そこそこ出来もよくて、見応えあることをやっていた。
にもかかわらず、
終わってみれば、3失点なのかよ……そういった、重いガッカリが湧くから。
山雅、ゲーム冒頭から、活きの良いプレイが続いて、好調な滑り出し。
2点差(74分あたり)となって、それを笠に着た相手が、多少ラフであっても、思い切り良く撃ち込める状況になると、
さすがに、こっちの勢いも削がれてしまったが、それでも、最後まで精力の出し惜しみもなかった。
ボールをつなぐことができないわけでもない栃木が、
ボール保持を棄てて、裏狙いのロングボールと、サイドへの展開を多用してきたのは、まるで、プチFC大阪を思わせましたが、
ひょっとしたら、これがリーグに流通しつつある〈山雅対策〉であるのか、ないのか。
これこそ、栃木SCが、舞い戻った3部リーグで見出したサッカーだ、とするならば、今後の出来栄えを観てみたいし、
そういうサッカーを凌駕して、これから勝ちを積まねばならぬ山雅からすると、
次回対戦には、ぜひ、リベンジを期待したいですな。
そのためにも。
相手を剥がして攻撃にかかる面白さ、ワクワク感は、山雅のほうに多分にあったものの、
それが、どんな手であれ、ここぞで決めるしたたかさは、栃木から学ばないといけない。
1失点目。#10のドリブル個人技で、ペナルティエリアへ侵入されてしまえば、ファールがご法度になって、フィニッシュまで持っていかれた。
2失点目。ゾーンディフェンスの前方に入られて後方へボールを流され、それを押し込まれる。(これも、相手#10)
これは、やられる可能性として、常にアラート発信すべき事案。
結果として、いまだ手当てされない。
飛び込む相手をフリーにしない手は、たとえば、3人はマンツーマンで守る、といった栃木SC方式を参考にしてもよいのでは?
3失点目。宮部と浅川の交代によって、こっちは、4 – 4 – 2 へとしたはず。
5バックから4バックへの転換は、最終ラインの守備範囲を広くすることを意味していて、
なおかつ、そのすこし前に投入された相手フォワード#80には、セットプレイ時に、ピッチ上で、右サイドに位置するように指示が出ている。
つまり、#80はサイドに流れて、ボールを(クロスで)入れる可能性がみえみえだった。
ならば、それを受けに入ってくるプレイヤーをフリーにさせない配慮はできたはず。ほぼフリーな、ヘディング被弾でした。
いまだ必要かつ十分とはいえないが、自分流サッカーを追求するのならば、
まづは、いやな事から、
つまり、失点の機序を直視して、対策に走るべきでありましょう。
ここらへん、守備に関しては、プレイヤーの自由裁量で〈気づけ〉では、不徹底であって、
こういう場面での、マストの仕事として、つまりチーム規律として規定すべきです。
(☜ これは、挽回しようとする仕事すべてに、共通な話)
では。