昇降格のチームづくり。

よっぽど財政磐石なクラブでない限りは、

昇降格は、常にまとわりつく事態、なのかも知れぬ。

決意表明(意識論、危機感)など持ち出したところで意味をなさないのは、

山雅ファン&サポーターであるなら先刻ご承知のはずだが、いまだ精神論にすがる軟弱さが横行する。

よせやい。プレイヤーは、修行僧ではないのです。

好不調を、いかにやり繰って、

明日の地平を拓くのが、複数カテゴリイ制に参戦するスポーツクラブの宿命だ。

山雅について。

出場プレイヤーの平均年齢の変遷(2012~2025途中)を表したのが、下のグラフ。

そもそも、

山雅の現在地である〈若さ〉(とその裏付けのクラブ財政) をわかっていないファン&サポーターは案外多い。

経営のことなどは、どうだっていいのだろう、きっと。

そういうのに限って、財政措置に関する無知ゆえに、チーム編成に高額必須の無体な注文ばかりつける。

この変遷をみると、今が決して元の木阿弥でもなくて、

いろんな経験ができた過去 13年と思えば、それでよろしいのだが、

2019季、トップリーグ突入時、平均年齢29 のチーム継続の4年目で、かなりの疲労が来ていたチーム。

ここで、指揮官の交代をはじめとし、サッカーを刷新できなかったこと。

(シーズン途中の不可解な前田 大然放出は、正気の沙汰ではなかったが)

そのツケを払う格好で、2020季、2部に舞い戻ったシーズン.。

この季は、昇降格が凍結されたのだから、バタバタ監督すげかえも不要だった。(これは当時も指摘)

……僕が、過去のチーム強化と編成について文句つけるなら、そのふたつくらいか。

より上位リーグで、実戦で揉まれなければ達しえない技量の壁の歴然はともかく、

山雅特有の不幸は、そこに加えて

界隈にはびこる守旧的/懐古的な、身勝手なあるべき山雅像が、正当な評価をゆがめること。

ここ4年かかって移行してきた

年齢26歳程度(ルーキーや大卒後2~3年)の、それなりの練度をまとったチーム。

なにせ、大卒ルーキーが、守功で堂々ボランチをこなすのだ。

それゆえの先制されると勝てないひ弱さにはウンザリもするが、

だからこそ、かなりな伸び代を残す、と(無理にでも)想定すれば、

1年後が、それこそ楽しみな山雅なのだが、

そのまえに、このシーズンのリーグ戦績次第では

今季依存性の高い、ジュビロラインは残るかも知れないけれど、

いまや現実味がいや増すところの、

不可避で激烈なスクラップ&ビルドが、この季の終わりに待っている?

ま、覚悟しておきましょうや

2026年前半は、リーグ縦断的な特別大会で揉まれる幸せがやってくるし。

以上、すべては、白昼夢……。

では。