ゲーム終盤に先制するも、アディショナルタイムの被同点弾によって
1 – 1 のドロー決着……。
その息の根を、なかなか止められない愛媛、でありました。
石丸さんにとって、腐心のしどころは、
左サイドへの偏重/偏愛と、鳴かず飛ばずの右サイドの活性化、そのバランスをいかに保つことであった、と思いますが、
土壇場、その右サイドで起死回生の仕事ができなたんだから、まぁまぁでしょう。
でも、愛媛にあって、佐々木 匠は、なんとも起用のむづかしいプレイヤーになってしまってる。
その分、こっちは中盤を抑えやすくなって、助かりましたがね。
ひるがえって、山雅。
勝てなかったわけは、あくまで、2点目をモノにできなかったと考えるべきですが、
萬年の、ホンネを申せば、
よくぞ、ここまでチームを仕上げて来たな、という感慨が深い。
でも、勝てなかったから、〈やっとここまで〉と、少々、遠慮気味のタイトルにしたまで。
昨夜、11対11でやってみて、
愛媛が、このまま順当には行かないだろうな、とは思いましたが、
それにしても、あれだけの相手とやって、(まさか、あちらが手加減したはずもないので)
ほぼほぼ思いどおりのサッカーをさせなかった、というのは素晴らしい。
実質的にはもはや、総体として、2部でもやれるプレイの域に達している、とは言え、特に……、
❶安永が基底に落ちて、攻撃組立てをまかなっている分、安東が前を向いてプレイできている、攻撃的な中盤。
❷センターバックにおける初動のボール配球が落ち着きを見せているので、
❸左右サイド(下川、藤谷) が安定的な力量を示していることもあって、サイドチェンジを駆使することで、サイドで優位を獲れる。
❹その中、自由に動く菊井が、ラストパスの起点として機能。
前へ反転する決めどころで、今節は、ボールロストが 2度ほどあったものの、
先制点のアシストとなった、ハイボールをワンタッチで小松へ出したプレイは、絶品。
❺菊井 ☞ 小松のラインが、いかんせん効く効く。
菊井からのパスのトラップ。
あれ、いささか巧く納まらなかった、と思いきや、瞬時に〈ひとりボレー〉として打ってしまうとは!!、リーグ得点王は、伊逹じゃあない。
……、何点か、ピックアップしましたが、
この戦略と戦術を磨きつつ戦い続ければ、
よっぽどの事態がない限りは、
後半戦、なんとかなりそう?、と言い切れるゲーム、そんな総括です。
で、MVPは、藤谷 壮。
クロスは、(コーナーキックにも繋がって) ほとんどがチャンスを生み出していましたし、
左足で入れて魅せたクロスは、可能性をひとつ開発した価値がありますから。
では。