地域密着を知れ (中篇)

前編よりの続きです。

鳥取戦の観客が、7,000人に届かなかったこと。

これなどは、地域特性がかなり反映したあたりまえな動向、と診ます。

松本山雅が、いかに、地域に〈裾広く〉密着したクラブであるかの証左みたいなもの。

5年前のデータ(2020年10月国勢調査による)ですが、

長野県の就業率は、62%で、全国 5位、

うち、65歳以上の就業率は、32%で、全国 1位。

たとえ、ゲームが土日であろうと(曜日に関係ない就労は、そこそこ多く)、

山雅ファン&サポーターは、幅広い世代(老若男女)が、お仕事を持っている。
(☞ これが、根底です)

また。

10年前の統計だと、

長野県の総農家数は、全国 堂々の 第1位。

なかでも、自給的、第2種兼業農家(農家収入が副収入)が、その8割を占めているらしい。

つまりは、農作業を、(会社等の) 休日を使って、集中的にこなすだろう。

さらに。

この季節、ホームセンターなどの園芸売り場の、その盛況のありさまを見よ。

これだけの前提条件のところに持ってきて、

鳥取戦は、FDAのエンブラエル機が、着陸をやり直すほどの強風下であったものの、

前日の雨模様からは、一転しての好天

農作業(植え付け)、庭いじり、ファミリーサーヴィスには、最適日だった。

晴天も、雨天と同じように、客足が遠のくその日に、

7,000人弱の参集、これをどう診るのか?、ということ。

しかもしかも、あのゲーム、たしか、地上波による中継があった。

……ならば、集客的には、そこそこの健闘です。

では。