日々是平穏(ひびこれへいおん)を。

毎日が平安に過ぎる、なんてのはとうてい無理な話。

だけれど、

分、つまり、自分の限界を知っていて、不都合な事実に過大に反応することなければ、かなり平穏に暮らせるはず、と思っている。

反対に、予期せぬ善事も、

ほどほどでないと、そこで運を使い果たすから歓迎できない。(運をほとんど信じてないが)

昨日の午後。

梢を鳴らす風を聞きながら、ソファーでまどろんでいると。

― あぁ、来ちゃった、と言いながら家人が入ってきた。

息子家族が思ったより早く着いたのかい?、と思いきや、

葉書を2つ持っていて、

新体制発表会のご招待に当選した、という。

シーズンパス(自由席)を使うようになって、14年が経つが、

これで 4回目のアタリ。

残念だけど、僕は、当日勤務なんだよね、と応じると、

早退すれば?、と簡単におっしゃる。(ご本人は休暇のようだ)

念のために、

座席番号を確認すると、これが、

芸術館の、バルコニー席(の連番)。

ふーん、舞台を、斜め真下に観るような、なかなか得難いロケーションではありませんか。

まだ間があるから、指定席でもあるし……。

早退の2文字が、頭の中を占めつつある現在ではあります。

では。

この街と在るために。

しばらく前のこと。

ヴァン氏(職場の同僚)が、

― これ、かなり昔のものだけれど、と、

松本山雅の〈のぼり旗〉をひとつ(未使用) くださった。

氏は以前、松本中心部でお店をやっていたから、当時配られたものだろう。

〈この街とともに〉と、あしらってある。

思えば。

強力な親企業や責任スポンサーを持たない山雅であるからには、

単に、松本に本拠を置くだけでは不十分であって、

地域の人々に受け入れてもらえる存在であること、これこそがいちばんの生命線のはずだ。

大げさには、不滅であるためには、

自称熱心なファン&サポーターが背を向けるより、地元一般の方々の不評悪評、これのほうが百倍も危険。

そこで、

オフシーズンだからこそ、

ファン&サポーターとしてできることを見つめよう。

単刀直入には、クラブの足を引っ張らないこと。

身も蓋もない、かなり消極的な表現で恐縮ですけれどね。

❶大局的なことで。

サッカーには取り立てて興味の無い人々のほうが、圧倒的に多いのだから、それを忘れてはいけない。

せめては、おおかたの市民から、好意と関心を寄せていただければありがたい、と思わなくては。

アルウィンは、お借りしているのであって、
広域公園は、山雅がやりたい放題に使えやしないもの。

山雅の公式ページで、サッカー観戦用に指定されている駐車場には、アルウィン周辺に配された、小さなスペースは含まれていないはず。
だが、毎ゲーム、観戦者とおぼしき車輌で占有されている現状。

堤防の決壊がはじめは針の穴から始まるように、こういう細かなところへの遠慮、気配りを欠いては、やがては、クラブの評判に影が落ちるだろう。
クラブには、この点は、見逃さないように願う。

たとえ、他でやっても、ここアルウィンでは、〈不適切発言〉を慎む、とか。

さらに、周囲を不快にするような野次、暴言もよ。

❷小局的な側面

ファン&サポーターが、みづからに(ほぼ無意識に)課した〈桎梏〉から解き放たれること。

桎梏(しっこく)とは、足かせと手かせのことで、要は、自由を束縛するものを指す。

ここでは、〈かつての山雅〉〈いつか見た山雅〉とよく表現される、

過去への憧憬と、その再来を渇望する気持ちや心象、を言います。

あるいは、当時のサッカースタイルを、クラブに永遠なものとする風潮。

ま、このブログでは、いつも指摘してますけどね。

昔を偲ぶのはちっともかまわないのですが、

時間の経過によってかなり純化されている過去によって、現状の良し悪しを云々するのは、かなり危険なところがありまして、

たとえば。

圧倒的な戦績を積みながら、終盤清水の猛追によって3位に転落、プレイオフで、6位の岡山に敗退した 2016季。

それと同様に、やはり、プレイオフで涙を呑んだ 2024季。

単純に、これを同等に比較できるのか?、といったこと。

指導者とプレイヤーの流動性(使いまわし)によって、3部リーグが、戦うに目覚ましく困難となり、

是非はともかく、

ピーク時の、ほぼ半分に近いクラブ収入とチーム人件費をやりくりしながら、

けっこう面白いチーム作りをしてきている、というのが僕の評価です。

これは、僕のサッカーの観方の深まりによるところも大きいのですが、

各プレイヤーの成長、という点で、かなり魅せてもらったのが今季の収穫。

シンボリックなのが、

高卒5年くらいの山本 龍平、村越 凱光、ユース出身のルーキー樋口 大輝、彼等の躍進でした。

その少し前を、野々村 鷹人や宮部 大己が歩いていて、

飯田 真輝が、山雅でキャリアを始めてから成長していった、その踏襲と期待してます。

今季末、レンタルに出した大卒入団者を一気に契約満了とした山雅。

それはそれで残念、

とはいえ。

かつてもこうやって頻繁に出し入れした山雅であることを、都合よく忘れてはいけません。

では。

こういうのは,グッとくる。(詫びは要らない)

