我がチームを知る ❹ (発動する者 を求む)

昨16日、チームが始動した。
本日からは富士の裾野、御殿場で、キャンプイン。

機敏、俊敏な突貫小僧、それから、前線のターゲットマン、さらには、難攻不落の壁、そういった若い才能を多数手に入れることに成功した2020~2021の補強。

特長を強烈に発散できるカードを鋭意集めた、そんな印象が強い。

新体制発表の舞台上、プレイヤーの多くから、自分を追いつめるために松本の地にやってきた、みたいな切実感が伝わってきた。

追い込んだ先に、トップリーグ  ☜ これキャッチコピーにしよう。

これらタレントが、解き放たれてピッチ上を躍動した日には、それはそれはスペクタクルな山雅サッカーが楽しめるというもんだ。

柴田式の、こちらから仕掛けるサッカーとなると、まづは、ゲームをみづからの手中にたぐり寄せることを狙わねば……。

となると……、そうなんです。

多彩な才能たちを、有機的、かつユニークなアイディアで〈動かす者〉がピッチにかならず居なければならない。

キャプテンマークを巻く者と必ずしも同じではない、局面を読みながら攻撃のスイッチを入れる者。

あるいは司令塔、と呼ばれるプレイヤー。

この人選、チームの攻撃スタイルと密接な関係にあると思うんだが、
果たして、今季の山雅は、どういう流儀を打ち出して来るのか?

前線から厳しいディフェンスをかけての反転ショートカウンターか、走り込んだサイドを狙う、もっと広いエリアへ展開するカウンターか、あるいは、前線のターゲットに収めるような裏狙いか?

いづれのやり方を採るにせよ、もっとも大切なのは、攻撃をやりたいスペースを創り出す、その手際だろう。
それを、どこあたりから、誰が始めるのか。

この誰?、に当たる者が、結局は、攻撃を発動する、その人。

いま時点では、どうしても、候補としてボランチに目が向いてしまう。
たとえば、佐藤 和弘、浜崎 拓磨あたり。

さらに、2列目より前のポジション、という条件であれば、小手川 宏基か。

まぁ、あと40日もすれば、柴田式の解が明らかになるんでしょうが、すくなくとも、来季以降の#10探し、これを楽しむ気持ちで思案中。

では。

我がチームを知る ❶(やがて#10 を)

これでもか!、って感じの、完全移籍のリリースには、少々驚いた。

おいおい、こんなにやって、お金は持つのかいな?、と下世話な心配もしたくなる。

昨季は水戸でリーグ第4位の 15得点をマークした、山口 一真の入団がそれだ。

山口は、11/29対愛媛戦で負傷し、その後、左膝の前十字靭帯および外側副靭帯損傷と診断された
全治は不明だが、とにかく治療と回復に専念するのが、当面の仕事。

山雅にフィットすれば、おそらく将来的には、#10を背負う才能には違いない。

水戸では#10だったゆえに、加入の報に接した時は、喜びよりも先に、水戸ファンの落胆が思いやられてしまった。

(他チーム経由を含め) 山口に加え、安東 輝、浜崎 拓磨、戸山 凌、佐藤 和弘の面々が揃えば、我が山雅は、ホーリーホックの資産を運用している、と言われても仕方なしか。

こうなったら、そんなヤッカミもむしろ、すがすがしく受け止めてしまえ、ってもんだ。
アウェイ茨城のスタジアムで、風とブーイングを心地よく感じる日、が戻ってくることを期待して。

さらに、出身校で串刺ししたら、外山(2016年卒)、山口(2017年卒)、大野(2018年卒)は、阪南大学で括られるんですな。

ついでに、アントラーズから、レンタル終了を狙って3年連続でプレイヤーを獲得とは。

―柴田さん、84ゴールとぶち上げちゃったけどさぁ、今回の補強で、これ、冗談事でもなくなるかもよ。

―そんなこと言って。あなたを真に受けて期待した挙句に、がっかりさせられることばっかり。

もちろん、物事そんなに単純でもないけれど、現在籍プレイヤーの昨季のゴールを合算すると、これが、50得点。

山雅の2020年の得点は、44。

つまりは、なんとか昨年並み以上のゴール、というところにはたどり着いた、とするのは、楽観的過ぎますかね?

たとえ道は暗くとも、少しは、僕のこと信じてくれてもいいだろう?

