大勢に変化もあるまいが (いわきFC戦プレビュウ)

念のため、7/22付投稿を、おさらいする。

が、前回(7/23対戦予定)プレビュウの内容に、そうそう変化もありません。

それもそのはず。
ひと月ちょっとで、両者が、その根本的なサッカースタイルを棄てることなどないのだから。

若干の変化といえば、こっちが、病み上がりだったり、指揮官がやむなくチームから離脱していたり、そんなところか。

とにかく、ふたたび言おう。

ひとつは〈醒めて狩れ〉と。

いわきは、ショートカウンターを身上とする。

ゆえに、高い位置からボールを奪取して、即かつ定常的、機械的に、クロスなどでゴール前に飛び込んでくる。

ゆえに、こちらは、相手のカウンター攻撃をひっくり返して、ロング気味なカウンターを挑む、そんな戦法がしっくり来るだろう。

カウンターの、そのまた上をいくカウンター、というやつで。

特に、ボールの奪い合い、競り合いのところは、極めて、冷静に冷静に。

ムダに熱くなったファールを犯した日には、まるで 5週間前と同じ。

数的な劣勢を強いられるか、あるいは、2枚目のイエローカードを危惧しながらの、中途半端なプレイに終始してしまう。

ふたつめ。

ファール数自体、リーグで断トツに多いのが、いわきFC。(ただし、反則ポイントはトップ)

ゆえに、いただいたセットプレイを、でき得る限り工夫し、デザインして活かす。

優秀なプレイスキッカーを、いくらでも抱えているのが我がチームなんだから、ここは、かなり強調しておきましょう。

ゲームの創り込みの面だと、がむしゃらな、ボールが行ったり来たりで、とにもかくにも身体ごと突っかけてくる相手に対しては、❶連係による球離れの素早さ!、と❷ドリブルが武器!、と診ています。

❶は、基底(ディフェンス陣) と中盤のプレイヤーへの、❷はサイドバックおよび前線のプレイヤーへの注文、ということになる。

いづれにせよ、自分たちの技量を信じて、果敢に立ち向かうことです。

そういったチャレンジャーとしての姿勢を貫くこと。

それと、3部では、今週催行される唯一ふたつのゲームのひとつ(訂正します) として注目される中、ほぼ完璧ないわき封じの好見本を開示すること。

そのくらいは、天上から見護るレジェンドに見せたいよね。

では。

そんなに悪かったか? (八戸戦レビュウおまけ)

今日、職場で、山雅サポーターのドライバーさん(女性)と逢ったので、さっそく、

― 現地参戦した者として (勝利を呼び込めなくて) 申し訳ない、とお詫びした。

けれど、(主力離脱の中) それなりにやったんではないか?、と申し上げたら、

ところが、簡単には許していただけず。

高校生のサッカー、といった酷評もあったようですよ。
とにかく、3部リーグでは、勝ちに勝ちを積まないと、どうするの!!
と、それはえらい剣幕でおっしゃる。

総体的な力量に劣るヴァンラーレとしては、セットプレイひとつで決め得た、してやったり! のゲームだった。

つまり、こっち側に攻撃における自由度が相当に多かったんだから、もっと工夫と、仕上げの緻密さが欲しかったことは、事実。

(そんなに寄せられていない場面での)アンフォースドなミスも、目立ちましたしね。

ただ、高校生に等しいようなプレイヤーも一緒になってプレイしていれば、ああもなる、と僕は考える。

逆に言うと、我がチームのことを、たとえどのカテゴリーであっても、無双できるほど成熟した、ハイクオリティな高みに在る、とも思っていないわけ。

だから、上位5~6チームが先頭集団を形成し出した現時点でも、とにかくゲーム当り勝ち点2 の軌道上を突き進んでいる限りは、バタバタしても始まらないと観念している。

あの夜、北ゴール裏で、チノ氏は、

― このリーグに3年も居たら、しっかりとこういうゲームをするようになるんでしょうね。

と、感慨深げに語った。

確かに。

ボールが、偶発的に行ったり来たり、タメがなく、ただただ一途に突進的な戦法が重宝されるサッカー。

そういうのに律儀につきあうのでなく、言葉は悪いが、(技量による裏付けのある)〈ダマシのテクニック〉で相手のサッカーを、徹底的に凌駕しましょうよ。

勝敗はともかく、いちばんやり切れないのは、物足りないサッカーなんだだろうな、とアルウィンで強く感じていました。

では。

苦きもの、(2022.7.31八戸戦レビュウ)

それは、敗戦。

0 – 1 で、逃げ切られる結果となりました。

リーグ上位の停滞につきあってしまった、手痛いゲーム、というダジャレで失礼します。

このリーグ戦3敗目が、チームにとっての良薬になれば、と願うばかり……。

苦しいやりくりの中、けっこう工夫を凝らしての臨戦でした。

3 – 4 – 1 – 2 の初期布陣。

下川 陽太を、右センターバックに配し、外山 凌とのコンビネーションを期す。

住田 将を左サイドバックへと持っていって、八戸の右サイドからの攻撃を封ずる狙い。
(予想に反し、八戸は、左サイドへのボールフィードにこだわり続けてはいた)
ツートップの下には、佐藤 和弘。

