立ち直れる理由(わけ) (2025.5.14長野戦レビュウ,これから)

ゲームにおいて、

前半の10分から 15分くらいの間、ちょうど失点した前後、

流れが、パルセイロへと傾いた時間帯があった。

テンポ良いボールが、パルセイロプレイヤーを行き来して、山雅が食いつくものの、なかなかボールを奪取できずに、自陣ペナルティエリアまで運ばれる。

ゲームは、両者 3 – 4 – 2 – 1の布陣によるミラーゲームだったが、

そこには、大きな運用上の違いがあって、

長野のほうは、陣容の網目をあえて粗密にしてでも、自分たちの距離感でボールを繋ぎたいやり方。

いわば、陣形の保持そのものにこだわらずに、プレイヤーが散開、連動する。

これに、山雅がつきあう格好になってしまい、熱心にアプローチすればするほど交わされ、こっちの距離が引き伸ばされて、

かつ。

長野のボランチ、またはセンターバックから、活発なツーシャドウ(2列目)へと良いボールが供給されて、長野ベースとなった……。

この嫌な時間帯を、克服したのは、やはり

ここまで養ってきた流儀=強みの活用であった、と思う。

要は.

縦に、ロングなボールや、グラウンダーを挿し込んで、そこに人数をかけて、速く強く進むこと。

これを、サイドチェンジをかましながら、ボールを動かすことで、ペースを自分たちの手に手繰り寄せることに成功。

【加筆、強調されていいのは、松村、杉田がサイドバックのように駆け上がりを見せて、相手ディフェンダーを惑わせたこと】

それが、前半の 30分頃から。

その流れが、ゲーム後半にも続き、逆転の基いとなったのですが、

今後の。

残り26ゲームのリーグ戦においても、その山雅式は、最後の砦、復帰点みたいなものになる、おそらく。

長野との比較で、特にあらわになったのは、山雅の、執拗で、かける人数をいとわないプレスバック。

これなんかは特に、2025季の武器として、このゲームで印象づけられました。

苦境になった時の、立ち帰るべき〈原位置〉が在ること、これは大きい。

ここに、

新しい視点での、選手登用による新鮮な戦力が上積みされていることは、観ていて楽しいのですが、

そうでなるならば、(チト苦言ですが)

先発メンツの出来がかなり良かったとはいえ、

前のゲームで結果を出した浅川 隼人の投入が遅すぎたのではありませんかねぇ?、早川さん。

では。