負ける気はしないけれど (福島戦プレビュウ❶)

栃木SC戦は、戦前、個人的に、勝てる気がしなかった。

つまり、勝てる材料がなさ過ぎた。

なので、引き分けに持ち込んだだけでも、よく辿り着いた、と思う。
(たとえ、引分けを善し、とする向きは少なかろうと)

で、その論法でいくと、

今節は、〈負ける気がしない〉。

ただし。

決意ばかりで力んでみたところで、勝てるかどうかは、やってみなけりゃわからせん、がホンネ。

もちろん、準備したサッカーをやり遂げてもらうことは、あたりまえ。

さて。

先に、悪い材料を挙げておこうか。

ドリブルを多用するチームには勝てていないのが、今季の山雅。

唯一の例外が、ホームの金沢戦だった。

リーグの、ゲーム当りドリブル回数のトップから8位まで、を書き下すと、

栃木C、高知、群馬、栃木SC、金沢、鹿児島、福島、八戸

それらの対戦では、1勝2分7敗の戦績。

勝率 ☞ 10%では、お話にならない。

この場合、ドリブルとは、ドリブラー本人が駆け上がることでゴールを陥れる、といった単純な話ばかりではなくて、

ドリブラーのマークに引っ張られる格好で、

相手の守備陣形が乱れ、守備網に疎が生じたり、穴があく。

あるいは、相手を背走させることで、ゴールラインまで一気に到達し、

相手のクリアを誘ってコーナーキックや、深い場所からのスローインを得る、そういう効用のこと。

最近、

yamagaの、ツーボランチとスリーバックには安定感が増し、

そこで、かなりの被弾を抑制している、とは言え、

我らがサイドバックは、守備においてとりわけ屈強ではないから、サイドを衝かれると脆いのが不安。

❷では、福島のゴールが、ドリブルから直接生まれているか?、というと

セットプレイからの得点が、全得点の 30%を占め、

クロスから(12%)、ドリブルから(10%)を、大きく引き離している。

ゆえに、コーナーキック、自陣深い位置からのフリーキックには、細心の注意を払わないと。

対コーナーキック守備は、ゾーンとマンツーマンの折衷式にしてから、

より堅くはなったと思うが、明後日は、どうでしょうかね。

……以上、あまり、こちらにとっては、よろしくない福島の強みを診てみたんですが、

ならば。

つけ入るスキをどこに見出すかを、

無理してでもプレビュウ❷でさがさなくちゃあ。

では。