答案はどうだった? (長野戦レビュウ❷)

 

まだまだ続く 対3バック対策……。

もちろん、予習していたらそのままシーズンが終わってもいけませんが、

長野とやった中で、今後に向かう活路は見えたのか、どうか?、の篇です。

〈基本的な前提と条件〉
おそらく!!、芝が根づいていないピッチ状況を勘案してのことと思いますが、

双方が、球離れを速くし、ドリブルを回避したこともあって、

結果、ファールの少ないクリーンなゲームとなりました。

特に。

長野が終始、ピッチ幅をワイドに使った攻撃を心がけていたから、よけいに接触プレイは少なかった。

❶ボールを握ることについて
ボールホルダーへの喰いつき、ルーズボールへの出足、セカンドボールの回収、これらは、マメにやっていた山雅。

相手GKのロングフィードは、主に、山雅左サイドをめざしていたが、

この局面では、樋口のヘデイングがほぼ100%優っていたのは、お見事でした。

というよりも、

長野#23の競り合い力が、お話にならない甘さ。

ひょっとしたら、端からボールを獲る気などなく、

樋口に当てて、その跳ね返りを狙っていた作戦、と診る方が適切なのか? (普段の長野を観ていないので詳細は不明)

実際はyamaga、

ゲーム当初から、場面場面で、ロングボールとパス多用とを使い分けていたんだけれど、

守備時には、5 – 3 – 2 を形成する相手布陣の、

中盤の3 の前線との連動画が乏しくて、最終ラインに吸収され気味。

結果、その前に空いたスペースが使えるとの読みから、時間の経過につれて、パスワークサッカーへと比重が傾いた、と診るべきだろう。

そこらへん、状況を診て意思統一の上、ゲームを主導していけるようになったのは成長の証。

❷サイドの攻防のはなし
相手陣地を深く侵す、となれば、(特にドリブルを回避した場合)サイドをえぐりたい。

この日、山雅の側で目だったのは、 (本来右サイド)#7馬渡の、左右に固定されないピッチ横断的な、自在な位置取り。

たとえば、相手オウンゴールのシーン。

あれは、馬渡が右に回ってきて、頭でボールを落としたのが起点。

そこから、ボールが安藤 翼に渡り、彼からグラウンダークロスが投入された、一連のグッジョブ。

オウンゴール。

とは言え、相手ディフェンダーが触らなかったら、同時に飛び込んでいた佐相のゴールになっていただけのこと。

サイドバックが柔軟に動けば、シーンにおける攻撃枚数は増え、かつ、そのプレイヤーがフリーでいられるわけだから、今後も多用したいプレイ。

あと附言するなら、クロスを入れるにしても、そこまでのボールの運び、入れるタイミング、クロスボールの高低、そこのひとヒネリでしょうか。

❸リスタートとセットプレイ
コーナーキックは、キックポイントに芝のはがれがあって蹴りづらかったはず。

でも、放り込んだボールは、山雅がほとんど最初にコンタクトできていて、狙いが遂行できたことは吉兆。

どうだろうか、ツエ―ゲンの場合、これほどに自由にやらせてくれるのかいな?

馬渡も、そこそこなロングスローを入れていたが、

一度なんかは、山本 康裕が、タッチラインでタオルをボールを拭き、スローインを準備しているではないか。

で、近くには馬渡が立っているから、これはフェイクだよ、きっと。

案の定、ボールは馬渡に投げられる。

こういった狡猾で、欺くプレイは、そこかしこにちりばめてもらいたいですね。

結果にこだわる、というのなら余計に。

では。

3人戻れば,今度は菊井か……2024.10.5長野戦レビュウ【速報編】

1 – 1 のドロー。

どんなメンツであっても、3バックには、やはり 4 – 3 – 3 だよね。

いろいろとチームも苦慮しながら考えているらしく、

おそらくは、スタメン発表と同じタイミングで菊井 悠介の負傷離脱をリリースしたり、

安永 玲央を、FW登録と〈誤記〉することで、4 – 4 – 2 を匂わせたり……。

帰りの長野駅行きシャトルバスでお隣に座った山雅サポーターの表現をお借りすれば、

モヤモヤはする。

が、これで、 10月の暮し方がはっきりした、と思いながら、帰途につきました。

では。

課題は続くよ,どこまでも (長野戦プレビュウ)

