0 – 5 の大敗。
スコアとして一方的。
であるばかりか、内容も、評価のまな板に載らないようなゲームでした。
ここまで、彼我の明暗がキッパリしたのも、近年、チョッと記憶にござんせん。
昨季の、アウェイ金沢戦(1 – 6)にしても、今節ほどに、こっぴどく悪くはなかった。
観戦中の家人に、DAZN観戦の息子から着信があって、
― まるで、練習試合やってるようだね。
こういう皮肉の感想に、さすがに抗弁できません。
今回ばかりは、南ゴール裏発のBOOは正当であって、甘受すべし、でしょう。
5失点後、
こうなっちゃったら、このままでは終われないよね、チーム山雅よ。
これが、アルウィンの総意だったんだろうけれど、
結局は、被零封でゲームセットの笛を聞く……か。
〈顔を洗って出直せ〉。
他に、かけるべき言葉が見つからない。
そのわけは……。
❶高知の、手早く相手ゴールまでボールを持っていくスピードサッカーに、チームとして、ほとんど対応できていなかった。
#18のアタマと、#11の足許をめがけ、センターラインを越えたらスローインはロングで、とやることに、シンプルかつ徹底する、高知。
パス数の少なさ、速いサッカーは、プレビュウでも指摘しましたが、そこをひっくり返せる技量にまったく不足。
チノ氏(北ゴール裏同志)は、これだと、2失点くらいは覚悟かな?、と観ていたらしいけれど、
その後、30分台に 3つの失点を積む。
相手の勢いに押されるばかり、チームとして、成り行きでやってたことになる。
❷高知の、他と比較してもっとも活発で、精力的なその左サイドの、高い位置(エリア)。
それとドンピシャ対峙したのが、今季初先発の樋口、サンタナで構成する山雅の右サイド。
相手の最強部位と、こっちの連携がまだまだ醸成されていない脆弱な部位がやりあうと、ああもミゴトに、出し抜かれるわけか。
とは言っても、右サイドから侵食された、とはいえ、
つまり、引っ張りだされた右サイド陣が迂闊、とはいえ、
中での対応も、決して褒められたものではないだろう。ついていけてないし。
❸こうも、ゴールの匂いがしないとは。
後半、システムを変更し、
村越、佐相、本間などを投入して、サイドに風穴は空くようになった。
とは言え、
サッカーにおけるメンタルの綾で、
相手は勝利を確信した中、余裕を持ってやっているから、そしてカウンター狙いに絞ってもいるので、
山雅にすこしばかり陣形を振られたところで、致命的に崩れない。
相手の守備網の外縁から、攻撃を起こそうとするのなら、
もっと強烈で、意表を衝く方法を、定常的に確立しないと厳しい。
ルーカスが傷んで、よーいドンが、ますますできなくなったからにはいよいよ。
で。
ややもするとフォーカスすべきは守備面、と見えがちですが、
このチームにとって、
6ゲームを消化した時点で、早くも浮かんできた正念場は、ひたすら攻撃力の不足……。
ゲーム後半の、終始の攻めあぐねであからさまになったのは、そこです。
では。