朝顔と桔梗と。

きのうの朝、我が庭では、

今年いちばんはじめの、朝顔が咲いた。

して、桔梗は、数日前に開花しているから、

こうなったら、季節はもはや、秋に違いない。

万葉集には、山上 憶良が、秋の七草を列挙した一首が収まっていて、

その中で、〈朝顔〉と詠んだのは、実は、桔梗のことだ、とどこかで読んだ。

が、どちらも、秋のおとづれを待って咲き出すのだし、美しさに優劣はないのだから、

それが、朝顔だろうと、桔梗だろうと、どうでもいい。(と思えるようになった)

僕に関して言えば、かように、

どうでもいいことは、年々増えていて

地方政府の首長が、(結果として)学歴を偽っていたのを、周囲が大騒ぎしているのを観ると、

あまりよろしくはない他者の言動を責める偽善には、ウンザリする。

キリストじゃあないが、かつて嘘をついたことの無い者だけが、石を投げるがよかろう、と言いたくなる。

だいたいが、大学卒業か、除籍かが、投票の動機でもなかったはずなのに、

どうも違っていることがわかると、とたんに、学歴詐称と騒ぎ出す。

大学を卒業していなくなって(卒業、とは公言していたけれど)、

市長の職に就ける、そして職をまっとうできる、という事例をつくってもらう、

これほど格好なチャンスは、またとない、と思うのですがね。

どうやら、事はそういうふうに進行しそうはないのが、日本という国の薄っぺらさ……。

参考までに、学費も払わずに学校と途絶すると〈除籍〉、それなりの届けを出して学校を去ると〈中退〉となるはず。ま、どうでもいいか。

では。