チームとして決めとくさ。 (栃木C戦レビュウ❷おしまい)

いつドルブルを敢行し、また、いつとりあえずクリアなのか、ということ

❶これで2戦やって2敗。

2025季、栃木Cとの再戦は(おそらく)ないが、

その攻撃ポイントは、いまや、

#39によるその右サイド、ということが了解された。
前列には、#99がいて、そこに絡む。

ゴールキーパー、センターバックは、いつも左サイドへの供給を心がける。

ゆえに、田中パウロの左は、むしろ、魅せておく感じ。

ま。

2失点は、向こうの右サイドでのボール被奪取ではあったんだが、

これは、狙ってはいても、相手にしても〈望外の〉得点だったのではないか。

なぜ、栃木の左について強調するか?

#39の、カットインからのドリブルは、その先のクロス投入に際し、中に人が揃うタイミングを測るものであったこと。☜ ドリブルの真髄。

ひとつには、山雅サイドバック、アウトサイドハーフも、見習うべきだから。

たとえば、龍平。

左(相手ゴール方向) を切られると、大方は、後方へパスだよね。

山本が、単騎のドリブル突破をひるむのならば、そこはチームで対処でしょ。

山本が中に絞って、誰かがかわってタッチライン沿いに走って受けるとか、

あるいは、山本から誰かが受けて、タッチライン沿いにパスアンドゴーの龍平に戻してあげるとか。

こういう部分が変わらないのは、不可思議。

ジャスティンをここまで活かせないのは、

ただ、個を入れ替えればいい、といった発想では?、とうがちたくなる。

ふたつめ。

このゲームも、やはり、

宮部 大己は、ひたすらの安定であって、八戸戦と同様な働きぶりを示す。

どれほど、#39の突貫を阻止、突破を抑止したか。

宮部がすでに、左センターバックのレギュラーを獲ったから、

杉田 隼が、右でいかほどやれるかが、正念場。

後半開始直後の駆け上がり、ああいうのを頻繁にできるようになれば、もっと開花する。
あの動きは良かった!!

杉田にとって気の毒だったのは、栃木ペナルティエリア外縁で、競う際に受けた相手の肘うちが被ファールにならず、

田中パウロと交錯して互いに転倒したのに、イエローをもらったこと。

他にも、63分頃、相手#39が遅れて安永にチャージにいったのがノーファールだったり。

疑問のジャッジであっても、彼我はその同条件下だろう、とする議論もあるが、

場内やピッチが騒然とならないままに、プレイヤーが傷んだだけでゲームが進む、ってのが、ゲームクオリティを大きく損じている。

❷セットプレイなどに明確な〈画〉があったこと。
ゲーム開始早々の村越のロングスロウは、前方に走った高橋がフリックする、

コーナーキックは、野々の頭、とターゲットが絞られていた。

なにごとにも、ビジョンがないとね。

後半、右コーナーキックを、ゴールライン沿いに山本へ入れたもの面白かったが、プランが完結しなかったのは惜しまれる。

次に、課題。

智恵を使え、(パント気味の)ルーズ、曖昧なボールの処理。

山雅については、とかくまじめな反応が多いが、

無理な体勢のアプローチの場合だと、体力を消耗したうえ、相手にボールが渡ることが多い。

ここは考えどころで、特に、相手の仕掛けに対しては

とりあえず、捨て球にしてもいいから、大きく蹴り出してスぺースを挽回するなどの割り切りも必要。

ゴール前のクリアボールもおんなじで、

とりあえずカットするのか、今こそ!! と攻撃反転するのかを、仕分けしたい。

この場面、一瞬の判断でやらざるを得ないこともあって、栃木C戦では、

とりあえずはクリア、を拾われ、

なんとか反転攻撃のドリブルが、相手守備に引っかかってしまい、ゲームの流れを渡した。

思うに。

ペナルティエリア内外のクリア状況を、数パターンは想定したうえで、

あらかじめ、クリア方法を決めておく。

反転攻撃するなら、すでに、誰がどこに位置を採るかと、走り始めていることをプランニングする。

これを特化してやっていたのが、かつてのいわきだった。
いまのFC大阪も、これに近い。

まぁ、こういう場面を、どの程度、個人の意思にゆだねるかはチームの思想なんだろうけれど、

チームとして準備しておかないと、できない相談では?

無能とは思ってないが、無策を感じる。

サッカーの正式名称が、アソシエイトフットボールである限り、

〈アソシエイテッド〉、すなわち、結びつき、連携はマストで、

組織化してやるから、面白い(観る価値がある) のであって、

個の技量は、そのためにこそ求められるはず。

個の秀逸は、その時単発の、ホォッ~やるね、で終わりさ。

では。

ゲームハイライトはどこか (栃木C戦レビュウ❶)

勤務のため、ゲームをリアルタイムで観戦できなかった家人には、

DAZNで、ゲーム前半の、

15分~25分の10分間をご覧あれ、とお奨めしておいた。

3失点目(60分)は、コーナーキックのこぼれから、のひと言で足りるだろうし。

山雅の 2得点は、

笛が鳴ってから 15分間は飛ばすやり方のなか、

サイドチェンジを活かし、サイドからクロス、とピッチを大きく使ったもので素晴らしい。

……そうなると、中央(真ん中)は、

想来の走り込みにあわせ、その裏抜けに賭けて使うのか、

あるいは、

そこを経由してサイドへ展開するための起点、として活かすほうがいいのかどうか?

菊井からの裏抜けパスやパントが、受け手となかなかアジャストしないのをみると、そこをもっと突き詰めたいなぁ。

ところで。

ゲームの焦眉があの時間帯であるとして、

4分間で 2失点について

観てる気分としては、せっかくのリードを、と腹立たしくもなろうけれど、

だから、どういう心持ちで闘え、という気分上の修正などに走るな。

得点直後、短時間での失点を重ねるのは、タマタマなのであって、

かつても、ずいぶんとあった。

そこに、因果性とか、法則性を診ようとするのは、感情論に過ぎない。

裏を返せば、

得点直後に失点したくなければ、

相手陣地のコーナー付近でプレイしておけ、とか、

ボールを、獲られるリスクのない場所でとにかく回していろ、

みたいな議論では済まないでしょう?、ということ。

では。