あっけらかんの 4ゴール (2024.6.8 鳥取戦レビュウ❶)


画像版権帰属先 ☞ ラムズガーデン

アウェイ鳥取の地で、4 – 0 の勝利。

まづは、現地参戦のファン&サポーターの皆様に感謝申し上げます。

……DAZN画面のこっちでは、

確かに勝ったんだが、見事なゴールの数々もあってか、

なんだか狐につままれたような非現実感がぬぐえない。

いやいや、それでもそこには、確かな勝因がありまして……、

❶ガイナーレの攻守切替えの遅さに助けられるも、その緩慢に下手につきあってしまうことをしなかったこと。
87分に 2ゴールとは、セレブレーションに時間を費やすことなく、ゲームをひたすら遂行したことの象徴。

良い意味でも悪い意味でも、今の山雅流サッカーは、こういったゲームの有り様になりやすい。

❷萬年が推奨した〈前志向〉サッカーを貫いたことを筆頭に、

そこには、チャレンジが仕込まれていた。(いままでのやり方のオーソライズ)

それは、次節アスルクラロ戦の予習、という意味でも価値がある(☞プレビュウで)

❸勝たなきゃあなんでもBOOの、(アルウィン名物) 頭脳の退化と硬直化が著しいゴール裏からはきっぱりと解放されて、自由な天地で闘えたこと。

これらみっつの重要度と、寄与度の軽重は、

❷>❶>❸、となりましょう。

では、チャレンジの中身については、レビュウ❷で。

どうやって前へ? (ガイナーレ鳥取戦プレビュウ)


今治戦のゲーム前、数年来の念願、魂込めた署名をいただく。

その今治戦。

今治は、後半になると、ゴールキックをすべてロングにして、山雅のハイプレッシャーを無力化した。

こうなると、最前線から追い込みをかけての攻撃圧を使うことができなくなる山雅。

前々々節の大宮戦。

ここでは、山雅が、大宮の強固な中盤を無力化するために、ロングキックを多用した。

大宮戦の勝因のひとつは、

馬渡、佐相のモチベーションを上手く活かした点にあったと思うが、

菊井を欠いても、それを補って余りある先発メンバーが組めたこと。

アウトサイドに、馬渡、藤谷、山口、佐相を配した、強力な布陣。

その意味で、現在、馬渡、滝が離脱?しているのは、痛い。

……、愚痴で始まってしまいました。

が、鳥取戦のポイントは、現状みられる行き詰まりを打開することを含め、

❶どうやって、最前線からの守備を機能させるのか?

❷サイド攻撃と、縦パスによる中央突破を共存させながら、
どうやって、ゴールマウス正面からシュートを撃つのか?

……この2点に尽きると診ます。

山雅流では、相手がボール保持した、保持させた状態から始めるのが居心地が良い。

鳥取は、リーグで3番目にボール保持をするサッカーを志向するから、その点、やりやすい、とも言える。

これ、決して、奪って反転のカウンター攻撃を狙っているのではなく、とにかく高い位置から攻撃態勢を採りたいのだ。

たとえ、相手がこちらのハイプレッシャーをスカすためにロングボールを、サイドへ散らす戦法で来ようと、

それを回収することを含め、陣形全体を間延びさせずに、相手ゴールにより近い場所から、ボールを持って攻撃にとっかかりたい。

これが今治戦では出来なくて、先制点も、結局は、ロングカウンターによるものだった。(本来の狙いにあらず)

もちろん、カウンターだって有り、だけれど、それを最大武器とはしないサッカーを究めようとしているはず。

では、ボールを手に入れたら、どうやってシュートまで行く?

クロス、シュート数ともに、リーグトップであるならば、

つまり、量はそれなりにこなしてるんだから、次は、クオリティ。

たとえば、サイドからやるなら、相手守備に時間的余裕を与えないようなクロスの投入にチャレンジ。

サイドで、しかたなく後方へパスせざるを得ない状況は観たくない。

そのためには、たとえ、藤谷を左で使ってでも(その場合、右は佐相) 、機会と時間のロス低減を!!