チーム山雅の一員として戦ってくれる、そして、戦ってくれたすべての方には、ありがとう!!の言葉しかない。

目標が果たせず申し訳ありません、との言葉には、

こっちが好きで応援しているのだし、

ましてや、手を抜いた仕事やプレイにも思えないし、

いままで、いくども挫折を味わった僕であるから、

とても責める気にはならず、かえって恐縮してしまう。

思うに、山雅の人々を、なじり、責めたおす者は、きっと、

いままで、失敗や挫折のない、人生を歩いてきたんだろう(素晴らしい!!)。

けれど。

順風満帆の日に近づいてくる者、逆境の時に一緒に歩く者、

果たして、どっちが本当のファン&サポーターなんだろうか。

昨日リリースされた、

武石テクニカルコーチ退任の挨拶の内容には、けっこう参ってしまった。

ゲーム観が、その人なりに描出されていて、

下手な(つまりはほとんどの)サッカーライターよりは、数段上等な文章で敬服する。

で、3位以上を確保できなかった不足を見つめるあたりは、

山雅がやり残した課題の本質をえぐり出す冷静さ。

感謝とともに、新天地でのご活躍をお祈りします。

……それにしても、この独特な静けさよ。

吉報は、起きて、かつ、寝ながら待て、ですかね。

では。

手前の橋,と言ったのは, (早川監督らと)その❸

……再来年のことに、心を奪われるから。

2025季をとどこおりなくやり過ごすと(おそらく楽勝ではないが)、

2026季は、秋春制への移行のため、

春から秋(たぶん7月まで?) にかけて、〈シーズン移行期の特別大会〉が開催される。
(12/17、Jリーグ理事会で決定したので、本決まり)

ザッと言うと、(1部についても同様な感じだが、ここでは割愛)

2部と3部の 40チームを、地域ごとに10チームづつの、4つグループにわけて、

ホーム&アウェイで、各チームが、18ゲームを闘う。

引き分けなしの (PK決着での)勝ち負けを決着する形式。

それが終わると、今度は、

各グループの同一順位 4チームが、2回を戦って、そのグループ内での順位を決める。

たとえば、地域リーグで、1位だった 4チームが それぞれ2回やると、

1位から 4位までが決まる寸法。そうやって、40チームの順位が決まる。

要は、チームあたり、地域リーグラウンド 18、プレーオフラウンド 2、の計20ゲームを消化する。

勝敗に対し、賞金が用意されていて、

〈特別大会〉の戦績による昇降格はおこなわない (凍結)。

もちろん、この特別大会への参戦は、2025シーズンの結果による所属リーグに基づく。

さて。

来季のルヴァン杯は、今年と同様なレギュレーションらしくて、

我がチームは、サガン鳥栖と、3月の平日にやる。

アルウィンならば、

勝ちを願って観に行くけれど、鳥栖さんか……と、正直いって、非礼な気持ちはぬぐえない。
(お日様に向かって、唾を吐く図であることは承知してます、はい)

だいたいが、ルヴァンはやる価値もあるんだろうが、僕にとっては、どうでもいい。

それに比べれば、再来年の特別大会、だいぶ面白そうだから、

まづは、手前の橋(2025季) を上手く渡りましょう。

では。

〈強さ〉の証明 (早川監督らと) その❷

第37節の、アウェイ沼津戦でのこと。

たまたまお隣に座った男性、北信出身(ご実家)の伊東市在住のお方。

かつては娘さんとよくアルウィン観戦をしたらしく、久方ぶりに山雅のゲームを観る、という。

あのゲームは、中山氏の策略にハマり、陣形を引き延ばされると、サイドをいいように使われて、四苦八苦の前半だった。

それをなんとか凌ぐと、修正が功を奏した後半は、逆に優位に立った山雅。

いまだドローのさなか、お隣り氏が、つぶやいた。

― 以前の山雅とは違って、ここぞ!、というところでの勝負弱さが、今は感じられませんね。

あぁ、そういう印象なんだ、間をおいてみると……。

こういった直観は、案外、的を得ているから、参考にしている僕ですが、

しかし。

そもそも、強い弱いといった、かなり心象的、感覚的な形容詞は、軽々しく扱うべきではありませんよ。

特に、テーマとして掲げるには無理がある、がシーズン当初からの個人的な意見でして。

打たれ強い、なんて言い出したら、そもそも収拾がつかない。

で。

中には、〈かつての強い山雅〉を、郷愁と憧憬を込めて信仰している向きもある始末だから、

今後のため、〈ツヨイ〉に関し、褒めるにも責めるにも使用可能な基準値を、ここで示しておきます。

結論。

その基準とは、〈勝率〉

山雅については、(一般的もそうだが)、

勝率 50 %を、強弱の境界点に据えればよろしいかと。

5割とは、同時に、リーグ戦におけるおおよその昇格メドにもなるから、至便。

J参入以降、歴代をたどると……、

2014年 57.1%  (24勝/42節) ★

2016年 57.1%  (24勝/42節) ★

2018年 50.0%  (21勝/42節)

2022年 58.8%  (20勝/34節) ……ときて、直近、

2024年 42.1%  (16勝/38節)

昔語りをする御仁には、★印当時の残像が、記憶にこびりついている、きっと。

ですから。

来季は、今季に、少なくともあと 3つ勝ちを上乗せしよう。

……などと、ゲームごとに目一杯やって、ようやくたどり着いた 16勝を尻目に、

よく言うよ、ということですが、

ま、今だからできる、数字のお遊びです。

では。