後半50分の、田中 想来によるゴールが決勝点になって、
1 – 0 の勝利。
一見すると地味だけれど、
こういう勝ち方もできることは、リーグ戦ではかなり貴重な〈強み〉に違いない。
コイントスで、風下(強風の)ではじめることになって、おそらくは。
前半は無失点(のイーブン)で行こう、というのが、指揮陣のプランであったと思います。
鳥取が、ゲーム冒頭こそ長いボールを入れて来たものの、
その後は、ひたすらパス選択だったことにも助けられ、そのとおりに進行。
相手センターバックからは、危険なボールが前線にはほとんど供給されないことを知るや、そこには下手に喰いつかずに、
センターバックからボランチへボールが出るところを、ボール奪取と反転攻撃のポイントに据えた。
35分頃から、
センターバック松村と杉田を、左右入れ替えて、さらに、
そこにアウトサイドハーフの位置取り変換を絡める、といった面白いチャレンジを咬ませるなんて、なかなか。
相手に、混乱を与えるような嫌味をやるのは、サッカーにおける妙諦でしょうから。
ハーフタイム談義で。
チノ氏とは、滝をもっと使おうや、後半開始の15分の攻めが鍵になるでしょうね、などと話したのですが、
やはり、というか、これは山雅流でもあって、
開始後、攻撃圧を強めると、相手に余裕を与えない、速いテンポと波状的な押し込みで、ゴール!!
最後は、
角度のないところからの想来のシュートで決め切ったんですが、
その前で、菊井、そして滝と、二手間かけた撃ち込みをしていたダメ押しは、ミゴトでした。
その後も、上手く時間を進め、最後は、バルガスを投入するほどのいやらしさ。
コーナーフラグでの時間稼ぎにつき合う鳥取プレイヤーには、うんざりの義務感が露わでした。
あれが鳥取の、ゴールに迫るスタイル、とはいえ、
結局、ガイナーレのシュートを、前後半で1本づつの、計2本(公式による)に封じた。
でも、こうやってゲームを締め切る〈巧さ〉が、
技量の〈上手さ〉(テクニック)と共存してこそ、
最高のファンサーヴィスであるところの、勝利へとつながっていくのでは?
長野戦(5/14夜)で確かめられた手法とか、
あれが勝利であれば、その夜のMVPを獲ったであろう安永 玲央の、一節遅れての敢闘賞、そこらへんは、プレビュウ❷でみるとして、
5月の 5連戦を、3勝1分1敗で乗り切れたのは、上々の出来と考えます。
これも、4ゲームをアルウィンでやれた賜物、としておきましょう。
では。