そもそも。
我が山雅が、プロサッカーにあって、2部リーグ以上でやっているのなら、
長野県サッカー選手権は、欲しくたって獲れもしない誉れ。
だから、そこに。
ホコリとか、を持ち出してくるのが、大いなる自己矛盾だろうし、
身の丈をわきまえないようなリーグ至上主義者なら、なおさらではないか。
せいぜい。
単なる意固地、と正直にホンネを吐くのが、すがすがしい。
ゆえに。
もしも〈真の矜持〉を有する者であるのなら、
一昨日のゲームは、決して勝ち負けの文脈で語ってはならず、
唯一、勝利したことの価値は、
あと2週間もしたら、ここアルウィンで、
FC大阪に、手厚くリベンジするチャンスを得た、ことだろう。
ここでも、チームが有する才能を、果敢に試せるではないか。
……ただし。
内容的には、けっこう見応え(成果)はあったから、その、いくつかを。
❶(タイトルは、某感冒市販薬のコピーを、ふざけて引用)
早め、とは、先発で、終りまで石山 青空を投入したこと。
僕のプレビュウでは、蒼空を、稲福とセットでボランチに配置、と診たが、
その稲福を、当初は(樋口に替えて) 左サイドバックへ配置する、とはまったく予想できなかった。
青空は、幾度も、縫うようなドリブルで、ボールを絶好な位置まで運ぶ技量を魅せてくれていて、
彼の強みは、その動きを、前後の両方向へ繰り出せること。
ただし、リーグ戦になったら、
首脳陣が、蒼空をボランチで使う決心をどの局面でするのかどうか?、そこを注視する。
❷他には、滝、杉田の復帰の確定、高橋の信頼性、サンタナの持ち味再確認など。
村越の負傷の程度が心配ですけど、
直近リーグ戦の先発メンツにはまったく手をつけないで観られたことは大きい。
神田 渉馬は、ゴールキックを 16本も蹴り込んでいたから、けっこう実戦感覚をモノにできたはずで、これも朗報。
❸誰が出てきても同じサッカーができる、というのは、実際は、無理な相談。
皆が、チームの決め事の根幹の基準は守れ、というくらいか。
ゲームの中(つまり真剣勝負)で、互いのプレイ傾向を掴んでいなければ、予測できないことがあまりにも多く、
たとえば。
バルガスが頭で競る場合、ボールの軌道や、彼の姿勢からセカンドボールの落下地点が読みづらいので、
前田 陸王が、アプローチし損ねる、そういうところ。
そこが、観ている者からすると、レギュラーを獲れない理由に映ってしまうのは、酷といえば酷で、
この壁を、どうやって突破するかは、最後は個々の成長、というのは簡単だけれど、
各自に、自己の技量の証明の〈場〉が、ひとつでも多く与えられることを願ってやみません、心底から。
では。