Forever Young ……。

自分の膝が痛くなってはじめて、

同じ辛さを持っている人々に、心からの同情心を抱く。

カント(哲学者) が言っているとおりで、

知らないことは、わからないのが、人間(の認識能力)なのだ。

ゆえに、誰もが持つ限界のひとつなんだから、なんら恥じることでもない……。

身近な者の経験をみて、そんなことを思っていたら、

家人から、

ねえねぇ、ちょっと観てもらいたいのよ、とお誘いがあった。

どうも録画したTV番組のことらしい。

その様子から、ははん、これは、(毎日観ていらっしゃる)韓流ドラマではないだろうな。

僕の予想が当たって、

それは、往年の有名人が入れ替わりで登場するトーク番組の、或る回(おそらくは当日分)。

その司会者が聡明で、品のある会話ができる元女優なので、だいぶん救われてはいるけれど、

どうみたって、そういえばあの人の今は?、といった人間の、捨てがたい好奇心やゴシップ心に訴える番組に違いないから、僕は遠慮したいなぁ。

― でもね、今回は、若づくりの痛々しさもないのよ、あぁ、幸代さん。

〈Forever Young〉は、

ボブ ディランのアルバム〚プラネット ウェイブズ〛(1974年)に収められている曲。

僕が持っているディランの唯一のアルバムで、

ザ バンドがバック演奏を担っている理由のみで、購入した。

そのスローなほうのヴァージョンを、カヴァーで。

では。