逃げの一手にみえるようなパスワーク、そのズレや齟齬。その印象が、観戦者には、直観として、闘えていないかのような直観として残ってしまう。

さて、クロスの、その先のこと。

ドンピシャで合わせて、シュートができりゃ世話ないが、

クロスだけで終わらずに、ボールをゴール正面で撃てるような工夫、が要る。

それがディフェンダーに当った撥ね返りであっても、中途半端なクリアであっても、こぼれ球であっても、

願わくば、中央で踏ん張って収めた自分のボールでありたいが、

波状的にやって、ゴールになる確率を高めなくちゃあ。

コーナーキックの本数も、山雅はリーグトップ

鳥取の守備がマンツーマンか、ゾーンかは承知してませんが、

その都度、大切に、工夫を凝らして打ち込みましょう。

では。

自分にできること。

先週のこと。

山本 康裕の、Jリーグ400ゲーム出場の記念グッズを予約しに、喫茶山雅へ出向いた。

注文とは別に、他のグッズの、取り扱いで不明な点を訊ねたところ、

お店を出てから 30分もしたら、携帯にその回答が入ったので、気分の良い日をもらえた。

あと、とりあえずやっておくのは、アウェイ相模原戦のチケットの購入か。

リーグ前半戦の締めの 6月。

チームはできることをやってるんだろうから、こっちもできることを進めておこう。

思えば、プレイヤーはすべて、サッカーについて、僕らとは隔絶したような技量の持ち主。

それを、ああやれ、こうやれ、と言いたい放題な世界なのが、ファン&サポーター。

それはそれで、いい。

ただ、技量は及びもつかないのに、挙句の果ては、精神論に走る。

気迫、執念……。

どれも、持つに越したことのない〈気持ち〉なんでしょうが、

それらは、技量と方法論に裏打ちされなていないと、どうしようもない。

プレイヤーはゲーム中、(おそらくは)対峙する敵と、最初にガツンとやった瞬間から、その相手の技量を感じ取り、計測しながら、

彼に競り勝ち、出し抜き、置き去りにすることに、自分の保有する技量を使いつつ、没頭していることだろう。

どんなに精根込めてやっても、技量とチーム連係で劣ると、終わってみれば、

0 – 2、1 – 3 みたいな、なんとも味気ないスコアで、負けです。(過去の経験)

実は、山雅のサッカー自体には精神論を持ち出したくなる要素もあって(☜加筆)、重要なヒントは、チノ氏の言葉、つまり、

いまやってるサッカーが、腰が引けたような印象を与える、そこにあります。

決して、それは、気持ちの類いのことでないので、

あくまで、サッカーのスタイルと、その実践が、議論されるべき。

明日の鳥取戦プレビュウは、そんな観点で。(いつもそうありたいが)

では。

ゴール裏よ,みづからを救え 。

安心、安全、そして、お決まりの敗戦BOOで不快な、ゴール裏ではありますが

ゴール裏スタンドとは……、

あまり居心地は良くなく(立ち見席だったり)、

まして、端から片方だけの視野で、ピッチが見やすくないが、

けれど、味方チームのゴールが至近で観られるし、料金は安くするから、

そこで盛り上がって、チームに勢いをつけてくれよ……そういう場所。

だから、盛り上げるのに、大きなフラグは、多く振られてしかるべき。

……これが基本。

で。

今になって、フラグの扱いにいろいろ注文をつけるのは、

最近、振り方に目に余る(危険、わずらわしい)ものが、集団的に散見される、そういうことだろう。

振り方がどうのこうのについては、本来、

成人した者ならば、その都度、当事者同士で解決できないといけない。

それが〈自治〉というもの。

旗がうるさい、とかクラブに訴えるなんてのは、まるで、

いい大人が、先生に言いつける子どもと同じで、切ないなぁ。

この事案は、

近くで不快なヤジを飛ばす者への対応と、ほぼ同じであって、それへの対処は2つ、しかない。

ひとつめ、行って、聴くに堪えないから、遠慮しろ、と本人に言う。

あるいは、ふたつめ。

他人との軋轢が嫌なら、黙って、自分が他の場所に移る。

僕のような厚顔なやつならば、ひとつめを選ぶだろう(実際、以前そうした)し、

平和主義者ならば、我慢して、ふたつめでしょう。

自分の身の安全と、快適な観戦(視野)を求めるならば、みづからが動け。

クラブにしたって、誰も文句の言えない安全を盾に、SNS上で気取った文章を綴るのではなくて、

大きいフラグを振っている者、プラス、その候補者とミーティングを持って、

これこれは危ないから、度を外したころはやめれ、とコミュニケーションすればいいだけの話ではないか?

