この悩ましい二律背反よ (沼津戦レビュウ❷)

もしも、#10菊井 悠介が、あの夜ピッチに立っていたならば、

3 – 0、4 – 0、のスコアで勝利していたのかも知れない。

が。

アシスト、クロス、ドリブル、ラストパスなど攻撃的指標において、

山雅内キングのこの男を欠いていなかったならば、どうだった?、などと、

実は、だあれにも判らない、立証できない話なのだ。

 

けれど、彼の不在によって、

とりあえずは、一旦、菊池にあづけよう、

そこで、ワンタッチプレイでクサビのラストパスが入るだろう、

常に菊井の立ち位置を見ておこう、

セットプレイは、彼の領分、

……と言った期待や依頼心は、一切、無用のはずだった。

僕には、

やはり彼を欠いた、

昨季のアウェイ大宮戦(2 – 0 の勝利)が想いだされるのだけれど、

あのゲームも、前方向のたたみかけが、チーム内に共有されていて、

お洒落、気の効いた、そんなプレイが皆無だったように記憶する。

それと、ボール保持のチームに対し、ボール保持で上まわるゲームをやってしまった、この前の、ホーム琉球戦(1 – 1のドロー)。

その存在と不在とが、ジス イズ ザ クエッション……。

ならば、どうするか?、って。

月並みにはなりますが、 

我らが#10が、

チーム攻守のかなりな部分でタクトを振ることで、チームを牽引しつつも、

そこでは、無駄なく、よどみなく、シンプルに相手ゴールを陥れる手法に執着すること。

ここだけの話、僕が主張する、菊井ボランチ的配置論はそういった趣旨でもある。

なにせ、次節は。

ホーム対戦では、勝利はしたものの、こっちのシュートは 5本と寂しいゲームだった、そのツエ―ゲン金沢と、あのスタジアムやるのですから。

では。