ジリ貧サッカーにもつき合うけれど(2025.10.26讃岐戦レビュウ❶)

後半アディショナルタイム。

立て続けに、同点と、逆転ゴールとを被弾し、

1 – 2の敗戦。

シーンその❶
ゲームが終わり、篠ノ井駅行きシャトルバスの列で。

隣に並んだ少年に声をかけると、

広丘駅から乗ったという、それも、ひとり観戦な、中学二年生だった。

こんな負け方するなんて……と彼。

なまじにショックな土壇場劇だったから、

その印象が邪魔をするんだが、同点にされた時点でゲームは決まった。

川西のペナルティキックはオマケであって、勝ち点を 1減じたに過ぎず。

このサッカーをやってる限りは、いま 3部チームのどこと当たっても、

ほぼ順当に負ける、と思う。

実際、讃岐の攻撃には、こっちよりも数段迫力があったし……。

窮鼠は、結局、猫には勝てずだね。

万が一、勝てたとしても、鬱屈と不満は残ったよ、きっと。

……なんてことは、

雨の中たたずむ、その紅顔の少年には、とても言えなかった。

シーンその❷
南ゴール裏(本来は、北)で、お隣りには、20~30代の女性。

― 私、三重から参戦なんです,。

ひとりで、クルマでやって来た、とのこと。

讃岐のほうが、落ち着きがあった、とおっしゃる。
☞ これは、かなり的を得たゲーム評。

指揮官のインタビュウでは、きっと、

南長野をホーム化してくれたファン&サポーターには申し訳ない、から始まるんだろう。

現状のサッカーを見限って、醒めて観ている萬年爺いはどうでもよいが、

その謝罪が、

あの中学二年生、三重からはるばるの女性、

彼等のココロに伝わるものであってほしい、つくづくとね。

無思想な、ジリ貧サッカーとなっても、

山雅には、もちろんつき合いますけれども、

いまのフィールドマネジメントをやってると、

大リーグのワールドシリーズの対戦者は知っていても、

プロ野球の(日本シリーズ)でやってるチームは知らない。

まさか。

松本界隈で、山雅の価値が、そこまで下落することも、あり得るよ。

そのジリ貧サッカーの中身については、プレビュウ❷で。

では。

ビル エヴァンスでうらやむ。

入れかえるのも手間なので、

後ろに駐めてあった、家人のクルマを拝借して、買い物に出かけた。

乗ってみて、驚いたことに、

僕のとほぼ同じ車格なのだが、車内の音響が、断然に良い。

デッキ本体なのか、スピーカーのクオリティなのか、

たまに車を交換してもらいたくなるくらいに。

おかげで、

流れていたビル エヴァンスの〈Nardis〉に聴き入ってしまった。

その曲が終わって、次に〈My Foolish Heart〉が始まる流れには陶然となる。

車窓を通り過ぎていく、犬と散歩しているご婦人。

なにやら人待ちで腕組みをしてたたずむ男性。

そんな光景が秋になじんで、

天国では、こういう感じで風景を楽しんでいるんじゃあないか、と思ったほどだ。

では。

荒唐無稽と笑えるかい? (讃岐戦プレビュウ)

