待ってろ タロウ。

日本サッカー協会が、FIFA (国際サッカー連盟)の規則に基づいて定めた、夏の移籍ウインドウ (正式名 ➩ 第2登録期間)。

2022シーズンは、7月15日(金)から、8月12日(金)までの4週間となっていて、
Jリーグ、JFLのクラブへの移籍は、この期間中においてのみ可能。

註:育成型期限付移籍等は、例外。

で、さっそく、いろんな情報が入ってくる。

岩間 雄大 (藤枝)は、ラインメール青森へ。
多々良 敦斗 (マルヤス岡崎)も、ラインメール青森へ。

既に在籍する浦田 延尚に、村越 凱旋を足すと、これで 計4人。

JFLは、全30節 (16チーム総当たり2回戦) を折り返したところで、ラインメールは、現在 8位。

柴田監督、特性を熟知した元山雅戦士を結集して闘いをまっとうしたいんでしょうね。

ところで、2部リーグでは。

杉本 太郎 が、1年半所属したアビスパ福岡から、徳島ヴォルティスへ完全移籍。

徳島へは、2018年以来の再加入だ。

トップリーグ22節終了時点で、出場が 4ゲーム、うち先発はふたつだったから、

出場機会を求めて移籍を決断したんだろうなぁ。

徳島ヴォルティスは現在、26ゲーム消化して、15位 (6勝15分5敗).。

負け数では、リーグ第2位(タイ)の少なさなんだけれど、いかんせん、引き分けが多過ぎる。

引き分け15のうち、4つを勝ちにしていれば、プレーオフ圏にいたんだけれど、

プレーオフ圏突入には、残り16ゲームで 10勝は必要になる。

だから、こんなこといったらお叱りを受けるだろうが、かなりむづかしいミッションに違いない。

で、2022シーズンには、杉本 太郎とアルウィンで再会するのを、(徳島ファン&サポーターには特に内緒で)  密やかな楽しみにしている、というお話でした。

では。

連係の中で魅せろ (進化と深化のため)

(時候の憶え;夏椿の花期終わる。ということは、秋が既に忍び込んでいる?)

富山戦レビュウだったか?、住田 将が登録メンバーから外れたことを、それが、競争激化の兆しならば大いに結構、と書いた。

ゲーム復帰早々、その彼が、ゴールという結果をモノにしたのを、チーム意思コントロールにおける成果のひとつとして歓迎します。

夏の移籍が、これで打ち止めとも思われないけれど、保有戦力の中から、レギュラー陣を脅かすプレイヤーの抬頭を大いに期待する。

幸いなことなんだろうが、ここへ来て登録メンバーに一定の落ち着きが出てきた。

ただし、チームに緊張感を持続させるためにも、〈信賞必罰〉的な起用は、常に発動してもらいたいなぁ。

……、と、途中投入されたルカオの献身を観ていて、強く思う。

毎節メンツがシャッフルされるようではマヅイが、かと言って、レギュラーが約束される世界には、進化や深化はないだろう。

自分を売り出すためには、あくまで連係プレイの中で、それを表現しなければならない。
― そういった逆説を踏まえて、チームクオリティを高めていけば、リーグ後半もそれなりに戦えるチームなんだろうか?

まだまだ、メドもなにもついてはいませんがね。

たとえば、富山戦では、パフォーマンスがイマイチだった榎本 樹。

今が正念場なんだろうな、と注目していますよ。

どうやったら自分を使ってもらえるかを、ゲームの中でより追求せよ。

では。

未達の勝利 (2022.7.17 福島戦レビュウ)

1 – 0 の、先行逃げ切り式の勝ち、でありました。

もちろん、4連勝は素晴らしいこと。

ただし、これを、ウノゼロの哲学とか、〈試合巧者〉とかは、僕の中ではとても言い得ないのです。

1点しか獲れないゆえに、最後は、なけなしの1点を、なりふり構わず交代カードを切って時計を進めているに過ぎない現実を直視すれば、そういう表現が、いかにみづからを偽っているかがわかります。

サッカーは、いかに他人を欺くかの競技ではある。

けれど、自分を偽った日には、たいした戦績は望めやしない (人生も同じか)。

……、ということで、このゲームの総括とは、

勝ち点3はモノにできたけれど、未達成を抱えながらのヴィクトリーであった。

未達成とは、ほかでもない、複数得点のこと。

開始早々3分のゴールは、住田 将からの縦パスを、横山 歩夢がゴールラインまで持ち込んでからクロスを投入、これに、ゴール前に走り込んだ住田が利き足の左でボレーを叩き込んだもの。

これ、住田と横山のワンツーが成立したところがポイントであって、それは、プレビュウで指摘したところの、〈他者を活かして、自分も活きる〉の見本であったように思う。

いくつものカウンター攻撃が発動された際に、もっとこの観点を大切にしてボールを動かしていれば、あと二度三度は、ゴールシーンが観られたのではないか?

横山からしてみれば、相手ディフェンスが3人がかりで止めに来る、なんてのはかなり名誉なこと。

けれど、周囲のサポートも含めて、横山に釣られた相手守備網を、もっと巧く利用してもらいたい、と望む。

それができるようになってはじめて、〈試合巧者〉と呼ばれるにふさわしいのでしょうし、おそらく横山自身のゴール数が上向くのではありませんかね?

