ムダな有能感は いただけない (琉球戦評価について)

今日(月曜日)になってようやく、ゲーム後のインタビュウを読んだ。

へぇー。

指揮官もプレイヤーも、このゲームにつき、散々な低評価なので、驚いている。

まぁ、敗戦直後の感情が大きく織り込まれた発言だから(あるいは、誘導尋問への返答ゆえ)、ムリもないだろうが、僕には、かなり意外。

あのゲームでひどく悪かったのは、先制してから後の前半。

それでも、後半は持ち直し、特に時間が進むにつれて、琉球の勢いを、もらったファールのセットプレイで再三寸断しながら時計を進めていたから、かなり巧くやっていた、と今でも思っている。

琉球も、2年前と比べれば、相当こじんまりしてしまったけれど、4点、5点と叩き込まれるようなテイタラクな山雅、でもなくて、

最後の最後で、なんとかの手から水がこぼれた、そんな印象だった。

つまりは、現況山雅の、未完成、未熟度については、

僕のほうが、(下手したらチーム関係者より) よっぽど、リアリスト。

なので、あの程度にできてれば、実力からすれば、まぁまぁ及第、と診るからなんでして、

根拠のない有能感、それこそが、チームをおかしくしますよ。
(もしも、ハッタリでいうのなら、構いませんがね)

もちろん、敗戦は仕方がない、とは言わない。

けれど、村山は、チームメイトの出来を、

― 怖気づいたのか、練習でやってることを出そうともしない、などと責めているが、

そこまで言うのなら、

そもそも、申し合わせた練習をこなしてないか?、本当に、実戦レベルの強度、切迫度でやっている?

……と、何度かゲーム形式の公開練習をみせてもらった者として、問いたくもなる。

つまり、今節ならば、

ボールを60%強も握りつつ、他方、ファールを山雅の倍犯すといった琉球スタイルの、どこをどう衝くべきかを、トコトン追求し、指示したのか?

指示を出しても、やろうとしなかったのか、どうか?

たしかに、我が山雅、個々の技量をみれば、3部ではかなり上等なメンツを抱える。

とは言え、それがどうして、まるで自動的に、〈昇格の筆頭候補〉となってしまうのか?

そう表現するライターも、中にはいらっしゃるが、

サッカー批評でメシを喰っているにしては、ずいぶんと論旨が粗くないかい?

こういうのが、〈逆境〉になると責めに転ずる、根拠なき有能感の裏返しであって、

実に、うるさく、煩わしい。

今季目標がどこにあるか?、は脇に置くとして、

大卒2~3年目の年代に自由度を与えながら、その活発さを全面に押し出しつつ、

戦っている現況が、いまだに、肚に落ちない向きが多過ぎはしまいか。

ヴェテラン風を吹かせるプレイヤー達でないことが救い、ではあるんだけれど、

ヴェテラン、といえるほどに、狡猾さや決断力をチームに浸透させているのは、いまのところパウリ―ニョくらいでは? (感謝)。

では。

これが実力と思えば (FC琉球戦レビュウ)

開始2分に、先制。

その後は、そこそこ思い通りにやっていたのに、80分過ぎの終盤に、2失点。

結果、1 – 2 の逆転負け。

リーグ戦が4ゲーム多い、とはいえ、昨季は、通算で 8敗。

今季は、ここまでで 6敗……。

これが精一杯の実力で、どこかで覚悟は必要か?

とは思うものの、順位表をみると、つぶし合いで混戦、混沌の様相。

こうなると、勝ち点差が詰まっていることが救い、ではあります。

6敗のうち、みっつが、最終盤にひっくり返されての負け試合。

となると、守りに入らない姿勢は良いとしても、対戦相手がどうのこうのではない部分で、課題は、かなりはっきりしている、と思われるんですがね。

ただし、ゲームの90%は、夢を抱けるチームとサッカー、これは重要なこと。

感謝しなければなりません。

まづは、チーム、現地参戦のファン&サポーターの、無事なご帰還を祈ります。

では。

強く,速く,広く (FC琉球戦プレビュウ❷)

……ボール保持に長けて、パスを多用、タイミングをはかり、鋭く縦に、ボールとプレイヤーが、ペナルティエリアに侵入してくる。

琉球のサッカーがそんなならば、

山雅は、いつもの陣形で、つまり、3トップが、(ボールを持った)相手センターバックを追い込んで、高い位置からボールを手に入れると、攻撃を仕掛ける。

しかも、左右のサイドを広く使って。

対し、琉球は時折、ロングパスを発動し、一気に、山雅センターバック後方を狙う。

ボールは、7割方を、琉球が持つ展開で……。

これまでのサッカー流儀をそれぞれが踏襲すれば、おおよそ、そんなゲーム様相になるでありましょう。

相手を、窮屈なパスワークに直面させたいなら、こっちの陣形は間延びさせず、中盤で自由に使えるスペースを与えないこと。

じりじり守備ラインを下げたところで、結局は、ペナルティエリア周辺に押し込まれるだけ。

ゴールラインに逃げれば、コーナーキックの洗礼が待っていますし。

とにかく、勇気をもって、強い当たりで、前へ前へと、出来る限り相手の陣地でゲームをやるに越したことはない。

村越 凱光が(2ゲーム)出られないので、最前線の左に、誰が入るのか?

