良い三本締めのために 前編 (素直な戦績について)

リーグ前半戦も、残すところ 3ゲーム。

ひとつの区切りを、良い戦いで締めくくって、後半戦に向かいたい。

残りの、鹿児島、栃木SC、群馬とのゲームのプレビュウをも兼ねて、

ここで、いままでをすこし総括してみましょうか。

山雅、現在の順位は、9位。

勝ち負けが、同数の 6つづつ(分けが 4) だから、ごく至当な順位だが、

得失点はいまだに▲1。(だから、琉球戦の最終盤のチャンスに貪欲なゴールを積むべきだった、とはこのこと)

9位が、いやにお馴染みになっちゃったけれど、

トップ(FC大阪)との勝ち点差 13、6位(北Q、プレーオフ圏内)とは、5点差。

最下位(琉球)とは、その差が 9点。

ざっというと、上とは離れていて、下とは詰まっているから、これから、2~3連勝を何回か重ねない限りは、上位とは縮まらず、ウカウカすれば、下位グループに吸収される、そんな塩梅。

特に、上位の 2チームは勝ち点で突出しているので、3位フィニッシュが、現実的なゴールだろう、8割方は。

もちろん。

連勝は決意に過ぎず、また、上位が停滞するだろう、との勝手な期待が前提だ。

ま、やるしかないけどね。

ところで、過去16戦をやって、めぼしい特徴のいくつか。

❶上位には、おおかた勝ちがなく、下位には、おおかた負けがないこと。

レアケースは、北Q (6位)に勝利し、高知(12位)に敗戦した、ふたつのみ。

勝敗はむしろ、相手のサッカースタイルの相性が大きく関与しているとはいえ、いやに、素直な戦績ではありませんか。

❷先制されると勝てたためしがなく、先制しないと勝てない。
逆転勝ち、ってやつがひとつもなく、

先に点を獲っておいて、やっとこさ、引き分け以上でゲームを締められる。

ひっくり返す力量に、貧しいわけです。これも、いかにも素直なこと。

❸攻撃的なスタッツも、順位相当の平凡さ、突出したものがない。

シュート、コーナーキック、クロスなどの数、このところ上向いているとは言え、リーグ中位の累計数。

昨季は、シュート、コーナーキック数はリーグトップを走ってた。

相手が、勝利の安全圏に入ると、守勢を強めるので、相対で、こっちに攻撃権が傾き、自然、シュートも増加するので、そういう部分を差し引いたら、やはり、

攻撃面で湿った状況は続いていて、枠内シュート率はめざましく改善しているけれど、単なる人材投入でない、戦術的なランクアップは、必須と診るべき。

アンツバ離脱は致し方ないにせよ、浅川の活用度は、もっと上がるはず。

 

……こうみてくると、ゲーム中の修正はかなり活発におこなっているとはいえ、

形勢をもっと引き寄せられる、巧さ、ずるさ、意思疎通(チーム内、対レフェリー)に、もっと練達しよう。

若いチーム、と、いつまでも言い訳などできませんぜ。

では。