後半のアディショナルタイムに、追加点をモノにして、
2 – 1 の勝利。
終了間際であって、そこまでどこか鬱屈するような様相だったから、
心象として劇的、としたいのはわからなくはないが、そこに至る20数分間は、終始押し込んでいたので、
必然、とは言わぬが、それなりのお膳立てが在ったことを忘れてはいけない。
狙っていたとはいえ、転がり込んだ絶好機を決めるのは、
やはり、村越が、相当に沈着冷静であった、ということでしょう。
ゴールに素直にパスをする、この感触で、ゴールを積んで下さい。
先制するも、10人で耐えに耐えて、システムも4バックに変え。
しかし、土壇場で失点した、あの岐阜戦の落とし前を、みづからでつけて魅せた好ゲームでした。
ゲーム開始15分間は、中途半端なクリアが引っかかるわ、ボールが足につかないわで、北Qの攻撃に波状的に曝された。
それと、失点の時間帯(60分)あたりも、流れを相手に渡す。
しかし。
残りの時間では、ほぼゲームを主導できていて、危ういシーンはあまり無し。
ギラヴァンツさんがどうこうは、言いたくないが、
直近ゲームからは、先発5人を入れ変えし、そのなかには、喜山、町田、永井といった懐かしいメンツもあったとなれば、
増本監督には、相当の決意があったのか?、あるいは、氏がロマンチックな心情に訴える御仁なのか?、
ま、この対戦を、今後のリーグ戦の、なんらかの〈踏み石〉にはしたかったんでしょう。
しかし、その両サイドバックのところで、ファールを与えるなどして攻撃のリズムを停滞させてしまうことが目だち、チームにフラストレーションが溜まったのでは?
ここらは、山雅サイドバックが、老獪さ(技術も) で上まわっていたように思います。
勝因は……、
❶先制点を獲ったこと。
チームとしてもっと進化するには、前半の残り10分の時間帯、つまり、嵩にかかった攻めの時に、ゴールを生めるようになることが望まれる。
❷陣形が、(上記の芳しくない時間帯をのぞけば)間延びせずに整っていたこと。
時々、北Qが繰り出した、ロングな縦パスがあったけれど、
そこから相手プレイヤーとボールを、サイドライン方向に追い込めたことで、致命的にはならず済んだ。
ギラヴァンツからすると、あの鋭い縦パスによって距離を稼ぐことはできたが、〈キラーパス〉とはならなかったわけです。
ただし、今後。
相手が福島でなくとも、山雅攻略のひとつの手法となる懸念もあります。
戦線からの山雅の圧が空回りすることで、こっちの中盤が緩んだりすれば。
失点シーンですか?
ふんわりとゴールラインから中央へ入れられたボール。
大内の利き腕(右)からすれば、あの体勢だと、はじいたボールがあそこにこぼれるかなぁ、とは思うけれど、
いちばん外から入ってくるアウトサイドプレイヤーを、まったく放置してしまうのであれば、5バックが意味をなさず、
それなら、はじめから4バックで、よかろうが?
では。