滝 裕太をそこに配すのか、それとも、榎本 樹を置くのか?

復調のルーカス ヒアンを、いよいよ試すのか?

はたまた、鈴木 国友を、右に置くことで、他の者を左に回すのか?

3トップの並べ方の工夫。

それと、山雅流サッカーを、いかほど対琉球用にアジャストするか。

この2点が、僕からすると、今節、格別の見どころであります。

では、DAZNで。

悩むことがあって (FC琉球戦プレビュウ❶)

ざっと言ってしまうと、

2部リーグから陥落した今季、

FC琉球は、プレイヤーの21人が去って、16人が新たに加入。

新監督でチームを作ることから始めたが、その監督も先頃更迭、ヘッドコーチが昇格して指揮を執っている。

ゆえに、2,3年前に対戦した、とはいえ、チームはかなり変貌したに違いない。

その特徴を、ひとつだけ挙げると、

ボール保持率の高いサッカーをすること。

ゲーム平均で、55%という数字。

特に、相手陣内でのポゼッションが高い。

……けれど、ここで疑問が湧いてくる。

みずからボールを握り、カウンター攻撃はほぼ棄てている、にもかかわらず、

琉球の、反則数は、リーグで5番目に多くて、ゲーム当り 14個。

しかも、警告は、リーグワーストで、32個。

(参考までに、山雅は、ゲーム当り11個の反則、警告数は、22個)

つまり、ボール奪取を狙うようなサッカーでもないのに、どうして、ファールが比較的に多いのか?

具体的に、どういう局面で、反則を多く犯しているんだろうか?、今はそれが気になるところですが、

前に指摘したように、そんな琉球とやるには、〈強度〉を高く保ち、先手を取ることで、アタリ負けしないようなサッカーが求められる。

これは、愛媛戦も同様だったんですけれど、ただし、ムダに熱くなる必要はありませんぞ。

では、予想されるゲームの図式は、プレビュウ❷で。

良識派でないから、

騒ぐ気持ちがわからない、というお話。

(気が向かないけれど、書いておきます)

相手に手を挙げた行為によって、レッドカードが出ると、

やたらと寄ってたかるのが、世間、というものの煩わしさ。

ゲーム開始2分もたたないうちに、ボールを持ち出そうとした菊井 悠介を、

愛媛ボランチの森脇が、当夜の挨拶代わりなんだろうか、

けっこう激しく削ったのが、そもそもの伏線にあって、その鬱憤が、ああいう格好で噴出した。

でも、わざわざフェアプレイや、人倫を持ち出すまでもないことで、まぁ、手を挙げた日には、結局は、当方が損をするのがサッカーの定石のオチ。

だから、やめとけや、

自分で、自分自身を傷つけてしまうことにもなるしね、村越よ。

……、その程度のことで、済ましては?、と僕は思う。

あくまで、損得上のことでケリ、でいい。

フェアプレイで縛らないといけないほどに、サッカーは、ズルさと手を切れない。

挑発と報復は、見苦しくもあり、もちろん、推奨はしませんが、

こういう事が起こると、

いかにも良識派ぶって正論っぽいことを吐く輩が湧いてくるけれど、

きっと、この野郎、といった感情を抑制できる、立派な社会人なんだろう、そのお方は。

乱闘を、子どもに見せてどうするんだ、とか。

僕の経験からすれば、ああいう舞台での立ち回りよりも、

もっと日常的な、たとえば、目の前の夫婦喧嘩や親の吐くウソによって、ずっと、子どもは落胆と侮蔑を学んでいるから、そう心配めさるな。

ファールをもらおうとして身体を使うこと。

実際の苦痛以上の見映えを演出すること。

そういう部分が、かなり疑わしいサッカーならば、むしろ、それを楽しんでしまいましょう。

ただし。

僕からみていて、食傷な演出はですね、

失点の途端に、ディフェンダーがそろってひっくり返って寝転がる、あれ。

サッカー定番?の落胆のポーズ、はどうしても、好きになれない。

では。