なんでもできることの,落し穴。

田中 隼磨氏が、山雅の〈エクゼクティブ アドヴァイザー〉を、辞任とな……。

僕の思うに、〈特別、or、上級顧問〉と、体裁のいい名前だが、

具体的に、どんな成果が期待され、そのため、どんな権限と人材が与えられ、どこまでやっていいのか?

アサイメントで、そこがハッキリしないから、成果も、どれだけ出たか出ないのかの物差しがない、そんな感じがしますね、外から見てて。

ここらへんは、飯田CB2にも、言えることで、

組織の中、なんでもできる、ってのは、案外、辛い状況になり得る。

隼磨には、相当な意欲もあるだろうから、サッカー界であろうとなかろうと、

むしろ、自分を追い込むような状況を求めるべきでは?

でも、今はまづ、ありがとう、お疲れさまでした。

その隼磨には、プレイヤーとして 9年、一緒に戦ってもらった。

橋内 優也は、それに次ぐ8年目のシーズンのため、契約を更新した。

あいかわらず、クールで、俊足、気の効いたプレーを頼んます。

では。

ありがとう,ごめんなさい (滝と小松)

滝 裕太が、レンタルの身分から、完全移籍による所属になった。

今年も2部で戦わざるを得ないエスパルスの事情を、巧く衝きましたね。

もちろん、清水さんには感謝、感謝。

同時に。

沼津の地で袖すり合った、滝君の、あの熱心なエスパルスファンの御方には、

そっと、ごめんなさい、をしなければ。

そして、願わくば、

是非、アルウィンにご来場いただき、山雅の戦士として躍動する滝をご覧ください、と。

ユース出身者が来れば、他方、ユース生え抜きの 小松 蓮が去る……。

それぞれが、十数年来の人生にひとつの区切りをつけるんだから、大きな決断だ。

獲得に動いたブラウブリッツ秋田の思わくは、かなり明快に理解できる。

ポゼッションを棄て、手数少なくカウンター攻撃に徹し、得点の46%がセットプレイから、というサッカースタイルを採用。

堅守ではあるが、得点力の無さ(リーグ最下位)に悩むなら、

そりゃあ、ボールを放り込む標的となり、かつ、それを収められるフォワードを、渇望するはず。

ピッチにおいて、ボールがたくさん小松めがけて出るならば、信頼されるフォワードとして道は拓けるだろう、きっと。

攻撃的サッカーで、あれだけゴールを積んだけれど、

次は、それとは真逆なサッカーで結果を出せれば、たしかに、ひとつの飛躍。

まぁ、おおかたの山雅ファンサポーターのココロには、

小松よ、チャレンジの場が、秋田かよ、といったひっかかりが在ることは間違いないだろうが、

今は、その秋田であっても、立派な挑戦と飛躍の対象である、という教訓。

で、貴重なフォワードが去るニュースの直後に、

今季、3部リーグで 10得点のプレイヤー(MF登録) の加入を差し込むところなんかは、好きですけどね。

では。

オリジナルで,春を待つ。

2024シーズンの、リーグ日程が発表された。

2月23日(金、祝日)の開幕で、11月24日(日)が最終節。

ホーム&アウェイの 全38ゲーム。

その後に、3~6位による、3番目の2部昇格者を決するプレイオフが、12月第1週まで実施される。

で、リーグ開催の期間中には、ルヴァン杯と天皇杯(県代表決定より)が、織り込まれる。

……お楽しみの 9か月がやってくるまでの 、これからの 2か月。

たとえば、自分だけのオリジナルグッズを創って、開幕に備えている萬年氏。

㈱松本山雅では、グッズ開発担当者が、鋭意、商品開発に奮闘のことと存ずるけれど、

どうも、最近、面白みに欠ける、というのが、家人のご意見。

ひととおり、アイデアが出尽くした、とも言えるんだろうが、

Jリーグと山雅が、登録商標上の権利によって、二重にピンハネするから、市価の同等品よりかは、3割程度は高く買わされる、のはいたしかたないにしても、

クラブカラー(緑) や、観戦の〈お伴〉的発想に執着し過ぎることで、魅力に乏しい。

特に、アパレル関連品は、街着としては、まったく敬遠されるだろう。

……と文句を言うばかりでは、すこしも建設的でないから、

この際、萬年式の山雅キャップを、創ってしまえ。

ベッチンに似せたポリエステル生地の帽子(780円也)を買ってくると、

無料フォントから気に入った書体を拝借し、白いフランネル地から大文字〈Y〉を切り抜いて、

それを、友人の奥様に頼んで、うすいピンク糸で縫い付けてもらった。

こういうのは、帽子は格安でも、副材や手間に、ずいぶんと手間ひまかけることになるのが必定。

でも。

一見、意味不明のエンブレムが、なんとも密やかな悦楽ではないか。

これを目深にかぶり、ピーコートを着込んで、今冬を過します。

では。

着々とすすめ、秋春制。

このテーマは、2度目。

(できれば、もう終わりにしたい)