(今回のように) エリアを限定するならば、その対価として、

旗振りをする者には、そこに入るための優先権、つまり、抽選しなくてもその場に入場できる特権を与えるべき。

あぁ、もったいぶった時代は、実に、生きづらい。

では。

フィニッシャーは君だ (FC今治戦レビュウ❷)

……つくづく思う。

中高年ファン&サポーターの皆様におかれては、

山雅の敗戦に怒り狂うあまり、脳内の血管が切れたりしたらまづいので、我が身を守るためにも、激情をコントロールされたい。

さらに、周囲はばからぬ罵声は、お連れ、たとえば、一昨日だと、奥様の、なんとも消え入りそうなたたずまいが、辛かった……。

さて。

ゲーム後挨拶に回る、チーム面々をみていると、この負けはかなり (悪い意味で)効いているな、という感じがしました。

つまらん雑言を(南にまわって)聞きたくもない、は当然としてあるでしょうが、

それとはまた別の、閉塞感。(気になります)

ゲームの総評。

相手に中盤で思うようにさせた北Q戦ほどには、悪い内容ではなかったと思う。

ただし、特に攻撃面で、思うようにさせてもらえなかった点では、かなり重症か。

山雅の攻撃を、サイド(外)へ追いやって、その頓挫を誘う、という今治のスカウティングと実践にハマりましたかね。(by チノ氏)

❶守備 ☞ 1失点目は、スピードで捕まえきれないクロス、2失点目は、セットプレイからのこぼれ球。

両方とも、今治の、伝家の宝刀的得点パターン、しかも、決めたのは、要注意のストライカーたち。

2失点目。
ゴール前におけるお手玉のような高いボールの行き来については、
思い切って出てパンチングだろう、大内よ、とは言いたいが、

注目すべきは、1失点目。
対クロス投入者、対ファーストタッチャー、そして、対フィニッシャーと、3つのガードが、すべて機能しなかったのは痛いけれど、

ここでのポイントは、

シュートを放った相手#10を逃がしてしまったのが、山雅#10菊井だったこと。

そこが、このゲームの、攻撃における本質的な欠陥!!

❷攻撃 ☞ 2列目に配されている、とは言え、

前半、菊井が、かなり低いエリアでプレイしたため、彼を経由してのボール捌き

が見られず、その存在感を魅せられなかった。(それゆえ、前半の失点時も、最基底に居た)

ダブルボランチを配しているのだから、彼らから、または、センターバックからの配球を、菊井には、高いスペースで捌き、前線へつないでもらいたい。

そして、毎度のことだが、後半、リードされていると、

残り20数分あまり、遠目からのクロス投入、それと、高さ(ジョップ、常田ら)をアテにしたハイボールの抛り込みに終始する。

いわゆるパワープレイなんでしょうけれど、

ゲームスタッツでみると、負けた山雅のほうが、より良い内容になるんですね。

これ、サッカーの皮肉のひとつで、たとえば、シュートは、相手の2倍は打ったはず。

ただし、今節の場合は、戦い方の硬直化よりも、

たとえば、クロス投入を、菊井や山口がやってしまう、という機能のズレを指摘したいのです。

本来、あの時間帯では、彼等は フィニッシャーとして、中央、つまりゴールマウス正面に近い場所、あるいは、クロスがこぼれたスペースへ入っていく役割ではないか。

浅川、ジョップ、そこにさらに、山口、菊井が入り込んでいかないと、脅威にならない。

ということは、クロス投入者は、ボランチ、または、佐相、山本(サイドバック)、さらには、ジョップらであるはずだった。

終盤、チームとして、彼からの配球やクロスを期待しているのか、どうしても菊井にボールが集まる。

(もちろん) チームの約束事をなにも知らない萬年ですが、

果たして、それでいいのか?

ゲームをとおし、菊井と山口の運用の仕方、され方が違うんだなぁ。

そこが、僕の、問題提起。

(もちろん、村越、安藤のゴールを否定はしませんよ)

でも、まぁ。

過日、常田に注文をつけておいた、右サイドバックへのビッグスイッチは、少なくとも 2回は敢行してくれたから、

すこし溜飲を下げつつ、

ボールを収めたサイドプレイヤーが、相手守備の整う前に、クロス投入(アーリイクロス)、または果敢にカットイン、を期待しましょう。

では。