現実的サッカーに対処する?(愛媛FC戦プレビュウ❷)

本日は、ずっと雨予想。

となれば、とにかく、出来る限り、良いピッチコンディションでやらせたい。

せいぜい、雨しぶきの中、一平芸を楽しもう……。

山雅公式は、トレーニングマッチの画像に、隠れたメッセージを込めることが多い。

先日は、松本大学とやったようだけれど、
#7ルーカス ヒアンが写り込んでいたから、きっと、実戦ができるまで復調した、という情報提供、と僕は勝手に思っていて、今節、登録されれば面白い。

滝 裕太とのポジション競争、となろうから関心が湧く。

で、愛媛FC。

前節、ホーム相模原戦を、開始20分まで観たが、

ひと言でいうと、ボールを手にしたら素早く速く前へ、そしてシュートまでを完結する、骨太なサッカー、という印象。

石丸サッカーは、極めて現実的。

かつて、愛媛は、スパッ、スパッとパスを小気味よくつなぐ洗練サッカーをしていた記憶がある。

が、今や、そんなスタイルとは手を切って、中途半端なボールが行き交いするシーンにも倦まずつきあう、リアリスティックな流儀。

森下 怜哉(センターバック)から、ロングボールが前線に入りもする。

システム 4 – 4 – 2の、ダブルボランチには、森脇と矢田の、ヴェテランセット。

ツートップは、松田、ダンカン、となれば、布陣、メンツ的には極めてオーソドックス、ではありませんか。

相模原戦を観て、意外だったのは、〈強度〉には、かなり欠けることだった。

攻撃の鋭さは、相模原のようがよっぽど活きがよくて、2 – 1で愛媛がゲームを獲れたのは、どうだろうか、詰めにおいて相手より優った、のでは?、と思う。

つまり、愛媛の強みはおそらく、決定的シーンで決め切る力に違いない。

なので、愛媛のツートップが、山雅の最終ラインを追い込んでおいて、回避的に出されたバールを奪取、反転攻勢をかけて、仕上げまで一気に、そんな狙いでくるように思う。

山雅は、プレッシャーをおそれず、相手をはがすような速いパスでボールを前へ動かし、サイドを多く使ってペナルティエリアに侵入したい。

されば、やっぱり、下川、宮部(藤谷)らのサイドプレイヤの奮起に期待。

対処するよりは、あくまで自分流儀を貫く、で行きましょう。

では。

#14 フォーエバー (愛媛FC戦プレビュウ❶)

JFL当時。

僕が最初に覚えた山雅プレイヤーは、

その名前も知らなかったけれど、とにかくあの、背番号#14 だった。

左サイドを全力で駆け上がり、そして、戻っていく姿。

それがココロに響かないはずもなかろう、と今でも思う。

今節、対愛媛FC戦後は、玉林 睦実、いや、もはや、さん付けかも知れんが、

彼の引退セレモニーが予定されていて、

それだけでも、アルウィンに向かう価値がある、ってもんだ。

ゲーム内容にしたところで、愛媛左サイドと、山雅右サイドの攻防がポイントのひとつだろうから、

山雅の左サイドで働く者たちは、いつも以上に、熱く、強く、倦まずに、上下行ったり来たりを繰り返してくれるはずだ。

特に、下川 陽太。

彼は、2019シーズン、玉林とは、愛媛FCでチームメイトだったご縁があるのだから。

では。

リーグ戦 折り返し前の算段とは (いわて戦レビュウ❸)

いわぎんスタジアム参戦の京子さんから、わんこそばを何杯いただいたメールが入ったりしてましたが、

では、その、いわて戦からの学びは?

ひとつめ。

4~5月の、2連敗 × 2度。

これ、振り返れば、チームとしてかなり厳しい試行錯誤の渦中だった、
とは言え、修正の、ありがたいチャンスをもらったと考えるべきで、

既に、鹿児島戦(5/28 敗戦)で、復調と改善/進化をみせていたし、6月は、上手く立ち直ってみせたと、僕には映る。

で、いわて戦は、リーグ戦を40%消化する時点で、チーム戦法と容貌(メンツ、配置)に、メドが立ってきた中での、

もしも、疼痛に譬えれば、〈痛み〉が局限化してきて、更なる寛解に向けて手を施しやすくなった中での、ほんの足踏みひとつ、と僕は診ますね。

治療の方向性に、狂い、迷いが減じつつある、といったらホメ過ぎでしょうが、

要は、このメンツを最大活用してやるしかない、という覚悟のデッサンが描けてきたように思います。
(霜田サッカーには、個人技量の尊重、という要素は、かなり顕著です)

ふたつめ。 

今季、敗れたチームを、反則数の切り口で並べると……、

長 野   ☞  219 (ワースト 3位)
鹿児島  ☞   209 (同 6位)
富 山  ☞   205 (同 7位)
盛 岡  ☞   201 (同 8位)
沼 津  ☞   192 (同 10位) 