リーグで唯一の未消化ゲームだった、讃岐vs福島。

これが、この2日に催行されて、讃岐(ホーム)が、4 – 1 で勝利。

福島どうした、あの勢いは?、上手くメンツが揃わないのだろうか。

山雅にしてみれば、福島と勝ち点もひろがらず安堵なんだが、

来季も霜田さんとなれば、森 晃太(福島#10)を獲りにいくだろうから、少々注目はしている。

さて、長野戦。

ここまでやって来ると、課題は知れていて、

❶中途半端にボールを持つな。
特に、カウンター攻撃を強みと自負する相手(長野がそれ)には、

持つのか、持たせるのかの意思統一を、シーンに応じてハッキリさせて、

クロスカウンター(カウンターで前傾になった相手の裏を獲る)を発動せよ。

3バックの相手には、そのサイドを引っ張り出しておいてから、中で仕留めよ。
できれば、こっちは、3トップの態勢で、むこうのセンターバックの連動とラインを切りたい。

長野はきっと、サイド攻撃に活路を見い出したいだろうから、

山雅は前節の反省の上に、修正をかけて、

向こうのサイドをタッチライン沿いに追い出しておき、

かつ、こっちは、サイドから切り込みたい。

その場合。

サイドバックが中へ入って、2列目の左右アウトサイドハーフが、外からクロス投入、ってのが、相手守備を混乱させると思いますが。

❸リスタートには、アイデアと集中を込めよ。
もらったファールによるフリーキック、コーナーキック、スローイン。

動きの中断は、こっちに流れを引き寄せるチャンスにできる。

ゆえに、この時間は、ゲームの肝。

コーナーキックとロングスローの場合。

常田 克人に合わせるやり方は、かなり研究されていて、奈良はその常田をマークするに必死だった。

ならば、今後は、常田を囮に使うくらいの策も用意する。

じゃあ、本命は誰が?、をお楽しみにしよう。

……以上は、

その次の金沢戦にも通じることであるからには、長野戦で、良い答案を描きたいではありませんか。

政治や階級闘争の裏付けはなんらなく、

ただただ仲良く喧嘩するに過ぎないような

もっとも身近なアウェイ。(特に、北信がルーツの僕からすれば)

せいぜい、それを楽しみます。

では。

良くも悪くも,佐相と凱光 (奈良戦レビュウ❸)

動いたか

浅川 隼人を欠いたゲーム、

山雅は、4 – 4 – 2 を採用し、ツートップは、安藤 翼と菊井 悠介。

対し、奈良は、下川 陽太と中島 賢星のキープレイヤーふたり不在の、3 – 4 – 2 – 1。

(#31岡田 優希は、いつもより目立なかったが、ゴールに結びついたクロスを投入する、最低限の仕事はした)

……これが前提。

〈崩されないままの失点〉☜ 強く指摘!!
こっちの守備陣形なりが破綻して、つまりは、相手に崩されてしまって失点。

ではなくて、

崩されてもいないままに失点する、という悪癖を責めたいわけです。

崩されるには、その前で、相手の攻撃に喰いついているはずが、

その仕事自体がおろそかになっている、と思います。

このゲームだと、奈良はスリーバックとサイドバックが、ピッチをワイドに使って円弧を描き、サイドを侵してくる。

となれば、山雅は、主に、2列目のウインガーとサイドバックのところで、それに対処しなくてはならない。

山雅のサイドバックは、やはり、向こうのサイドバックを抑止しようとするから、そこにボールが入る手前(のプレイヤー)は、ウインガーがチェックに行く必要がある。

この日は、その役目は、佐相と村越のいづれかが果たすべきだった。(このふたりはサイドを変えながらプレイしたので)

ところが、そこをケアしないために、やすやすとボールを左サイド奥に入れられて、ここに突入してきて、フリーでクロスを撃ったのは、奈良シャドウの、岡田。

これ、

村越と樋口(サイドバック)との、マークの振り分けの意思疎通がなかった、とプレイヤーまかせの総括をしてはダメであって、

この部分は、今後 3バックとの対戦するゲームのために、チームの守り方として落とし込んで下さいよ、霜田監督。

すくなくとも、相手が、ゴール手前20mまでボールを運んできたら、必ず、誰かが阻止に向かう、そういった勤勉と執拗さです、必要なのは。

あと、とりあえずクリア、といった軽い中途半端な跳ね返し、これもいけません。無責任過ぎる。

(佐相、村越を個人攻撃しているわけでなく、彼らの好調さに期待するからこその苦言です)

