無題。

一昨日、友人から、ショートメールで、

― バケバケやっと終わった、高石の笑顔だけでまわすNHKくだらない……。

これが、毎朝 15分やってる番組であるのは、

居間のTV画面に映るのが自然と目に入るから、

観る習慣のまったくない僕にでもわかった。

高石、というのは、おそらく、主役を演じている女優の姓だろう。

早速、

―くだらない、と言うのなら、観ているのもどうか?と思うが。

と返そうとしたが、たまたま病院でいまかと会計待ちをしていたこともあって、やめにした。

つまり。

この手の番組を、下る下らないと評するのは、ほとんど意味をなさない。

合計30時間超分を、小刻みで構成するのだから、毎回が、高密度な作品になるわけがないし、

そもそも、極悪人は登場せず、主人公は、かならず反戦主義者、という不品行のないステレオタイプで創ってあるのだし、

おもに高齢者層の習慣性に訴えること、それが、商品価値なのだ。

だから、家庭(夫婦)生活を描くにしても、

凄絶だった、漱石や、萩原 朔太郎(詩人)のそれは、絶対に採りあげられるはずはない。

ところで。

日本で、1961年とは、

映画館の年間入場者数が、10億人を下回って、8億6千万になった年。

それから年を追うごと減少して、5年後(1966年)には、3億4千万人になる。

(参考値☞2025年の入場者は、1億9千万人弱)

この流れを、当時は、映画産業の斜陽、と呼んだらしいが、それは、一面的は観方で、

テレビ業界が、映画にかわって、主に、

日常の家庭生活を描く〈ホームドラマ〉、紋切り型な〈時代劇〉〈刑事物〉などを受け持つ格好で、制作配信するようになったのが実情だと思う。

だから、

誰がどうのこうの言ったって、

これからも、15分刻みの、健全たるホームドラマは、なくならない。

では。