90分に、プラス延長戦を加えて120分を戦い、
2 – 1 の勝利で、2回戦へと勝ち抜けを決める。
(特に、相手の攻撃に長く対処したセンターバックは、お疲れ様でした)
孫子の言うとおり、
山雅自身の強みと、FC大阪式のサッカーを分析したうえで対戦すれば、
百戦危(あやう)からず、つまりは、何度やっても負けはしない。
……とまではいかないが、
勝ちを獲られる可能性がかなり高いのが感じられる、そんなゲームでした。
勝利の可能性を高める最大要件とは、おそらくは、
アルウィンでできる、ということに加えて、やはり、山雅の現有力(=チーム力)でありましょう。
両者のスターティングメンツを、それぞれ直近のリーグ戦のそれと比べると……
山雅 ☞ 0.0% (11人中 0人)
FC大阪 ☞ 63.6% (11人中 7人)
この人選をみれば、FC大阪はひたすら勝利をめざし、
対し、山雅のほうは、リーグ戦への取り込みメンバーの選考プラス勝利が狙いであったことは、一目瞭然。
まぁ、それほどに、
FC大阪においては、そのサッカースタイルが突き詰められていて不動であり、
そこに、新たなスパイスはいまさら不要、ということなんでしょうか。
(これは、さいだいの褒め言葉です)
センターバックからのハイなボールの蹴り込みによって、前線で屈強フォワードが競り勝って落としたボールに走り込むか、
あるいは、ボランチ経由でサイドへと展開して、その奧を侵し、中央へもって来てシュート。
(同点弾は、コーナーキックから始まったが、その象徴的シーンでした)
とにかく。
ゴールマウスが視界に入ったら、その出来る限り遠い場所からでもシュートを撃つ、というのがチーム規律ではあるまいか。
実際、ミドルシュートの達者なプレイヤーを擁する。
ポンポンとハイボールが続くようなサッカーに対する、自分たちのフラストレーションを、ゴールに迫る迫力と、シュートの増産で解消しているようなおもむきがあって、
結果、リーグ第2位を堅持できているのだから、なかなか優秀な指揮陣でありましょう。
対戦相手なんで、こうやってつきあいもするが、
でなけりゃあ、あえて金を払ってまで観たいサッカーではない、
今の山雅に寄り添う僕からすれば。
……以上、彼を知ることについて。
己を知るから先については、レビュウ❷で。
です。