
〈窮屈な前半〉
ロングボールの蹴り上げ。
放り込み、間髪いれずに駆け込むのがセットになったサッカー。
こういった相手の流儀に圧迫されると、
無闇な(その場しのぎの)蹴り返し、
あるいは、前につなごうとしてのパスミス。
ゲーム開始20分までは、こういうことで難儀した。
失点はその中で生れ、こっちがボールウォッチャーとなった失態。
でも、まぁ、
30分前後になると、自分たちを取り戻しつつ前へ進めるようになったけれども、
ああいった、対処に追われる時間帯を、いかに極小化できるか?
そこをカイゼンできないと、来季も、リーグ上位には位置できない。
〈奏功の後半〉
その要因は、いくつかあって、
いちばんは、サイドからサイドへの展開をやり通したこと。
4バックとやるには有効な手であって、それも、相手を寄せておいて反対へ振る。
#46安永を介したりして、左タッチライン沿いに展開する #40樋口を徹底的に使った。
あとは、#42想来の、相手ディフェンダーに勝った跳躍力。
競り勝ったボールの落下点へと衛星的にそ走り込んだボランチ、あるいは、#41村越の位置取り。
それと、サイドバックの外側からオーバーラップを試みた、#36松村(右)、#20陸王(左) の推進力。
このゲームだと、〈サイドを活かせ〉で統一され、徹底された意思統一を、
僕はすべてのゲームで観たかったのよ。
残念ながら、今季はこれが際立つのが遅かったが、来季はここから始めないとね。
では。

