昨夜は,勝利が義務だった (2024.8.17 相模原戦レビュウ 取り急ぎ版)

3 – 2 の 勝利 !!

ゲームに勝つことは、最高のファンサーヴィス、と思う。

けれど、したり顔をして、

勝利こそ、チームの義務/責務、と決めつけるほどに、僕は、他人に模範ばかりを求めるほどの人格者ではない。

やってみなければわからない、のが勝負であるし、

実際、始まって 30分過ぎまで、

きのうの山雅の出来は、とても推奨できるものでなかったから、

内心、どうするかねぇ、これ……、と観ていて、ずいぶんと気持ちが沈んでいた。

(ゲームの詳細は、次稿に譲る)

しかし。

それでも、昨夜の山雅にとっては、〈勝利〉は、まぎれもない〈義務〉に違いなかった。

それは、リーグ戦の順位バトル云々、といった、ケチな理由では決してない。

夏休みということもあって、

観戦に訪れた、あれだけたくさんの少年(少女)から幼児にいたる若い魂の、

夏の夜の、一途な望みを叶える、という責任だ。

北ゴール裏では、ひときわよくとおる少年らの声援が、いちばん僕らの耳に響いていたのは確かであったし、

3点目が入った時など、

僕は、いつの間にやら隣の席で小旗を振っていた、

そうだな、小学3年生くらいの見ず知らずの男児と、

まるで、子の子(孫)とするように、肩を抱き合っていたくらいだ。

どこのジジイかわからん赤の他人と、ハイタッチしたり、ハグまでできてしまう、

これこそ、アルウィンが与えてくれる至福ではなかろうか。

……昨日の日記には、そう書いておこう。

取り急ぎ、では。

Something New! (相模原戦プレビュウ)

つまりは。

3週間ぶりのアルウィン参戦。

今節は、この喜びに尽きるわけですから、こまかな注文はあまりなくて、

クラブが、立て続けになりふりかまわず、集客のメールを発信していることに、

チームは、勝利でそれに応える、そんな単純明快がよろしいか、と。

で、敢えて、言うなら……。

❶後半戦の4ゲーム、以前の対戦よりもゲームとして工夫がみられ、内容も上回っているのだから、できれば。

中断期間で、より深め、仕込んだであろう、新鮮な驚き(Something New)が、表出されれば、と思います。

特に、攻撃に向かうシーンで。

そう、感嘆を、アルウィンに呼べ !!

❷中村 仁郎、というタレントを新たに加えたことによって、

前線の並ベ方において、より厚く、豊かになったので、そこの部分、駒の投入を、高井 和馬の登録有無を含め、見守りたい。

❸直近で目につくのが、ピンポイントのハイボールを、頭で合わせられての失点。
守備網を拡げられたり、寄せられたりした場合の、入ってくる相手への対応、それが、カイゼンの対象となっていることを願う。

❹システムの在り方からすると、ふつうにやれば、中盤はこっちに分が在るはず。

その優位を、どう活かすのか?

……相模原は(おそらく)、機を狙っての、えいやっの、ロングボール作戦と診ますから、それを織り込んでおいて、それを、そのままひっくり返す手も準備しましょう。

では、アルウィンで。

行ってみる価値は,あるかも。 

海外クラブへの移籍が、

鳴り物入りで語られる時代も、もう終わりだろうに、と思う。

行ってはみたが、鳴かず飛ばず、そして、国内リーグへ。

そういったケースは、いままでゴマンとあった。

それが、行くことだけを見つめた果ての結果だったり、

あるいは。

語学力の無さ(コミュニケーション能力)を軽く考えていたこと、がうかがわれるので、

もしも、海外へ出たかったなら、かなりの計画的な仕込みは、必要だと思う。

本人の能力よりかは、巧く売り込んでくれる代理人(交渉者)を見つけることからはじまって、語学習得の姿勢までも。

ところで。

8月10日、サガン鳥栖が、公式サイトで、

横山 歩夢(21歳)の、バーミンガムシティFCへの完全移籍を発表した。

バーギンガムは現在、イングランド3部のクラブ。

3部といっても、今季、2部より陥落したてホヤホヤのチームだから、

そういう気概はあるだろうし、なにせ、昨季は、ルーニー氏から始まって、4人の監督の指揮下で闘う、といったグチャグチャな状態。

心機一転でやるしかなくて、それなりの戦力(三好 康児も在籍)だろうから、

都落ち、という雰囲気でもないかも。

だいたい、遊びを嫌うイングランド流には、横山のプレイスタイルは合致するかも知れない、ボールを回してもらえるようになれば。

遠目からでも、ボールの芯を上手くとらえるシュートを、沢山繰りだすだね。

しかし、まぁ。

僕が気にするのは、

2019シーズンの夏。

トップリーグ残留をめざすべき山雅が、

大きな得点源であった前田 大然のポルトガル移籍を容認した狂気の沙汰とおんなじように、

現在 19位の鳥栖が、いま、横山を放出していいんかいな?、そこです。

では。

やはり隔世の感でしょ (山雅 @日本ユースU15)

