ゲームにおいて、
前半の10分から 15分くらいの間、ちょうど失点した前後、
流れが、パルセイロへと傾いた時間帯があった。
テンポ良いボールが、パルセイロプレイヤーを行き来して、山雅が食いつくものの、なかなかボールを奪取できずに、自陣ペナルティエリアまで運ばれる。
ゲームは、両者 3 – 4 – 2 – 1の布陣によるミラーゲームだったが、
そこには、大きな運用上の違いがあって、
長野のほうは、陣容の網目をあえて粗密にしてでも、自分たちの距離感でボールを繋ぎたいやり方。
いわば、陣形の保持そのものにこだわらずに、プレイヤーが散開、連動する。
これに、山雅がつきあう格好になってしまい、熱心にアプローチすればするほど交わされ、こっちの距離が引き伸ばされて、
かつ。
長野のボランチ、またはセンターバックから、活発なツーシャドウ(2列目)へと良いボールが供給されて、長野ベースとなった……。
この嫌な時間帯を、克服したのは、やはり
ここまで養ってきた流儀=強みの活用であった、と思う。
要は.
縦に、ロングなボールや、グラウンダーを挿し込んで、そこに人数をかけて、速く強く進むこと。
これを、サイドチェンジをかましながら、ボールを動かすことで、ペースを自分たちの手に手繰り寄せることに成功。
【加筆、強調されていいのは、松村、杉田がサイドバックのように駆け上がりを見せて、相手ディフェンダーを惑わせたこと】
それが、前半の 30分頃から。
その流れが、ゲーム後半にも続き、逆転の基いとなったのですが、
今後の。
残り26ゲームのリーグ戦においても、その山雅式は、最後の砦、復帰点みたいなものになる、おそらく。
長野との比較で、特にあらわになったのは、山雅の、執拗で、かける人数をいとわないプレスバック。
これなんかは特に、2025季の武器として、このゲームで印象づけられました。
苦境になった時の、立ち帰るべき〈原位置〉が在ること、これは大きい。
ここに、
新しい視点での、選手登用による新鮮な戦力が上積みされていることは、観ていて楽しいのですが、
そうでなるならば、(チト苦言ですが)
先発メンツの出来がかなり良かったとはいえ、
前のゲームで結果を出した浅川 隼人の投入が遅すぎたのではありませんかねぇ?、早川さん。
では。