であって、それにまつわるもろもろも、どこかに遊び心を宿さないと見苦しくなる。

だから、5/13夜の、望み。

山雅を取り巻く人々は、せいぜいマジメに遊び倒す気持ちを込めて、迫力と結束に満ちた声援と、応援を送ろう。

なんだ、お前、と思ったら、不興の声を浴びせることを僕はちっとも否定しませんが、ただし、それ相応な言い方、ってものがあるだろう。

ウイットと洗練。

それこそ、山雅の魅力、でありたい。

では。

こんなでいいの? 無関心。

浦和レッズが、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)を制した(優勝)ことが、これほどまでに、世間 (=国内) で称賛、喧伝されない。

特に、僕の中では、

そのハイライトも観る気さえ起こらないほど、ほとんどゼロに等しい無関心。

(対戦相手との力量格差はともかく) エスパルスが、9点を叩き込んだ美技のほうに、ココロ奪われる始末。
この調子だと、来季、2部で清水と対戦できないじゃんよ、とか。

実は、これを、申し訳なくも思ってもいないんだけれど、

サッカーファンを自認する身として、ホンのわづかでも、一稿をもうけておくわけです。

対外的には、こういった大会での好成績が、Jリーグの認知度と地位を高めるわけで、

大いに、でも、なかば義務的に、職場で会ったら、

ソネさんには、祝福の意を、厚く示しさねば、と思っています。

では。

勝利への活路 (天皇杯長野県予選 決勝レビュウ)

スコアは、延長をやって、1 – 1 のドロー。

PK戦の末に、敗退。

出迎えの都合上、90分を終えた時点で、アルウィンを後に。

で、松本駅の改札で、家人から結果を聞いた、といった半端な観戦になりました。

おまけに、TV録画にミゴト失敗したため、なんとも材料不足なレビュウとなります、お赦しあれ。

ゲーム開始後、15分も観ていれば、

力量の総体からして、(フツーの) 45分 × 2 セットでは、

よほどヘマをしなければ、この両者のカードで負けはないな、と(5/13を視野に入れて) ほぼ確信できました。

レギュラーメンツから、パルセイロは、宮阪、それに前線の進、山本が不在。

山雅は、両サイドバックの下川、藤谷を欠いて、ボランチが安東、米原のセットで先発。
残念ながら!!、公式戦初顔見世のプレイヤーはいなかった。

キーパー練習で、ビクトル、村山が出て来たのをみて、霜田さん、本気で勝ちにきているなぁ、とは思いました。

ザックリ言うと、ボール扱いと動かしにおいては、山雅が幾分か優ってはいるが、

長野は、山雅からボールを削り取ってからのカウンター攻撃と、ゴール前への人数の揃え方に迫力を有す、そんな感じですかね。

素早く縦にペナルティエリアへ侵入するので、それを山雅がひたすらクリアした結果、コーナーキックを、10回獲っている。(対し、山雅は 4本)

基本的には、第10節(5/13)もこんな感じの取り組み内容になろうかと。

でも、当たり前のことですが、当夜、必勝を期するならば、

この度採用した 3バックをどう考えるか?、です。

橋内がスローインを投げて、前方の滝に縦パスを通していく、なんてのは、観ていて新鮮ではあるが、

このやり方だと、当季深めてきた、ふたりのセンターバックと、下ってきたボランチのひとりによるトライアングルのボール連携、この持ち味が弱まってしまわないか。

いづれにしたって、ボランチが存在感を発揮して、ボールタッチを多くし、そこからパスを鋭く繋ぐことによって、相手をはがし、攻撃スイッチを入れたいわけですから、

4バックにして、3バックを採る長野とのポジション的なギャップを創るほうが、
良かないか?、と思います。

あと、サイドから、サイドから、と入っていくのは否定しないのですが、

そうであるからこそ、中央エリアに入ってくる人数とタイミングをもっと準備しないと。

2部リーグ、エスパルスが いわきを、下したゲーム (9 – 1)。
ああいった速さ、綿密にタイミングを測ったクロス投入と、それへの反応です。

要は、詰めの部分。

昨日のゲームでも、あわよくば、といった惜しいシーンはそこでしたから。

山雅 vs 長野 について、僕は、あまり特別視する者でもありませんが、

ただし、山雅ゴール裏の集中、気合いの入れ方、相手プレイヤーへの煽り、相手チャントに自チャントをかぶせる、などなど。

こういうのは洒落ていて、おおいに楽しませてもらいましたし、次回も、再現を強く望みます。

では。