ダブルボランチは、浜崎 琢磨と、安東 輝。

ゴールキーパー神田 渉馬、それに、ツートップの一角にはいった田中 想来は、Jリーグデビュウ。

あえて、難を言うのなら、最終ラインの、宮部 大己、大野 佑哉、下川の並びに上背が無いことぐらいか、と思って観ていました。

コーナーキックからヘディングで決められ失点は、その懸念が的中する格好となってしまう。
八戸は、得点の50%を、セットプレイで稼いでいて、その本領発揮ではあった。

……、とまぁ、こんなことなんですが、ゲーム終了後、チノ氏と北ゴール裏に並んで座ると、しばしの総括をおこないました。

― 若さが出た、というか。
あと1歩、2歩前へ持ち込んでからシュート、で良かったと思いますね。

― おそらく、八戸のシュートは 5本くらい。こっちは、その3倍は打っていますもんね。ポストに嫌われたのもあったし。

― 田中 想来の巻いたシュート(前半)、あれは良かった!!
相手ディフェンスが疲れていたとは言え、横山 歩夢は切れていました。
トップリーグにも、半年もあれば適応してしまうのでは?

攻撃の組み立てには、やはり、ディフェンスから安定的なボールフィードを要するわけで、そこらに時間をかけてしまうから寄せられ押し込まれるシーンが目立ちました。
成熟した守備でしょうかね、足りなかったのは。

……さてと、これからアウェイ3連戦ですか?、とチノ氏に問われ、2連戦では?、とお答えしたんですが、後で確かめると、いわき、鹿児島、北Qと続くアウェイ連戦、で、ホームに帰ってくるのは、まるまるひと月後ではないか。

これから、試練とチャレンジの、苛酷な 8月、なんですね。

最後に。
萬年視点からだと、昨夜、プレイをもっとも安心して観られたのは住田 将であって、やはり、逸材ですわ。

では。

望まない 原点回帰。

今日、職場で立ち話をしていたら、およそサッカーに興味がないと思っていた御方が、

― 今日勝てば、単独トップ。
引き分けでも、勝ち点でトップに並びますよね(何チームかが)、とおっしゃる。

内心、詳しいなぁ、と感心してしまった。

一体、松本の街で、どれくらいのパーセンテージの人々が、そういう動向を知っているのだろう?

で、続いて、

― でも、所詮は、3部リーグですからね。

ご指摘、まったく、そのとおり。

どんな時でも山雅を楽しむ、のは当たり前。

そのためには、3部の戦いに慣れることは、必要。

けれど、決して、このリーグに馴れてしまってはダメ。

常に、雷鳥は頂を目指す、のココロザシ。

願わくば、他の上位チームが停滞している時に、同じようにつき合ってしまうような伝統? を踏襲することがありませんように。

そんな原点回起は、もちろん、望んではおりません。

とここまで、キーを打って来たら、急な夕立が、サーッとやって来た。

少し小降りになるのを見計らって、アルウィンへ向かおう。

そして、悪しき伝統が打破されるのと、背番号#3、とを見届けたい。

では。

今さらながら 原点回起 (八戸戦プレビュウ)

それほど重く考えているわけでもありませんが、じゃあ、原点回起とは何なのか?、ってことです。

山雅の、クラブとしての存在根拠、チームとしての戦い方、そういう面では議論百出になるんだろう。

でも、実際やることは、時代即応をめざして、時々の要所を締めて経営/運営すること以外にない。

でも、議論の多くはたいがいが、精神論に流れていく、というウンザリのご定番が目につく。

けれど、これとて、チーム編成、採用スタイル、といった技術論が根底のお話で、そのまた根底は、〈お金〉、つまりチーム人件費の有効投下といった、経済力が決定因子の世界にぶち当たる。

ファン&サポーターとして、いろいろと注文づけはできるんでしょうが、結局は、〈どんな時でも俺たちはここにいる〉式、無条件のチーム随伴が、原点回起の姿なんだろうな、と思います。

今月冒頭に対戦したばかりとは言え、ヴァンラーレ八戸、というスタイル、プレイヤー、そのほとんどを知らないチーム。

どうみたって我等が、個のクオリティと技量に勝る現実。

その中にあっても、そことの再戦にも、チーム&ファンサポーターが、全力を傾けて勝利をめざす。
これこそが、原点回起、初心に立ち帰るココロ。

試されているシーズンなんですな。

今回のプレビュウは、そんなことを言えれば十分、なんですが、

コロナ禍を通過しつつあるチームが、どこまで、自分流の戦い方をした挙句に、できれば、複数得点を喜びたい。

そんな思いでおります。

では。