……、もちろん、サッカーのすべては、反則だけでは測れないが、リーグで、いちばん反則を犯さない山雅(157個)からすると、

この指標は、対戦相手に関する見積りをする時、かなり参考になります。

2022季の山雅は、反則数集計で、少ないほうから第6位、
今季は、さらに減っていて、攻撃を本道とするスタイルへの移行が進む。

他方、長野は昨季ワースト第1位で、今季も堂々の3位(現在)ですから、2季サッカースタイルは一貫していて、後半戦でやる時のヒントは、明確。

で、これからの4節の相手を、同じやり方で示せば……、

愛 媛  ☞   232 (ワースト 2位)
琉 球  ☞   214 (同 4位)
福 島  ☞   160 (同 19位)
八    戸  ☞   172 (同 18位)

ですから、愛媛、琉球との2連戦は、

〈強度〉面で、格段のアラートが発せられ、かつ、それを克服する手法、配置(メンツ)を、準備しましょう。

ついでに、福島には、ロングカウンター対策、八戸には、ショートカウンター(右サイド)対策が、用意されるはずです。

では。

実直に向き合うだけ (いわて戦レビュウ❷)

第15節にあって、

プレビュウでも、レビュウでも、僕が〈強度〉にこだわっているのは、

チームスタイルからであれ、技量の不足を補うためであれ、対戦相手の(累計)ファール数、あるいは、反則ポイント(もらったカードの多少)が、ゲームの様相に、色濃く影を落とすから。

いわてグルージャ盛岡の場合、

反則ポイントが、リーグ2番目に、高値。

また、反則数が、リーグ8番目に、警告数は、リーグ3位タイで、多い。

こういうデータがある以上、

そこと対峙するには、守功両面にわたり、強度で劣ることなく、かつ、被ファールによってリズムを崩されることのないように立ちまわらねばならない。

結果からすれば、相手の攻撃強度、つまり、突進精力に上手く対応できずに、失点し、
それなりにボールを動かせはしたものの、肝心の決めどころまでやり切れなかった、と言えましょう。

山雅の被ファール 19、とは、第10節対長野戦 の、同22 に並ぶレベルであって、さらに、盛岡に出されたイエローカードは 5枚となれば、是非はともかく、そこには身体を張ったバトルがかなり在ったわけです。

では、どうするか?

強く向かってくるサッカーを、すべて軽くいなせるほどの技量にある山雅でもないので、

どうやったって、真っ向、愚直、実直に競り合い、ボールに執着し続けるしか道がない。

(交わしてしまえるテクニックが皆無、とも思ってはいませんが)

つまり、あくまで、強度とスピードで上まわること、が山雅の活路なんです。

ファールによってかんたんには倒れない体幹、ファールを受けずに走り抜けられるスピード、そういったもので局面局面を支配する、

これはどうしても、残り23ゲームの 肝でもありましょう。

さて、レビュウ❸では、おんなじテーマが続きます。

では。

目醒めるのが (2023.6.24いわて戦レビュウ❶)

ゲームに入ってから、20分ほどかかってしまった、という感じでしょうか?

0 – 1 の敗戦。

先制されたのを挽回できずに、そのままタイムアップ。

自分流儀でやろうが、割り切って対策的に相手につきあおうが、山雅が、ゲームをまっとうするには、強度(インテンシティ)とスピード、これを忘れてしまうと、ひ弱さが露呈してしまう、といった教訓が得られたゲームでした。

開始早々から、盛岡はアクセル全開で、前へ前へと来て、左サイドをフル活用、

それが実ったのが、左からのクロスに飛び込んだ、16分のゴール。

マジメでなかったわけでは決してないが、相手の勢いを断ち切れずに、20分ほど手こずる間の失点。

その後は、交代策もすばやく、テコ入れも奏功、

ゲームの8割方は、ボールを動かして攻勢に出るものの、ペナルティーエリア近辺を、ガッチリと守備陣形で固められると、それを崩すのに苦労して、

シュートに持っていけるような、オープンスペースを創り出す工夫に足りなかった。

たとえば、前半46分。

常田が振り向いて打ったシュート(枠外)などは、決めたい気持ちがわかるんですが、あれは、ゴールに向けった体勢の榎本にバックパスすれば、もっと有効なシュートチャンスだった、と思います。

つまり、スペースをつくっておいて、良い体勢で打てるプレイヤーに打たせる、といった連携があるべきで、

今後、守備を固めて逃げ切りをはかる相手とやる場面では、絶対必要な要素。

……15節までやって、

❶強度と守功反復のスピード
❷人数がそろった相手守備をどうやって崩すのか

……これが、課題として残り続けました。

特に、❷は、ボールを握るサッカーをやりたければ、避けて通れない。

では。