この曲に乗せて言いたい夕暮れもあるさ。

では。

いまだに儲けたい? Get Back Session

映画『Let It Be』(1970年公開)。

この作品は、前年の1月、ビートルズが ロンドン市内でおこなった〈ゲットバック セッション〉と、アップルビル屋上で演ったライヴコンサートを記録したもの。

ドキュメンタリー、というふれ込み。
演奏の合間の、意味のない会話、ヤラセを思わせるようなおふざけ、そういうものは、初めて観た当時からやたらと気に障った。
ジョークとしての質も低く、ああういうのは要らん。
彼らにしたところで、どうでもいいサーヴィスなんだろうし。

演奏(セッションとコンサートの)シーンだけをつなげたほうが、100倍魅力的なものに仕上がったと思う。

※これは、ザ バンドの解散コンサートを記録した『The Last Waltz』(1978年公開)にも言えること。
『Woodstock』(1970年公開) の編集スタイルに固執するマーティン スコセッシの映画つくり、と言ってしまえばそれまでだが、ことさらに時代感を取り込むやり方には賛成できない※

一緒にやっているビリー プレストンが、周囲からあまりリスペクトされている風がないのも、おおいに不満。

映画の撮影中に、ジョージ ハリソンはグループから抜けることを公言したらしく、そのジョージが連れてきたキーボード奏者となれば、あまり歓迎もされなかったのかも知れない、というのが、勝手なうがちなんです。

で、この映画のために撮られ、いまだ陽の目をみていない未編集のテープが多量にあるらしく、これが引っ張り出され、作品化される。

金儲けのネタは、いつになっても探されているらしい。

You Tubeに、それをチラ見させる格好で予告されているので、興味があればご覧あれ。
The Beatles Get Back – A Sneak Peek~、という題名。
ゲットバック セッションをこっそり覗く、とずいぶん煽るではありませんか。
ご丁寧に、日本語版も公開された。

観てやらないでもないけれど、演奏シーンのみで十二分、という萬年からしたら、半世紀前の、どうでもいい会話や冗談をいまさら饒舌に紹介されてもなぁ、とあまり気乗りはしていない。

はたして、どういったご観客から興行収入を期待しているんでしょうかねぇ。

ではなくて、彼らが創り出した音楽にこそ、集中したいのに。

では。

父と娘と、音楽と。

ジョー氏の娘さんは、高校生なんだが、ペンタトニックス(Pentatonix)がお気に入り。
ゴスペルが、好きなジャンルのようだ。

この5人組のア カペラ グループは、賛美歌も多く取り上げているから、たしかに、ゴスペル風なアレンジは巧い。

なかなか良い趣味ではないか。
と思うんだが、オールディーズナンバーには興味が無いようです、とジョー氏は、残念そうに言う。

この親子の齟齬については、今日の若い世代が、ロックンロールのリズム感よりは、メロディアスな楽曲のほうにより惹かれる、としておこう。

で、そう言いながらも、レッド ガーランドのリリカルなピアノソロから始まる、マイルス デイビスの『My Funny Valentine』を、聴いてばかりの萬年ではある。

この演奏などは、相当にメロディアスだなぁ、と思うんですがね。

もちろん、ペンタトニックスは、またの機会にでも。

では。

〈コメント〉
らっこ さん より(2/8 19:56)
コメント失礼します。ジョー氏の娘、らっこです。
高校の体育の時間にダンスを習ったのですが、その時に踊ったのがPentatonixの「Can’t sleep love」でした。
初めてこの曲が流れた瞬間、なんてお洒落なんだ……と自分にビビっと来るものがありました。
人間の声とは思えないくらい重厚感のある安定したベース、スっと耳に入ってくる美しいハーモニー、それらに乗って自由に動く滑らかなメロディー……
今でさえ、聴いていると何とも言えない気持ちになります。
そして歌詞を調べてみると、この曲は「眠れないほどの愛をいつまでも渇望してしまう気持ち」がテーマにされているのだと思いました……。
眠れないほどの愛を渇望したら、愛を見つけた時、それが本当のものだとしても人間は不足を感じてしまうというか、渇望していたら愛が勿体ないのではないか、と私は思いました。
まぁ、自分はまだそんな愛を知らないから何とも言えませんが。いつか本当の愛を知ったあと「Can’t sleep love」を聴いたら今とは違う感じ方をするのでしょうか?
これも曲に出会うことの楽しさの1つだと思います。
コメント失礼しました。

アルウィン凱旋の日は近し。

2020天皇杯がらみの話は続きます。

準決勝のひとつは、フロンターレ vs ブラウブリッツ秋田 だった。

ハイライト動画を観ただけだが、まったく予想通りの展開。

力の差を前に、相手の攻撃を凌ぎ切ってから反転の攻め、という立場を採らざるを得ない秋田であったけれど、守備網を衝かれて、ゴールネットを2回揺らされる。0 – 2。

けれど、被シュートが14本、こちらが放ったのが 7本、というのはそれなりに喰い下がった結果だ。

秋田イレブンにとっては、2021シーズンに向けて、上出来なトレーニングマッチとなった、と割り切れば良い。

で、あと2箇月もしないうちに、山雅にとっては、秋田と対戦するスケジュールが確定してくる。
J3の戦場を、圧倒的な戦績(21勝10分3負)で席巻した、その秋田と。

中村 亮太、谷奥 健四郎はともに、契約を更新(12/31)。
久富 賢にも、そう願いたいところ。

そして、彼らが何年かの時を隔てて、アルウィンのピッチに踏み出す姿を眼にしたいものだ。

まるで、リユニオン(同窓会)のように再会を喜びながら。

(オフコース臭のしないオフコースの曲を聴きたいものだが、なかなか探せなくて苦労します)

では。