ハナムグリの災難。

いよいよ、

無花果(いちじく)の実が、その成熟の第二波!!を迎えようとしている。

第一波は、先月の中旬のことだった。

実が大きくなって、表面に赤みが差すと、食べごろのシグナル。

すると、そこへ鳥類、ハナムグリが、その実を食しに一斉にやってくる塩梅。

家人が、イチジクの果肉に、少々の砂糖とレモン汁を加えて煮たジャムを、楽しんでいる僕のライバルとして。

ハナムグリとは、

コガネムシの仲間で、鶯茶色の背に白い斑点が浮かんでいるのが多く、これが、シロテンハナムグリ。

10匹ものハナムグリが、ひとつの実に集っては、その密を楽しんでいる。

それはそれで、人間と十分に共存できることなんだが、やっかいなのは、

スズメバチも襲来すること。

彼等も、やはり、果汁が好物らしい。

7月だと、その攻撃性もあまりないので、こちらの身の危険が迫る感はなかったが、

それでも、と思ったから、

噴霧式の薬剤を、実のまわりで飛び交うやつを狙い、数回放って撃退する。

ところが、

申し訳ないことに、その近くで密吸いに熱中していたハナムグリが、その薬剤の犠牲となって、

ボタボタと20匹近くが、地面に落下、絶命していく。

ところが。

2~3日すると、その屍体がすべて消えてなくなってしまうのは、

自然の、偉大なる、食物連鎖のなせる業。

第二波がやってくれば、また同じような光景が出現するのかと思うと、だいぶ気分が滅入る僕なんではある。

では。