試されることは明々白 (ルヴァン杯 新潟戦プレビュウなど)

まづ、前置き。

前記事で、クロス投入の貧しさについて言及した。

すると、クロスが、サイドバックの専担事項に勘違いされると困るので、付記しておきますと、

❶現状、山雅にあって、その左サイド(相手陣地の右奧)使用が、比較的に活発であるわけは、ここへ菊井、村越が侵入してきて攻撃を組み立てようとするから。

で、勢い、ここから菊井が、クロスを投入する流れになる。

クロスは、要は、誰が蹴り込んでもかまわない。

ただ、スローインと同じで、サイドバックが敢行すれば、陣容を崩さずに攻撃を続けられる。

❷けれども、現時点で、山雅のゲーム当りクロス本数は、リーグ第16位であるから、絶対値(量です)では、芳しくはない。(昨季は、リーグ第4位)

❸なので、量を多くすることは必要。

だが、さらに。

サイドバックが対峙する相手サイドバックを引き連れて中に入ることで、サイドラインに沿って、空いたスペースを創り出し、

そこへと、アウトサイドハーフ、あるいは、サイドバックが駆け込んで、クロスを撃つ。

そういう工夫もほどこせば、相手守備を手薄にできるし、意表を衝ける。

杉田 隼など、そういう仕事をこなせる、と思うんですよね。

……さて。

ルヴァン杯 1stステージ 2回戦。

双方がターンオーヴァーをほどこすとしても、力量差により、サッカーの水脈は、相当な水圧を持って、山雅に向かって押し寄せる。

だから、戦いの命題は、

〈攻撃するため、どう守るか〉、これに決まってる。

なに、念には及ばない。

いかに攻撃するか? に集中したところで、

相手が多くボールを握り、守備に費やす時間が多くなるのは必定なんで、

必然、そういった発想をせざるを得ないから。

つまり、無闇な蹴り出しは、上手くリードして初めて敢行すべきことであって、

パス、ボール奪取、クリア、そういったすべてを、前線にいかにボールを運ぶかを念頭において、チームで考えながらやってくれ、ということ。

まさか、当夜の観戦者なら、

走る、走らないとか、戦う気迫、そんな観念論に固執することはないと信じるけれど、

ここ3年やってることは、〈上手く〉〈巧く〉なることのはずだから、

ぶれることなく、技量と戦法で相手を上まわるべく闘え。

そこに、これからのチーム総体の伸びしろが在る。

……先日、クボ君(会社の同僚)から、

その母上と妹さんが、鳥栖戦に行っていた(彼は勤務があって不観戦)、と聞いた。

いやぁ、ご家族は、なかなか熱心なファン&サポーターだね、で、高知戦は?

妹は行ったが、母は白内障の治療があったりで行けず、ルヴァンも行かないだろう、とのこと。

ひとりひとりがいろんな事情を抱えつつも、

生活と時間をヤリクリして、愉しみを山雅に託す……。

これこそ、ピュアで確かなる原点。

では。