
J.S.バッハの、ゴールドベルク変奏曲(1741年刊行、BWV988)は、
チェンバロ演奏のために書かれた。
没する9年前の、バッハ 56歳の年。
某伯爵の不眠症を癒すために創られた、というエピソードを、そのまま信じていいのかどうかは疑問。
まぁ。すくなくとも。
聴き手が貴族階級に限定されていたことは、階級社会の世にあっては当然で、
バッハのアタマには、民衆に聴かせる発想などなかっただろう。
現代に生きる、一市民のありがたさよ。
曲は、同一のアリアで始まって、終わりが締めくくられ、
その間に、30の変奏が配される。(前後半15づつ、の趣き)
グレン グールドのピアノだと、
変奏曲 30が、清新で、高貴で、情感が豊かに演奏されていて、素晴らしい。
……と、これは、前置きで。
ゴールドベルクの変奏曲数が30なので、
令和キネマ座の集中鑑賞は、真似て、30作品で終わることにする。
29) プロデューサーズ 1968年 米
30) シティーヒート 1984年 米
……30本観終わって、ざっと心に残る俳優は、
丹波 哲郎、ジーン ワイルダー、マックス フォン シドー あたり。
この3人については、今回の作品というより、他作品における演技が、もともと筆者の心象にあって、それらを含めて、彼等の演技力の幅と深さに魅入ってしまったがゆえ。
(丹波☞ジャコ萬と鐵、ワイルダー☞ヤングフランケンシュタイン、シドー☞エクソシスト、といった具合)
では。