こういう守備をみせられると、4 – 3 – 3 にして、ボランチによる守備圧を強化することを望みます。

❷相手の逆手を獲れない正直 ☜ 正直をほめていない!!
ゲームを通じ、奈良は、こっちにボールを持たせる戦略を遂行したと診ます。

そうしておいて、ボールを引っ掛けて奪ったら、サイドへ回すか、または、機をみてセンターフォワードを裏抜けで走らせるか、そのどっちか。

だとすれば、山雅はむしろ、その手には乗らずに、

敢えて向こうに持たせておいて、相手が前傾姿勢のスイッチを入れた瞬間に、スリーバック裏のスペースを狙うべきだった。

ゲームの入り、または後半開始は、そんな流れが観られたのですが……。

奈良の引き具合だと、後ろから組み立ててやれ、という判断が動いたのか?

もちろん、ボールを握ることが〈悪手〉ではないが、

相手の虚、いやなところを衝く、想定外で攻め立てる。

勝ちにこだわるというなら、そこまでするべきではないか。

馬渡 和彰、山口 一真が投入されると、特に右サイドに風穴が開き、かつ、前線が躍動しだした後半は、

ほぼ、ハーフコートゲームの様相。

高さの無い前線だから、20本も積み上げたクロスは、すべてグラウンダーでよかったと思うんですけれどね。

あれだけ攻め続けてゴールができなけれゃあ、何を言われても抗弁できず、

よくやった、とは、残り8ゲームのためにも、禁句

では。

〈勝ちにこだわる〉ことの実際 (奈良戦レビュウ❷)

(季節の憶え ☞ 今朝、キンモクセイの開花の兆し)

チームに対しては、勝ちにこだわって必死にやれ

だから、そんな山雅が大好き、とか言っておきながら、

僕らが、そうなっていないことを、いくつか指摘しておきます。

当日は、いつになく饒舌な息子と、隣同士で観戦。

― パウリ―ニョのミドルシュート、あれは上手かった……。

― うん。(シュート時の)ボールのとらえ方は、横山 歩夢がピカいちだったね。

……シュートを、ゴールマウスはるか上空へと放つ山雅をみながら、

こんな談義をしていて、その息子のつぶやきを多くもらいながらであることを、お断りしておきます。

たとえば……、

❶ゲームの早い時間帯、ボールを持ち込んだ安永 玲央が、相手ペナルティエリアで倒れたシーン。

ジャッジは、ゴールキックか、キーパーによるキャッチだったか? と思いますが、

なにやら、ペナルティキックを疑う観客の喚声が南ゴール裏を中心に起こった。

あれなんかは、

大型ビジョンに、すかさずリプレイを繰り返し流すことで、クラブとして、勝ちにこだわる姿勢を表明すべきではないか。

リーグからのお達しでできないのか、または、DAZNがやらせないのかは知りませんが、そういった壁を突破することが大切。

ここは、ホームなんですから。

ジャッジの不可侵が確立されているからこそ、際どいシーンは即座にスタジアムと共有する、それが求められましょう。

❷相手チームが放った、ヒヤリとさせられるシュート。

これに対し、そのまま〈危なかった~!!〉の肝を冷やされた嘆声が湧き立つアルウィン。

まぁ、正直、っていってしまえば、それまでですが、

そういう場面こそ、〈完全無視〉の沈黙で、相手の調子づきの芽を摘んでしまおう。

❸味方による、チャレンジしたパスがつながらないようなミスに、落胆の声が挙がる。

プレイヤーやチームの士気を落とすような雰囲気こそ、アルウィンには要らない。

ここは、ホームなんですから。

失敗しないに越したことはないが、失敗の積み重ねの向こうに開花が待っている、そんな戦いがサッカー、だと思いますがね。

つまり。

上記❷と❸は、

ファン&サポーターの側に、まだまだ勝ちにこだわり切れない余地とうかつさが存す、というお話しでした。

で。

チーム自身の、勝ちにこだわれない内容とは、レビュウ❸で。

では。