
順境の日には楽しめ、逆境の日には考えよ。(『伝道の書』第7章14節)
ただし。
問題を解決しようとばかり考えても無益なことも多い。
Don’t Think Twice、ともいうね。
どうやったって解決しない問題など、ザラにある。
ならば、自分にできる、と思うことだけやって、問題が残ろうとも、
平気でいられるように、自分を図太く変えるのが上策。
経済的な国際的締め付け、という逆境を破ろうとして打った手が、
1941年12月8日の、日本帝国海軍による、米オアフ島パールハーバー基地への奇襲作戦だった。
これが、我が帝国に残された打開策。
……と確信した。
というよりも、信じたかったんでしょうね、その後の軍事行動をみる限り。
皆で教会へ行くべき、キリスト教徒のならわし(安息日)を狙った、という点はまぁまぁ練ってあるが、
戦果そのものは、それほど上等ではなかった。
米国側からみた、そこらへんのムードは、
映画『地上(ここ)より永遠に』(1953年)や、『1941』(1979年)に、深刻に、あるいは荒唐無稽のコメディで、描かれる。
僕は、スピルバーグ(監督)の 1941を、戦争と軍隊を
古風なスラプティック(追っかけなどのドタバタ喜劇)風に、あっけらかんと描いているから好む。
彼が戦争をマジメに描くと、20年後に撮られた『兵士ライアンの救出』(1998年)みたくになる。
さて。
1941では、ジョン ベル―シが、P-40 カーティス(戦闘機) のパイロット役で怪演を魅せた。
翌1980年、ベル―シは、『ブルース ブラザーズ』に主演し、ヒットを飛ばすも、
1982年、33歳で世を去ってしまう。
ブルースブラザーズ中から、
アレサフランクリンの歌唱『Think』を聴いて、
12月8日における米軍の犠牲者と、ベル―シを悼もう。
では。