もちろん、山雅が、それ相当の対福島戦術を仕込みながらゲームを遂行したのは事実。

3 – 3 – 2 – 2の初期システムを採用。

パウリ―ニョがワンアンカーの責を負い、その周辺の広い範囲を、住田と菊井 悠介がカヴァーすることで、攻守の切り換えスイッチを入れる。

パウリ―ニョの前にできるスペースを、福島のボランチ#40樋口らに自由に使わせないためには、ツートップが前線から追い込み過ぎないように自重して、陣形自体を、縦にコンパクトに保ち続ける。

福島のパスワークを逆手にとって、相手をサイド方向へ追い詰め、裏への抜け出しや、中央突破を抑止する。

さらに、終盤には、アンカーで疲弊したパウリ―ニョを下げ、前 貴之と住田をダブルボランチに配置。

そのためには、宮部 大起を投入して右サイドバックに配し、下川 陽太を左に回す、なんてのは、それなりに工夫したベンチワークでありましたから。

……以上、大きな課題を残しつつも、ゲーム内での修正がだんだんと板についてきつつの、2位浮上。

リーグ前半戦を上手くやりくりした、と言えましょう。

さて、もうひとつの未達成。

それは、(平均)来場者10,000 人の実現。

昇格とはおそらく、クラブ、チーム、ファン&サポーターが総力を結集することでもたらされる恵み。

だとしたら、チームにはこの先、勝利と進化を続けてくれ、としか注文するしかないけれど、自分にもできる何かを常に追い求めたいと、観客9,000 人超までやっとこさこぎ着けた昨夜、思った次第です。

では。

活かして,活かされよ(福島戦プレビュウ❷)

〈ゲーム様相の 予測〉
福島ユナイテッドはここまで、リーグ1位の(ゲーム当り) パス数を記録している。

相手陣内におけるボール保持率でも、リーグ1、2位を藤枝と競う。

そう、あの藤枝myfcとよく似たスタイルを持つ、と言ってよさそうだ。

パスを多用し、ボールをできる限り握って、攻撃的なサッカーを目指す、そんなふう。

3バックを採り、中盤を厚くすることで、それを攻撃的に用いる。
おそらくは、サイドバックが沢山クロスを入れたい、ってことか。

と同時に、守備に回った際には、5バック気味になって堅い陣形を敷くのでありましょうね。

となれば、ここのところ、カウンター攻撃を身上とするチームとの対戦が続いて来たけれど、今節は、すこし頭の中を整理して臨戦する覚悟が必要か?、と存じます。

と言っても、こっちは、あくまでカウンター攻撃派。

だから、こういうチームとの対戦は、自己スタイルをそのまま忠実に押し出せばいいから、居心地は至極ヨロシイ、とは読んでいます、僕は。

どこで、どうやって奪うことによって形勢をひっくり返すのか?、そこに集中。

〈山雅、今節のテーマと処方箋〉
プレ/プレビュウで指摘したごとく、チーム進化のためにギアを上げるべき時季が今。

つまり、1点しか獲れない現状 = ひとつの〈壁〉を突き抜けないとならない。

そこで、ペナルティエリアに侵入する前後の、フィニッシュについて注文をつけさせて下さい。

それは、単刀直入。

ボールを持ったら自分で打ちたい、という気持ちは大いに尊重する。

(もしかすると) 3部リーグ仕様、ということで、手数をかけずにシンプルに、との指示なのかも知れない。

けれど、ベストなポジションと体勢にあるプレイヤーが打つ、という規律を重視してもらいたい。

規律、とはずいぶん重々しいけれど、いわばこれ、サッカーの自明原理みたいなもの。

そのために、単騎で走り込むのではなく、多勢で侵入するんでしょうから。

相手守備意識を分散させつつ、各自がシュートを打つための(予想される)グッドポジションを採る、これであります。

そこに、チーム内意思を統一することで、おそらくは、各個のゴール数も増加するでありましょう。

― 他者を活かして、結局は、自分が活きる。(by 萬年)

つまりは、最適な他者に打たせ、自分も終始打てる準備をしておくことで、報いを得る。

……これが打開策、と思っています。

では、アルウィンで、複数得点の目撃者とならん。

念のため,みておく数字(福島戦プレビュウ❶)

サッカーにあって、ファールは、たしかに〈戦術〉のひとつには違いない。

特に、守備にまわった時、相手に決定機がおとづれた時などに効果的に発動する。

と同時に、攻撃に入った場合、被ファールもまた、戦術と言える。

ファールの結果として与えられるフリーキックは、ゲームを左右しますから。

とまぁ、一般論的な話なんですが、我がチームにはできれば、ファールの少ないサッカーを望んでいる。

紳士的に、技量によって局面を打開するのを楽しみたいし、ファールされてプレイヤーが傷むのがご免です。

で、ここいらで、Jリーグ公式データから、今季ここまでのチーム別反則数の集計を引用しておきます。

3部リーグの、ベスト(少ない)ファイヴ、ワースト(多い)ファイヴ。

〈ベスト5〉
❶北九州    176
❷福島       186
❸山雅       186
❹愛媛       190
❺富山       193

〈ワースト5〉
❶いわき    256
❷讃岐       254
❸長野       252
❹YS横浜   251
❺藤枝       248

これらを、16でそれぞれ割ると、ゲーム平均のファール数が知れますが、ここから単純に、各チームがやってるサッカーを断ずることもできません。

けれど、どこまで相手を削ってでも、という指揮官の意思、というか、プレイヤーへの許容度をなんとなく読み取りたくはなりますね。

結論。
ファール数の少ない、第2位と第3位が対戦するのが今節であって、そういう視点からゲームを観てみたい、そんなことです。

註:ファールのうち、非紳士的、危険、悪質なやつに対して呈示されるカード数は、ここでは勘案してありません。

では。