延長戦を含め 120分間をやって、
1 – 0 の勝利。(得点は、田中 想来のPKによる)
ラスト3分のコーナーにおける時間稼ぎも、なかなかでござった。(高評価)
ひと言では、ナイスゲーム!! (結果もその内容ともに)
組織された、南ゴール裏チャント繰り出し(選択)も新鮮。
4,000人弱の観客の側には、ルヴァン杯のゲーム思想について、
一定の理解にもとづく期待値のようなものがあって、
それが、はからずも、リーグ戦よりよほど〈高度で、より支援的で共闘的な〉スタジアムを生み出していたと思う。
☜萬年が求めるものに、かなり近かった
……以上が、アルウィンの観戦環境。
さて、次が、ゲームの舞台設定と、ゲーム様相で……、
❶予想したとおり、双方が、リーグ戦から大幅なターンオーバーをほどこす。
山雅は、GK大内ひとりが、リーグ先発のメンツ。
(この起用で、ロングフィードが織り込まれていることを察す)
リーグ戦の途中投入組で先発したのは、佐相、國分、大橋の 3人。
3人のレギュラークラス(野々村、山本龍、村越) をベンチに置く。
ゆえに、先発の平均年齢が 、22~23歳あたりのチームだったはず。
対し。
鳥栖は、直近のリーグ戦先発メンツは、皆無。
つまり、チームごと(11人) をターンオーバーして先発させた。
ただし、リーグ戦の先発組 6人が、ベンチスタート。
❷で、鳥栖さんですが、さすがに、昨季まで13シーズンをトップリーグでやっていただけあって
プレイスピード、気の効いたパス、身のこなし、そういう部分には、J1の片鱗ありまくり。
現況、レギュラーを獲れてないにせよ、個々の能力も、それなりに高い。
後方、または中盤でタメておいて、
サイドをスピードにのって突貫。
最後は、クロス投入で仕留める、そんなスタイルと診たが、
惜しむらくは、詰めとフォワードの迫力が、チト足りぬ。
❸マトモにやれば、9割方はゲームを支配される、そいういった力関係が大前提なんで、
そして、それを受け入れて、マトモにやるしかないわけだから、
相手ボールをどっかでかっさらっては、即、前方向に走り込み、
シンプルに個で持ち込んでシュートまで完結する、
あるいは、すばやくクロスを投入する、それに特化するのはアタリ前の策。
― (チームとして) 連携ができてないねぇ、と後ろにすわった御方がつぶやく。
たしかに。
ただし、こなれた連携を求めることは酷な話であって、いわば、急造でやってんだから、
しかも、勝ちと同じくらいに、
個々は、レギュラー獲りに向けて、自分の〈価値〉を表現したいのだから、それもやむなし、と僕は思う。
❹ただし!!
こういうゲームを余儀なくされたからこそ、
余分な遊びがプレイから消えて、
チーム意思のやじるしが、つねに、前方向に向いたわけであって、
バックパスは、パスアンドゴー、または、ボランチが一呼吸いれるためにセンターバックと交わすだけ、といった様相。
すると。
山雅はやっぱり走るサッカー、と称揚する声があがるんでしょうが、
勘違いしてはいけない。
劣勢をひっくり返す術として、余裕をかます場合でなかっただけの話であって、
相手の強圧に堪えるごとに、こっちは多く足つりながらやっていたはずで、そ
れが、いつまでも常態であってはマズイ。
しかし、ですよ、そんな中、山雅としての追求事項は保持されていた。
つまりは、
(5 – 3 – 2 で)しっかりと距離を保ち陣形を敷く、
あるいは、挟み込んではボール奪取をおこなう、
こういうチーム規律と球際の執着は、〈不変〉にせよ、すくなくとも今季は。
鳥栖の場合。
特に前半、堀米がボランチ的に落ちて、パスをそこかしこに出しながら組立てていたけれど、彼のタクトスピードにチームの〈速度〉が限定される皮肉もあったので、そこは、こっちに有利に働いたかも知れない。
(ゆえに、前半しのいで、後半の頭で息を吹き返せた)
まぁ、ああいう部分をマネて上手くやろうとするのは、まだ 4年は早い、昨夜のチームでは。
そうです、ユース出身者が 4人ピッチで飛び跳ねている中、
僕らは、4年後の山雅とつきあっていたのかも知れないなぁ。
個々が見せた価値を細かく触れるのは割愛しますが、実戦投入を重ねれば、かなり上手く、強く 逞しくなるプレイヤーばかり、と感じました。
……さて。
敢闘賞が、村松 厳、スタジアムによる投票選出のMVP (石山 青空)。
昨晩のアルウィンの〈眼〉はやはり、節穴でなくマットウ、でありましたね。
では。