清潔な演技……。

最近は、僕よりも家人が、おおく映画を観ている(はず)。

先日も、小津 安二郎『秋刀魚の味』(1962年)を、BSでご覧になっていて、

僕は、居間を往来しながらの、チラ見。

― ね。小津の場合。
カメラは、腰から下の位置に固定。
役者は左右、前後を行き来して、画面に入ってくるわけ、とかチャチャを入れながら。

ヴェンダースは、映画『ベルリン天使の詩』(1987年) の冒頭で、小津愛を吐露してるが、

事件らしい出来事も起らない筋、その中で、役者を動かす小津の創作に、天使級の〈眼〉をみたのだ。

― やっぱり、似ているわ。

と出演している佐田 啓二をみて、家人が、その息子(やはり俳優) のことを言うから、

― でも、男前では、父親に軍配だろう、と僕。

続けて、

― 笠 智衆という役者は、こういう作品を観なくっちゃ、その良さがわからないよね、と言うと、

― 清潔な演技、といったらいいのかなぁ。

家人の映画眼も、なかなか肥えてきた、というべきだろう。

(ちなみに、僕の場合、この作品では、中村 伸郎の演技に感心しました)

では。

樹よ、玲央よ、壱明よ。

山雅にかかわってもらった、そして、これからかかわる有望な若手を数え上げたら、

それこそキリもないが、彼らには、

その時、そこに在る場所で、輝いてもらいたい、と切に願う。

榎本よ。

(おそらくは)対戦相手としてアルウィンに戻る、って覚悟は良し!!

年の暮れの感慨、それも失せて久しい僕は、

そっちのほうに心が動く、宮阪 政樹の引退も含め。

サッカーは、年齢でするものでもない。

が、ざっと診る限り、チームの年齢構成には、

2023季から、めだって手を入れてない。

サッカースタイルは不変、ベースを強固にしつつ、来季へ流れ込む、ってことでしょう。

両足効きの浅川、左右サイドを苦にせずこなし、中央から撃てる佐相 壱明。

彼らのようなFWの獲得からは、

どうも、タッパを有す屈強なセンターフォワード、そんな路線からの転換を図っているように診えもする。

引き続き、来年も。

では。

ピースの推理に,暮れる午後。

(この投稿は、12/28 19:00現在の情報による、12/29リリース内容は、あえて加味していません)

一昨日と昨日は、晴天、ほとんど無風。
もぐら避けのため、庭の土に突き刺してある風車が、ひねもす、ピクリともせず。

死ぬにはもってこいの日、とは、あんな日和なんだろうか。

さて……。

オフの楽しみのひとつ、プレイヤー出入りの悲喜も、あと一週間。

❶大内が入り、薄井がレンタルで出て、ゴールキーパー4人の顔ぶれ(推定) にメドが立つ。

❷中盤に、落ち着きと強度を与えるため、山本 康裕(磐田より)を獲得。
彼、ジュビロでは、キャプテンマークを巻く時季もあって、

2020季10月のアルウィンでは、遠藤 保仁(右)と並び、ダブルボランチの左を担当。
( ゲームは、ボール保持70%の磐田が攻めあぐねて、0 – 0 のドロー)

❸流通経大の前田君は、2列目のプレイヤーらしい(MF登録)ので、そこのポジションがけっこう賑やかになって、すると……、野澤は返却なんだろうか?

❹フォーワードには、高さはともかく、前線からプレスを怠らない仕事人を求めての補強方針。

☞ ❷❸❹から。
菊井を、ひょっとするとボランチで使う構想あり?
ならば、安永は退団?、まさか。いやいや、稲福のレンタルで、差し引き 3人減だから、それはない(だろう)。

❺あとは、サイドバック。
左は、山本(龍平)では、少々心もとなくて、榎本のコンバートもありか(あってもいい)?

下川を満了にするくらいだから、秘策?はあるはず、と診る。

右は、藤谷のバックアップの件。宮部だけだと、やはり、キツイ。

ピースの揃いはともかくも、今季、ノンレギュラークラスからの名乗りがないとね。

……とジグソーパズルから、目をあげたら夜。

では。

逃走心に,感謝せよ。

家人が、左手を傷め、蟻ケ崎まで通院することとなり、運転手を仰せつかった日。

千歳橋を渡り、大名町を突き当たって左折すると、

通りが、スッキリと拡幅されていた。

ホテル末廣館や、二の丸食堂はとうに消え失せ、

ああいった風情は、僕らの記憶からさえ、早晩消失するだろう。

― 新しい博物館はどこなの?、と訊かれ、

― さっき通った、植田鰹節屋の南、昔の市営駐車場のところ。

― で、いま、松本城を、特別にライトアップする催しやっているみたい。
広報の表紙にあったやつ。

― あぁ、戦国絵巻を城壁に写す、あれって、ほぼ実写なんだ。

しかし。

おおよそ実戦経験と無縁な松本城に、

いくさ絵巻を映写するなんてのは、最たる皮肉、いわば歴史の捏造。

……1550年、武田氏による信濃侵攻に際し、藩主 小笠原 長時は、さっさと逃走、

侵略者の武田軍は、あるじなき深志城を素通り、そのまま北進していった。

もしも抗戦してたなら、あの城が無傷であるはずもなかった。

もともとが、天守(1504年築城)は、シンボリックな存在。

深志城は政務所で、武闘を意図した林城の支城の格。

竹田軍には、埴原、林、井川の城(砦)では激しく?応戦したんだろうが、いずれも、陥落し、破壊された(とされる)。

つまり。

現在、この街が、あの城でいろいろと商売できるのは、

ひとえに小笠原氏の〈逃げたい心〉のおかげであるから、その軟弱さを責めてはならぬ。

ゆえに、万が一、

山雅の祝勝会を、この城を背景にして挙行するとしたら、

それこそ、歴史の無智にもとづく愚行であって、

もし、やりたければ、

〈闘争心〉の残骸、いまでは、瓦礫さえ散逸した埴原城址を選ぶなら、

5世紀過去の、つわものどもが夢の跡の風情が、まっこと真に迫るのではあるまいか。

では。

好敵手,でなくするために。

長野のヘッドコーチに、(吉沢さんの後任として) 布氏が就任。

と、昨日、家人から聞いた。

外国籍プレイヤーと指導者の、使いまわしには慣れっこになっているので、そうは驚きもしないが、

それよりも、下川 陽太が奈良クラブ加入、は、チト気になるところ。

奈良は他に、岡田 優希(北Qより)を獲っていて、浅川流出による戦力ダウンを挽回しつつある?

岡田のクールさが奈良にフィットすれば、面白いが、どうだろう。

このふたりは、左サイドが主戦場、

ならば、奈良とやる時は、そこを起点にさせない、ということでは対処しやすいか。

で、北Qには、永井 龍、喜山 康平が入団。

各チームの編成が進むにつれて、〈好敵手〉の顔が定まりつつある感じ。

でも、ねえ。

好敵手、ってのは、互いの技量がほぼほぼ拮抗している相手のことを言う。

テニスや卓球でいうと、白熱のラリーが長く続く、

あるいは、将棋では、詰むまでそれなりに手数を要す、っていう状況。

でも。

山雅が、頂をめざす雷鳥でありたいのならば、

相手をはるかに!凌駕する技量を身につけ、それを魅せつけなければ、価値もありません。

次に今治とやる時は、阪野 豊史を完全沈黙させるんです。

そう。

好敵手は居ない、を証明できるか?

流通経済大とのパイプが存続したことに気を良くしつつ、

4人体制であれば、どのゴールキーパーが退団となるのかが、気になります。

では。