まづは。

ホーム宮崎戦は、11/5(水曜日ナイトゲーム)、甲府市小瀬で

タイムリミットは、11/28までのゲーム消化。

ゆえに、現実的に、実務的にクリアするのが、クラブの仕事。
ありがとうございます。
こっちも、それに応えてなんとかするか……。

さて、讃岐戦に向けて。

❶相模原戦は、クロスを 25本も叩き込んだにもかかわらずの、敗戦( 0得点)。

シュートは、12本。

勝てなかった理由は、

たまたまこっちのゴールが決まらなかった、とでもしておこう。

入れたクロスが、たまたま中でミートする、のではなく、その確率をできる限り高めたいが、

ここだけの話、

あまり期待できない(理由は明かさない) から、とにかく〈量産〉で、分母を大きくするしかない。

ひとつ気にかかるのは。

終盤 40分過ぎに、シュートを 4~5 本被弾していること(こっちも打っているが)。

これを、間違っても、勝利への執着心が足りなかった、とアホな心的な論評はモチロンしない。

ただ。

ゲームを握るための力の配分や、アクセント、ってことは大いに考えるべき。

前後半の開始 15分は、フルスロットルで行くはいいが、

ずっと一本調子で飛ばしてばかりでは、アタマが疲労して、ロクなプレイしか生まれません。

ドリブルは、いつもよりずっと多く発動。もっぱら、滝 裕太が稼いだ。

あのミドルシュートがポストに嫌われなければ、あなたがMOMだったのにね、とご本人にもお伝えしたのだが、

今節も、ああいう個人技での突貫は、続けよう。

❸で。❶❷を目論む意味で、下図の布陣を提案する。(200%やらないだろうね)

今季の集大成などを、僕は期待しないので、

来季の特別大会を経て、8月リーグ戦をスタートするための骨格を、ゲームを通して紡ぎ出すことのほうを願う。

〈布陣のねらい〉
・ロングフィード路線に固執するならば、この前線に当てて、ボールを手に入れる。

クロスを、サイドバックの専担事項とするのはやめて

両サイドで、アウトサイドハーフとサイドバック、さらにはセンターバックの上がりを絡めて、ボールを中へ、と持ってくる。(チームとしてやっていなさそうだが……) ☞ これを、考えられた戦法として観たい!!

いろいろ言われて悔しかったなら、

どんな手でもいいから、ゴールを挙げてみな、ってことです。

最後に。

カマタマーレ讃岐が、攻撃的データにおいて山雅を上回り

かつ。

直近 4連敗を喫し、相当な覚悟で南長野入りするだろう。

……なんてことをおもんぱかる余裕など、我らには、1ミリだってない。

では。

走りだせ 篠ノ井線 (僕を乗せて)。

Welcome Back !!  翼。

南長野観戦を迷っていたら、

仕事先のドライバーに、

― 私なんか、孫ふたり連れて行くんだから!!、と喝を入れられて、

ようやくと。

当日の勤務、2時間早退の届けを出した。

泣く児と女類には、勝てない。

しかし、いつもの北ゴール裏が、かの地では、南ゴール裏になるから、

やっぱり、ビジョンは観られないのか……。

参戦経路をいろいろ考えたあげく、現地の駐車場の手当てが乏しいので、

往復篠ノ井線を使って、無料シャトルバスで、参戦する。

タイムカードを打刻して、10分で電車に乗らなければならず、せわしい。

第二派の成熟も終わりを迎えた無花果を、

枝からもぎってそのまま食しながら、

ああやってこうやってと、

装備におこたりがないよう思案しています。

では。

弱者と強者と……。

僕らは、日常の中で、

なにかを評して、強い、弱い、と言う。

が、そのことがらについて、

丹念に考えてもいない。

つまり、悟性の光を当てているわけでもないから、かなり主観的であることがほとんどだ。

強い=善、弱い=悪、が、ちっとも成立しないことの多さよ。

これが、

スポーツ(競技)の世界になると、

勝利した者を強い、敗れた者を弱い、と評せるので、すこしはスッキリする。

スポーツの良さとは、そうやって断じてしまえる、済ませられる、ことなのかも知れない。

……某介護施設において。

生活保護制度の受給下で、施設で被介護生活を送っている女性(60代後半らしい)が、

その施設で働く女性を指して、

― 77歳にもなって、こんな仕事で働くんて、あの人、よっぽど生活に困っているんだねぇ、と語った。

こういった話を聞くと、いろいろ考えるところはあるけれど、

人生何十年もやってると、それぞれに理解できないような地点にたどり着くものだ。

では。