2013年か、2014年だった(定かでないが)、

岸野さん率いる 松本山雅U-18が、相模川の河川敷コートで、

ベルマーレ U-18と対戦していた。

まるで、大人とやっている中学生、みたいな山雅のユースたちの戦いぶり。

そこには、まるで、旧約聖書のペリシテの巨人ゴリアテと対峙する、少年ダビデのような雰囲気さえあった。

……それから、10余年。

小松 蓮、樋口 大輝といったタレントを輩出しつつ、

ユース年代の育成と強化には、それなりの労力と時間が要るもんだ、としみじみ思う。

山雅は、確かな足どりでその道を歩んでいて、

相模川の頃とは、同じ岸野さんが統率しているとは言え、隔世の感でありましょう。

さて。

今季の山雅 U-15(中学生年代)。

高円宮杯北信越リーグでは、ここまで(7/28時点)、11戦して、10勝1敗。
(もちろん、首位キープ)

ツエ―ゲンに、1 – 3 で敗れたのみ。

注目すべきは、得点72、失点10で、得失点差62。

ゲームあたり、6点獲っている勘定になる攻撃的な破壊力

この前、樋口 大輝に、

― (彼と同姓なので) U-15に、弟さんが居るの?、と訊いたら、

― あぁ、そうです、との答え。

そのU-15が、現在、クラブ日本一を決する全国大会に出場中。

グループステージは、1勝1分1敗。

惜しくも ベスト16進出はならなかったものの、アントラーズとやった第1戦では、

0 – 2 から追い上げて、同点に持ち込んだ。

こういうゲームができることが素晴らしい。

5分程度のハイライト動画を観ると、前半、相手のスピードとボール運びに苦労していて、おそらくはワンサイドなゲーム。

ところが、後半は、盛り返して魅せた。

ベガルタに敗戦(1 – 3)した公式フォトをみると、イレブンには悔し涙もみえて、あぁ、これは、フツーに勝利する気でやっていたな、と。

今日からは、ラウンド32での戦いが待っているらしいけれど、

引き続き、柿本監督の指揮下、初秋の奮戦を祈ろうではないか。

僕らのビジョンとは、

ごく近い将来、トップチームのゲームには、ユース出身者がつねに、4~5人は登録されていることですから。

では。

獲ったら,使え。


(註☞ 筆者のアタマは、旧エンブレムのまま時間が停止、レンタル元には深く謝罪します)

ま、釈迦に説法みたいなもんなんですけどね。

使うつもりで、交渉の末に獲得した才能ばかり、なんだろうから。
(追加☞で、実際、山雅の場合、そこそこゲーム登録しているし)

この度、育成型レンタルでガンバ大阪から松本山雅にやって来た、タレントとは、

中村 仁郎。

2003年生れで、あと10日もしたら(8/22)、21歳。

メディア記事のリードを見る限りは、各年代別代表に選出されてもいるから、

かなり卓越したプレイヤーらしい。

正直、僕はまったく知らなかった才能なので、

トップリーグで、2020~2020年の3年間、

出場ゲームが 11、総出場時間 452分。

トップ、あるいは、トップ下で起用されたようだが、

ゴールなし(シュート 9本)、といった数字だけからすると、まことに乏しいキャリア評価。

それを、ここアルウィンで、

ファン&サポーターの眼を驚かすような躍動によって、くつがえしてもらいたいと願うのみ。

要は、こっちの醒めた眼を、裏切るような活躍を望む、妙な心境ではあるわけ。

振り返ってみると、

平川 怜(2021年)、野澤 零温(2023年)、ジョップセリンサリウ(今年)……か。

育成型レンタルとは、ある意味、時間との戦い。

促成栽培の困難さが、どうしたって垣間見えてしまう。

せめて、せめて、若い才能にとって。

チームへのフィットと頭角を現すチャンスのために、2シーズンは、ほしいよなぁ。

横山 歩夢が、そうだったように。

では。