虚心にチームとゲームを見定めよう (栃木C戦プレビュウ)

その旧称は、栃木ウーヴァ

十数年前、僕は、中央市(山梨)に住んでいたことがあって、

近くの、山梨大医学部付属グラウンドでは、

当時、トップリーグのヴァンフォーレが、ウーヴァとトレーニングマッチをやっていた。

隣県でもあるから、格好の実戦相手だったのだろう。

……そこが、いろいろと新装して、栃木シティフットボールクラブとなり、JFLを一気に駆け上ると、今季から、Jリーグに参戦。

山雅公式サイトは、当ゲームの予告に、かつて山雅で戦ってくれたプレイヤー3人を大写し。

僕のなかでは。

岸野さんや、工藤(浩平)ちゃんが、その躍進のいしずえに力を注いだに違いない……とか、喫茶山雅の支配人 阿部氏が、かつて在籍したとか。

かように。

シティについては、想い出も含めて情報が多い。

が、中には、対戦するにおいて、あまり要らんものもあったりするので、そこらを取捨選択して、プレビュウを組み立ててまいりましょう。

❶栃木Cを、特長づけるデータ。
ここまで。

得点 リーグ 2位、ゲーム当りシュート数 2位(枠内は 1位)、クロス本数 2位、コーナーキック 2位。
攻撃面の数値の良さが、断然めだつ。

さらに、パス数は、リーグ 17位で少ないものの、ドリブル回数 が、第1位。

その意味するところは、

手数少なく、ボール保持の突貫によって相手ゴールに迫る姿、

それと、サイドから侵入してクロスを入れて、中で決める姿。

攻撃力によってチームに追い風を起こし、それが戦績、順位の好成績につながっている、と診てよかろう。

❷チームとしての、ひとつの円熟。
今季、11人が加入(うち、大卒 3人)、10人が退団。
Jリーグでやれるタレントを集めた感。

中には、ヨニッチ、ウタカといったトップリーグ在籍当時は、億円レヴェルの年俸だったはずの実績者。おっと、都倉君も忘れちゃあいけないか。

ここまで、27人がゲームに投入され、その年齢構成を抜き出すと、

19~22     3人 (11%)     ☞  10人 (35%)

23~26     9人 (33%)    ☞   11人 (39%)

27~30   10人 (37%)    ☞     3人 (11%)

31~34     3人(11%)   ☞     2人 (7%)

栃木Cは、23~30歳のプレイヤーが全体の70%を占め、そこへさらに、ヴェテランが加わる陣容。(35~38歳 1名、39~42歳 1名)。

要は、熟練者を、要所にうまく織り交ぜながら、やっている印象。

ちなみに、☞で右に示したのは、山雅のゲーム出場 28人の年齢構成。
ここへ来て、26歳以下が、74%のかたまりを成して、戦っている

ゆえに、そこに在るはずの未熟、熟達不足をしのぐもので勝負したいチームを見守る我慢が、僕らには必要だ。

❸で、システムは、4 – 3 – 3。
アンカーをひとりおいて、その前にダブルボランチ、スリートップ。

……ここを相手にどうやるかは、早川氏以下の手腕にかかる。

けれど、僕の言いたい放題を、ふたつばかり。

❶ファールが、ゲーム進行と勝機を左右する?
ゲーム消化数に違いはあるが、ここまで、

反則数は、山雅 69 (リーグ最少)、栃木C  144 (多いほうから 2番目)。

警告数は、山雅 6 、栃木C  15。

栃木が、反則を、その攻守いずれのシーンで犯しているのかは承知しないけれど、

セットプレイからのゴールが、得点中 40%超の山雅であるならば、

被ファールによるセットプレイを、有効に使いたいわけだから、痛みはともなうが、ボールを先手で握って前へ、がテーマか。

それが同時に、栃木Cの前進力を挫くことにもつながるだろう。

❷こっちも攻撃的にやろう。
やり馴れた 3 – 4 – 2 – 1 (3 – 4 – 3)は否定しませんが、

直近、センターバックの思い切りの良い攻撃参加をみると、

(杉田 隼の出場可否にもよるけれど) たとえば、大橋をアンカーで最基底に置きながら、

中盤を(山本、安永、または松村で)厚くすることで、ここで圧を強めて、前線から追いまわすのも観てみたい。

左には、対人に強い宮部を配し、田中を阻止する。

そうなると、敢えて、4 – 3 – 3 で、真っ向対峙、となりますが。

では。