秋春制への移行。

その動機はともかくも、日程的には、

12月中旬~翌2月初め頃まで、かなり長期なウインターブレイクを挟む、のが Jリーグの考えらしい。

ならば、現行の春秋制と、冬季のゲーム催行についちゃ、さして変わりなくて、

あとは……、
❶中断期間に効果的なトレーニングをおこなえる施設と、仕組み(遠征費用の軽減措置)
❷ホームとアウェイ日程の、平等性
❸学卒入団者のスムーズな受け入れ

……残る課題は、どれも、手続きや態勢面。

さらには、観戦者にとっては、

冬季観戦の快適性、全屋根、シートヒーターなどの、スタジアムグレードアップが切望されるが、

自前のスタジアムを持たないクラブにとって、これは、行政頼みの領域。

となると、充足を待っていたら、(できたにしても) 今後、数十年を要するはずだから、当面、解決しない話と見切るほかない。

Jリーグのやり方は、(強引さを避けて) 議論に、手厚い公開性を持たせている。

その過程で、先般、12/14の理事会で、全60クラブによる投票が実施された。

それは、おおざっぱに、以下の3つより一択の方式で……、

❶移行することを結論とした上で、課題(デメリット) をつぶしこんでいく。
❷結論を、さらに数箇月間先送りする。
❸移行は実施しない、検討は打ち止め。……から選んでの投票。

結果は、❶ ☞ 52クラブ、❷ ☞ 7クラブ ❸ ☞ 1 となった。

まぁ、妥当でしょう。

これをもって、いわば大阪城の外内濠は埋まり、正式な決定の下ならしが終わった。

Jリーグ公式サイト上〈シーズン移行の検討〉でやってる〈決めつけ〉を論破できるような理論武装は、実質、各クラブにはできない相談。

クラブにとって移行によるメリットを多く獲るためには、賛成の立場で議論に参加するのが、リアリスティックな経営だろう。

反対を明確に打ち出し、投票で ❸に投じたのは、アルビレックス新潟のみ。

ビッグスワンの在る新潟市(下越地方)は、降雪の少ないエリアだが、

全県をホームタウンとしているから、
降雪の多い中越、上越のファンサポーターに配慮する格好での、反対表明と僕は診ている。

長岡あたりの、雪の季節は、(特に夜間は)外出を控える、家でおとなしく?飲酒する、そんな生活の様式/感情に、敢えて挑戦することは、したくないだろうし。

かつて。

新潟戦に向かうため、北陸道を走った時、リボンマグネットをつけた長岡ナンバーの車をみたが、

果たして、上中越地方から、ビッグスワンへと通う人々はどのくらいなんだろうか?

いや、たとえひとりであっても、反対は変わるまい。

― 雪国の生活事情は、他地域の者にはわからない、という新潟の社長発言は

理論武装するつもりもない反対、と言う意味で、わかりやすい。

だから、僕には、返す言葉が見つからない。

けれども、これほど気骨あるお方ならば、

いざ移行が決定されれば、日和見のクラブなんかよりは、ずっとしたたか、敏速に動くに違いない。

では。

先手を打って、お遊びを。

振り返ってみれば、

2023季のアウェイユニフォームは、かなり上質なデザイン(意匠)であった、と思う

Jリーグ参入後、おそらくは、1、2位をあらそえる出来。

それに比べると、ホーム用は、……、とここまで言ってやめておきます。

今週あたり、2024季のそれが、リリースされるでしょうから、

ここでは、萬年夢想のアウェイ用を。

ポイントは、襟付きであること、それくらいです。

ユニフォームは、

できれば、季ごとの違いなど、ほとんどわからないくらいが、クラブのブランド価値を保つためには良好、と思いますね。

以上、お遊びでした。

では。